ワルシャワで開催されているCOP19で、フィリピン政府代表団のイェブ・サニョ氏は、台風30号の被害を例に挙げ温暖化防止に取り組むよう涙ながらに訴えた。
今回の台風の被害は過去に例を見ないほど甚大であり、被災されたフィリピン国民には心よりお見舞いを申し上げる。
しかし、900hPaを下回る台風が発生したのは地球温暖化が原因ではではない。
最低気圧が900hPa 以下になった台風はこれまで数多くある。
下表は、最低気圧が900hPa以下になった台風(1950年~2013年)を示している。
最低気圧が900hPa以下になった台風は1950年から現在まで58回ある。
最近になって急に増えたのではない。21世紀になってからは台風30号を含め3回しかない。
フィリピン国民は運が悪かった。フィリピンの近海で発生し、勢力が衰えないまま上陸したために大惨事になったのだ。地球温暖化とは無関係である。
フィリピンの復興と国土強靱化に世界各国が協力することには賛成だ。だが、CO2削減の強制には断固反対する。
地球温暖化の原因がCO2であるという証拠はどこにもないからだ。
江守正多らの数値シミュレーションは状況証拠にもならない。
【参考にしたサイト】
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/(デジタル台風:台風画像と台風情報)