tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

EUと縄文

2023年01月14日 14時22分50秒 | 文化社会
今日は土曜日ですので、少し奇想天外に類する話になるのかもしれませんが、表題のようなことになりました。

今、ヨーロッパはロシアとの対立で大変ですが、この問題もいずれ終わるでしょうし、そうすればEUはヨーロッパ全域の平和共存と経済・文化の発展を目指した安定した地域に戻るでしょう。

EUの始まりは、ベネルックス3国の関税同盟でしょう。それがEECになりEUになって、今では27か国に拡がっています。

フランスとドイツにしても、ついこの間まで戦争をしていたのです。
もともとヨーロッパは沢山の国があって王様がいて領土拡張などで戦争をし、興亡を繰り返していたのです。

第2次大戦後は全く変わりました、ドイツとフランスはEUの核という感じで、強い絆で結ばれた間柄のようです。

将来、ロシアが民主国家になれば、EUはユーラシア大陸に拡がって、ユーラシア共同体が出来るかもしれません。

戦争はなくなり、経済や文化の発展にそれぞれの国がその特徴を生かしながら協力する、こんな世界が広がってくるのでしょう。

正に理想郷のような話ですが、長い争いの時代の果てに、そうした事が当たり前になる、、という可能性をEUは示しているのではないでしょうか。

こうした動きは「素晴らしい」の一語ですが、日本人として振り返ってみるとどうでしょうか。

日本には1万何百年かの縄文時代があります。
氷河期代が終わり、日本海が広く深くなって、日本列島はユーラシア大陸から切り離され、そこに取り残された、多様なDNA、生活習慣(歴史)、言語、肌の色などの人々は、それぞれの集落をつくりながら、交易をし、交雑をし、1万余年をかけて「日本人」になったようです(混血の純血化:薄衣説)。
注:日本人は世界でも最多のDNAの混在する国民だとのことです。(崎谷説)
その間、専門家の研究によれば、戦争がなかった、征服・被征服もなく奴隷制もなかった、
一方、交易は列島の中を縦横に進められていたようです。
糸魚川産の翡翠が三内丸山遺跡で発見されるなど、翡翠の道、信州産の黒曜石の道 などが推定されています。

縄文時代の日本列島は、いわば、今のEUの様なもので、人口密度は違うかもしれませんが、それぞれの生活手段(産業)を生かして交流をしながら、多様なルーツの人達が平和共存をしていたという姿が浮かび上がってくるという事になるのです。

21世紀の今、人類が求めている多様性の平和共存が、縄文時代の日本で実現されていたという事は、人類の本質の中に、本来、多様性の平和共存を是とする因子が組み込まれている事を示すものではないかと考えるところです。

EUも縄文も、その因子を生かす社会の在り方を実践しているから、平和共存が可能になっているという事なのではないでしょうか。
(さて、その「あり方」とは何でしょうか)

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