tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「国民の生命と財産を守る」ということ

2019年09月19日 22時28分00秒 | 政治
「国民の生命と財産を守る」ということ
 今回の千葉を襲った台風の被害について、千葉県は政府に激甚災害の指定を要望しています。
 多分そうなるだろうとは思っていますが、今回は、特に千葉県に予想外の被害をもたらしたと誰もが驚いたのではないでしょうか。

 気象庁は強い台風とは言っていましたが、巨大台風の域に達するようのものではなかったようです。しかし結果から見れば、送電線の鉄塔が倒れる、電柱は軒並みマッチの棒のように薙ぎ倒されるといった映像を見せつけられることになり、多くの方々がまさに驚いたのではないでしょうか。

 今回の問題は、特に風の強さだったということでしょうか、家の屋根の被害がいたるところで多発しているというのも大変気になる所です。
 
最近は、集中豪雨にしても、台風にしても、従来の基準では判断を誤るような惨禍をもたらすことが多くなっているようです。
 都市の下水の処理能力が1時間50㎜の雨を基準にしていると聞いていますが、最近は1時間に100mmを超える雨も決して珍しいものではありません。
 今回の千葉県での送電鉄塔、無数の電柱の折れている姿、さらには住家の屋根が飛び、ブルーシートの不足が深刻といった状態は、風災害の深刻さを見せつけてくれました。
 
 是も気候変動の影響と思われますが、その原因がCO2なのかどうかの議論はあるにしても、現実に、自然災害の脅威が急激に大きくなっていることは現実です。
 
 特に今回は、電気と水の供給ストップが長く続き、病院や、高齢者の施設、高齢者がお住まいの家で、熱中症など台風の直接被害ではない犠牲者が、残念なことですが多かったように思います。  

 こうした日本列島を取り巻く(メキシコ湾もそのようですが)自然環境の変化を考えますと、鉄塔や電柱の強度を従来より強靭なものに引き上げる、住宅では耐震だけでなく屋根の構造についての構造基準の強化する、さらには、電線の地中化、下水容量の拡大その他インフラの総合的な強靭化が喫緊の課題でしょう。

 安倍政権は「 国民の生命と財産を守る」ことの重要性をいつも強調していますが、どうもその中身は、イージスアショアの整備、戦闘機の購入、航空母艦の整備といった戦争に関わることが中心のようです。

 武器を沢山用意するといいうことは、後世になってみれば、それは戦争の抑止ではなく戦争の原因になり、第二次大戦よりも更にひどい国土の廃墟化、人命の喪失につながってしまったといったことになりかねません。

 そちらの方は、ミサイルが飛んでこないような外交交渉で解決し、もっと地道に、年々起きる巨大な自然災害による国民の生命と財産の滅失を防止することに大事な国家予算を使ってほしいと思っている国民ほうがずっと多いのではないでしょか。
 何なら、どうにも中身の良く解らない憲法改正より、まずイージス・アショアか、早急のインフラ整備かの国民投票でもしてみたらどうでしょうか。

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