平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

液状化地盤の地震波形など

2016-07-26 14:30:05 | 耐震構造


2007年中越沖地震K-NET柏崎観測点の加速度波形(震度6強)です。
液状化にともなうサイクリックモビリティがみられます。
次図は応答スペクトルです。減衰定数はh=0.05です。




土質柱状図をみてみましょう。
砂層の厚さは13mです。
地下水位が高いので強い揺れにあうと容易に液状化します。



東電柏崎刈羽原発の構内も液状化しました。



排気筒が写っていますね。
私は前職場でこの排気筒の耐震設計計算書をみたことがあります。
原発の重要施設は岩着直接基礎が基本ですがこの排気塔は杭基礎でした。
杭基礎の排気筒は経験がなかったのでびっくりしました。
原子炉建屋は岩着ですが軟岩に支持されています。
軟岩なのでわずかですが不等沈下を起こしています。
柏崎原発の敷地は建設前は砂丘で「あり地獄」と呼ばれていたそうです。
こんな場所に原発を建ててはいけませんね。

稲田朋美の政治理念

2016-07-13 20:32:36 | 政治問題


三原じゅん子は純正バカゆえ人畜無害ですが、稲田朋美は自民党の中枢にいて強い権力を掌握しているのでたいへん危険です。
彼女のHPに掲げてある政治理念を読んでください。びっくりしますよ。
ほとんど意味不明。精神病患者の作文のようで一行一行に鬼気迫るものがあります。
何から何まで変なのですが、その中で特別におかしいと思われる箇所のいくつかをピックアップしてみましょう。

真の改革とは、明治維新がそうであったように、伝統を守りながら創造することです。

大間違いです。明治初期の伝統破壊はひどかったのです。
ドイツから招かれた明治政府のお雇い医師エルヴィン・フォン・ベルツは次のように嘆いています。

不思議なことに、今の日本人は自分自身の過去についてはなにも知りたくないのだ。
それどころか、教養人たちはそれを恥じてさえいる。「いや、なにもかもすべて野
蛮でした」、「われわれには歴史はありません。われわれの歴史は今、始まるので
す」
という日本人さえいる。このような現象は急激な変化に対する反動から来るこ
とはわかるが、大変不快なものである。日本人たちがこのように自国固有の文化を
軽視すれば、かえって外国人の信頼を得ることにはならない。なにより、今の日本
に必要なのはまず日本文化の所産のすべての貴重なものを検討し、これを現在と将
来の要求に、ことさらゆっくりと慎重に適応させることなのだ。


明治政府は、自虐史観に陥り日本のそれまでの素晴らしい文化伝統を全否定しました。
何が「明治維新がそうであったように、伝統を守りながら創造」だ。馬鹿も休み休み言うがいい。
真実は正反対なのだ。明治維新は文化破壊・伝統破壊なのだ。
少しくらい勉強して書け、と強く言いたい。

明治維新は神武天皇の創業の精神に立ち戻って近代化を進めました。

うえっ、気持ち悪 吐いていいですか。
神武天皇の創業の精神って何でしょうね。神武天皇は、池上彰に指摘されるまでもなく神話の登場人物です。
神話では神武天皇は侵略者として描かれています。神武東征は侵略ですよ。
神武天皇をまねて隣国を侵略しようと言っているのでしょうか。

戦後65年を経た日本は、建国以来未曾有の危機にあると思います。

これもさっぱりわからん。漫画右翼のことだから、「建国以来」は「神武天皇即位以来」を意味するのだろうが、
いま未だ嘗て経験したことのないどのような深刻な危機が迫っているのだろうか。彼女は何に怯えているのだろうか。
宇宙人の侵略かな。まあそのようなものでしょう。病んでいる人の考えることは理解できん。

東日本大震災は、戦後の日本人の生き方や価値観の転換をもたらしました。

生き方や価値観の転換だと?それと震災と何の関係があるのだ。
あるとすれば「原発廃止」だが、自民党は原発をなんとか延命させようとしているではないか。
言っていることが支離滅裂だ。

ほかにも変な個所は山盛りですが、深読みするとこちらまで頭がおかしくなるのでこの辺でおしまい。

追記(2016/07/14)

自民党の憲法改正草案は稲田朋美が中心になって作ったのではないでしょうか。
稲田の政治理念と自民党憲法改正草案の前文は、文章の稚拙さと内容の空疎さにおいて、よく似ています。

(自民党憲法改正草案前文)
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。


追記(2016/07/15)



これが安倍自民党の正体です。気違い集団です。

ばかばかしいのですが、血を流す覚悟があれば国を守れるか?
について考えて見ましょう。
例えば、中国の人民解放軍が日本に攻めてきたとしましょう。
私たちはなんら軍事訓練を受けていないのです。全くの素人ですよ。
素人集団が彼らに立ち向かっても勝てるわけないじゃありませんか。
稲田朋美は血を流す覚悟があれば勝てると言っているのです。
精神力があれば竹槍で敵を倒せると信じているのです。
稲田朋美は戦争末期の血迷った戦争指導者と同じメンタリティの持ち主です。
このようなバカが何人も権力の中枢にいる。危険極まりない。
安倍政権がこのまま続くと大変なことになります。
国がいくつあっても足りません。

鳥居君、君は中学生か?

2016-07-07 12:52:33 | 鳥居直也



55歳の初老の男の発言とは思えないぞ。君は中学生か?
日本を含め多くの国々が議会制民主主義を採用している。
我々は選挙によって代表者を選び自らの政治意思をその代表者に託すことで、
政治参加を図るしかないのだ。選挙が大嫌いだとは何事だ。
それから、今回の選挙はいつもと重みが違うのだ。
日本国憲法が破壊されて愚劣極まりない自民党憲法に改悪されるのを阻止するための選挙なのだ。
それがわからないような奴は味噌汁で顔を洗って糞して寝てろ。愚か者め。

追記

しかし、腹たつな。
この男、自分が主権者だと思っていないんだね。
選挙は大嫌いだと?馬鹿か。そんなに嫌なら選挙のない国に行け。
鳥居直也はどうしようもないバカだからほっとくしかないけれど、
賢明な読者の皆さんは、日本国憲法の前文の一節を噛みしめてください。
日本国憲法は素晴らしいです。自民党に改悪させてはならない。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は
国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は
国民がこれを享受する 。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、
かかる原理に基くものである。


追記(2016/07/08)



「 国民が主権を行使できるのは選挙だけ 」生活・小沢氏
>国民も自分たちの主権を行使できるのは選挙の機会だけだ。
>自分たちで政権を選ぶんだという意識を持たない限り、民主主義は成り立たない。

追記(2016/07/14)

高知新聞HPより、



追記(2016/07/14)

高知県民( ↓ ) 


博士の愛した数式-小川洋子著-

2016-07-06 21:06:31 | 数学



小川洋子:博士の愛した数式、新潮文庫、p6~p7より抜粋、

いつもどんな場合でも、博士が私たちに求めるのは正解だけではなかった。
何も考えられずに黙りこくってしまうより、苦し紛れに突拍子もない間違い
を犯した時の方が、むしろ喜んだ。そこから元々の問題をしのぐ新たな問題
が発生すると、尚一層喜んだ。彼には正しい間違いというものについて独自
なセンスがあり、いくら考えても正解を出せないでいる時こそ、私たちに自
信を与えることができた。
「では今度は、マイナス1をはめ込んでみるとしようじゃないか」
博士は言った。
「同じ数を二回掛け算して、マイナス1になればいいんだね」
学校でようやく分数を習ったばかりの息子は、博士の三十分足らずの説明で
もう、ゼロより小さい数の存在を受け入れていた。私たちは頭に√-1を思い
浮かべた。ルート100は10、ルート16は4、ルート1は1、だから、ルート
マイナス1は……。
博士は決して急がさなかった。
じっと考え続ける私と息子の顔を見つめるのを、何よりも愛した。
「そんな数は、ないんじゃないでしょうか」
慎重に私は口を開いた。
「いいや、ここにあるよ」
彼は自分の胸を指差した。
「とても遠慮深い数字だからね。目につく所には姿を現さないけれど、
ちゃんと我々の心の中にあって、その小さな両手で世界を支えているのだ」
私たちは再び沈黙し、どこか知らない遠い場所で、精一杯両手をのばしている
らしいマイナス1の平方根の様子に思いを巡らせた。


この小説の主題は「愛は見えないけれど存在する」です。
作者は i =√-1と「愛」を掛けてるんです。
i と愛を掛けるのは昔からあるおきまりのネタですけどね。
小川洋子氏はありふれたネタだということを知らなかったのでしょう。
さて、i =「愛」は見えないのだそうです。
そんなアホな。見えますよ。
ここで少し複素数のおさらいをしておきましょう。
実数全体の集合は数直線上の点と1対1に対応します。
一方、複素数全体の集合はXY平面上の点と1対1に対応します。
実数が1次元数であるとするならば複素数は2次元数です。
√-1は実数値ゼロの2次元数だから数直線上には存在しません。
数直線(複素平面ではX軸)上のゼロ点からY方向に+1進んだ位置にあります。
複素数の可視化を提案したのは数学の王様ガウスです。
ガウスの功績をたたえて複素平面はガウス平面とよばれています。
こんなのあたりまえ。最近は高校で複素数を学習しないんですかね。

課題を与えられた親子は、あるはずのない数直線の上で√-1を探索します。
そして、「そんな数は、ないんじゃないでしょうか」と答えると、
説明に困ったボンクラ博士はこんなことを言います。
「とても遠慮深い数字だからね。目につく所には姿を現さないけれど、
ちゃんと我々の心の中にあって、その小さな両手で世界を支えているのだ」

ウエッ、気持ち悪歯が浮いてきた
小川洋子氏は数学音痴だから仕方ないけれど、監修と解説を担当した藤原正彦氏は仮にも数学者でしょ。
プロなら間違いを指摘すべきだ。指摘しないのなら何のための監修者だ。
ひょっとすると彼も知らなかったのかも。彼ならあり得るな。


中国地方の地震発生確率

2016-07-02 17:43:01 | 地震


中国新聞2016年7月2日朝刊より引用

政府の地震調査委員会は1日、中国地方のどこかでマグニチュード(M)6.8以上の大規模
な地震が30年以内に起きる確率を50%とする予測を公表した。24の活断層ごとの確率に
基づき初めて試算した。平田直委員長(東京大学教授)は「中国地方の発生確率は高い」と
みて防災対策の必要性を訴えている。


図を見ていただきたい。
どの断層も地震発生確率は低いではないか。
いちばん高いのは安芸灘断層帯(発生確率0.1~10%)で、多くは1%未満だ。
どのように計算したら50%になるのだ。

それぞれを足し算したのであればそれは間違いだ。
発生確率1%の断層が100個あれば発生確率100%になるからだ。
私なら全断層の中で最大となる発生確率を中国地方の発生確率とする。
このデータの場合は安芸灘断層帯の10%を採る。

まあいずれにせよ地震の発生確率に大した意味はない。
地震発生に周期性がないし、サンプル数が少なすぎるからだ。
己斐断層の発生確率0.7%だと?
馬鹿も休み休み言うがいい。
己斐断層は有史以来動いた記録がないのだぞ。
長い間動いた形跡がないのだから今後30年の間に動く訳ないじゃないか。