平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

上下動衝撃破壊

2013-01-14 13:16:32 | 耐震構造


中越地震時魚野川橋梁の被害。主筋が外側に座屈し、コンクリートに切断面がある。これは通常の曲げ破壊ではない。上下方向の衝撃破壊だ。上下の突き上げによって、①橋脚が跳躍し、②コンクリート断面が上下に分離し、③主筋が伸び、④コンクリートが元の位置に落下し、⑤主筋が座屈したと考えられる。上下動による衝撃破壊は、兵庫県南部地震でも見られた。逆断層型地震の震源付近ではこのような破壊が起きる。原発が心配だ。原発は上下動をまじめに考えていない。