平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

耕作放棄地に太陽光パネルを並べる話

2011-07-20 10:54:03 | 自然科学全般


今日は、すこし古いですが、太陽光パネルを耕作放棄地に並べると発電と土地の有効利用ができる、という虫のよい話について書きます。

太陽光パネル:耕作放棄地の4分の3に設置可能--鹿野農相

引用ここから

鹿野道彦農相は26日、全国に広がる耕作放棄地の4分の3が太陽光発電のパネル設置場所に利用可能との認識を示した。神奈川県などが横浜市で開いた「太陽経済かながわ会議」で発言した。
会議にはソフトバンクの孫正義社長も参加。太陽光発電の課題とされる設置場所の確保策として、孫社長が「耕作放棄地や休耕田の1割を使えれば2500万キロワット発電できる」と訴えたのに対し、農相が「現在、耕作放棄地は約40万ヘクタール。うち30万ヘクタールはその構想に活用できる」と応じた。【北川仁士】毎日新聞2011年6月27日東京朝刊

ここまで

私は農家のせがれです。先祖が残してくれた田畑はすべて耕作放棄地にしました。
耕作放棄地にしたのですが、草刈りは止められません。近所迷惑になるからです。
夏場の草のパワーはすごいです。猛烈な勢いで伸びます(画像)。
伸びるエネルギーをそのまま電力に変換できればいいのに。心からそう思う。
1ヶ月も放置すると、成長の速い植物なら私の背丈(184cm)くらいになる。
太陽光パネルを耕作放棄地に並べたら、半年も経たないうちに草の中に埋もれてしまうでしょう。
それに、猪が出るんです。これもやっかい。柵をしておかないとズタズタにされてしまう。
草害と獣害があるので、耕作放棄地に太陽光パネル設置は無理です。
こんなこと、中山間地で百姓をしたことのある者なら常識です。
百姓の経験がなくても、現場を見ればわかることなのにね。
孫さん、現場を見なければいけない。机上の空論はだめ。
蛇足ですが、鹿野農水大臣はアホです。
所管大臣でありながら耕作放棄地のことを知らなすぎ。