追記 2025-08-20 09:24:57
「単純平均モデル」も「時間予測モデル」も似たり寄ったりのでたらめです。
地震発生予測に確率を使うのは原理的に無理です。
「30年以内に80%の確率で起きる」の意味を考えてみましょう。
30年以内に起きたとすると予測が当っていると言えるでしょうか。
逆に、起きなかったとすると予測が外れたと言えるでしょうか。
どちらも言えませんね。なぜなら確率だからです。
0%か100%かの二者択一ではなくそれらの中間をとっているので、
起きる場合もあり起きない場合もあるのです。
「30年以内に80%の確率で起きる」の数学的意味はつぎのようなものです。
今後30年を繰り返すことができるとしましょう。
つまり今から30年経ったら時計の針を30年前に戻しまた新しい30年を経験するのです。
これを100回繰返すことができるとすると、
「30年以内に80%の確率で起きる」が正しければ概ね80回程度起きていることになります。
50回くらいだと過大評価だったことがわかります。
このように、確率は繰返し試行できるものでなければ使えません。
今後30年は1回きりなので使えないんです。使ってはいけないんです。
1回きりの現象なので、起きても起きなくても80%が正しかったかどうか確かめようがありません。
1回きりの現象なのに、「30年以内に80%の確率で起きる」説を言いふらす〇〇大学教授や✖✖専門家は、
たいてい詐欺師か数学の”す”の字も知らないアンポンタンです。
記 2024-01-30 16:01:06
2006年に作成された確率論的地震動予測地図(ハズレマップ)の上に、
2005年1月1日から2024年1月30日までに発生し震度6弱以上の揺れを観測した地震の発生位置をのせるとこうなります。
確率論的地震動予測地図
2005年1月1日から2024年1月30日までに震度6弱以上を観測した地震は34回起きています。
地震発生を確率評価することが如何に無意味かわかるでしょ。
南海トラフ地震の前に内陸地震が頻発していたとよく言われますがそんなの関係ないですよ。
上の表をみればわかるように震度6弱程度の揺れを伴う内陸地震はしょっちゅう起きています。
日本においては内陸型であろうと海洋型であろうと被害地震は毎年のように起きるんです。