平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

仕事の話

2011-01-24 09:25:23 | 雑談

海水の流れを解析するプログラムを作っている。
10月からやっているのだが、うまくいかない。
プログラムはさほど難しくはない。
問題は、モデルによって解析できたり、できなかったりすることだ。
これで商売をするには、どんなモデルでも解析できなければならない。
離散化の方法を変えたり、境界条件の設定を工夫したり、いろいろ試しているのだがどれも解決に繋がらない。4ヶ月苦しんできた。
つい先ほどのことだが、「これはどうにもならん、諦めよう」と思い、やけくそになって鼻毛を抜いたら、激痛とともにピカッと閃くものがあった。
「そうか、○○法がいけないのではあるまいか」。ということに気付いた。
今まで何度も失敗してきているので、「逸るな、逸るな」と自分に言い聞かせ、慎重に調べてみると、確かに○○法に問題がありそうだ。
これはうまくいくかもしれない。胸がドキドキしてきた。
焦ってはいけない。ひとまずコーヒーを飲んで落ち着こう。今日は好い日になりそうだ。


温暖化の主因は太陽だ

2011-01-11 19:41:52 | 地球温暖化
地球を暖めているのは太陽だ。太陽の機嫌がよければ暖かくなるし、不機嫌になれば寒冷化する。当たり前のようだが、太陽活動の変動が気候にどのように影響するかよくわかっていなかった。桜井邦朋氏は「過去150年ほどさかのぼって太陽が放射する電磁エネルギーの毎秒当り総量の変動を調べてみると、高々0.2%の増加が認められるに過ぎない」と述べている(文献1)。この程度の変動では、19世紀半ばから継続している地球温暖化を説明することは出来ない。だから江守正多氏らのシミュレーションには、太陽の活動の影響はほとんど考慮されていない。

最近、太陽こそが地球の気候変動を支配しているという主張が、太陽研究者から発せられるようになってきた。それと相反するように、あれほどおしゃべりだった江守氏らは大人しくなり勇ましい発言が少なくなった。

太陽研究者によれば、地球温暖化はスベンスマルク効果によって説明できるという。気候に影響を及ぼしているのは電磁エネルギーの変動ではなく、太陽活動の変動と宇宙線の関係らしい。スベンスマルク効果については、宮原ひろ子氏のプレゼン資料が分かりやすい(文献2)。

太陽研究者の登場は心強い。数値シミュレーション術(占星術のようなもの)を操って国民をだまし、暴利を貪ってきたインチキ占い師集団は徐々に駆逐され、そのうち消えてなくなるだろう。たいへん喜ばしいことだ。

江守正多氏は、4年前につぎのように述べている(文献3)。

引用ここから

もしかしたら、みなさんは、「科学的」とよばれる認識がこんなにも修正されることに驚いたかもしれない。科学は客観性を武器に世界のすべての真理を決めてくれるものではなかったのだろうか。いや、むしろ科学は、それが客観性を重んじるがゆえに、常に暫定的な真理しか導けない。それが科学の宿命なのである。
特に温暖化の科学の場合、いまだに残された課題は多い。たとえば、温暖化にともなう雲の変化、エアロゾルの役割、植物中や土壌中の炭素の変化、南極の氷の溶ける仕組みなどについて、まだまだこれから研究が進み、それによって我々の理解はその都度修正され、より優れたものになるだろう。
その過程で、「温暖化の理解はすべて間違いでした。これからはみなさん安心して二酸化炭素を出していいですよ」ということになる可能性が完全にゼロとはいえない。万が一そうなったとしたら、私を含めて専門家はつるし上げを食らうかもしれないが、人類にとってはどんなに安堵すべきことだろうか。

引用ここまで

100年間は騙しきれると高を括っていた嘘が、意外に早くバレそうである。つるし上げを食らう日もそう遠くないだろう。自業自得とはいえ気の毒なことである。

【参考文献】
1.桜井邦朋:移り気な太陽-太陽活動と地球環境との関わり-,恒星社厚生閣,2010.11.15
2.宮原ひろ子:中世の温暖期と近世の小氷期における太陽活動と気候変動
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~hmiya/Miyahara090414.pdf
3.NHK「気候大異変」取材班+江守正多[編著]:気候大異変-地球シミュレータの警告-,NHK出版,2006.11.30