tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

IMF、アメリカの成長予測を下方修正

2017年07月25日 13時06分24秒 | 政治
IMF、アメリカの成長予測を下方修正
 去る23日、IMF(国際通貨基金)はアメリカの今年の経済成長予測を2.5%から2.1%に0.4ポイント下方修正しました。
 理由は、トランプ大統領が、選挙中から掲げていたインフラ投資などの成長政策が、当初の予想ほどの規模にならないという事のようです。

 それに引き換え、日本については、1.2%の当初予測を僅か0.1%ですが上方修正して1.3%にしています。

 アメリカ、日本共に、政治は大混乱になっています。政権に対する支持率はともに半分以下に落ち、トランプ支持は36%、安倍内閣の支持も35%(NHK)だという事です。
 政権に対する支持率が30%台になって、経済政策などもまともに打てるのかという事になるのは当然かもしれませんが、それにしても、アメリカの下方修正に対して、日本は上方修正という事ですから、まあ結構といえるのかもしれません。

 もともと日本の成長率は低いからという見方もあるでしょう。国民が真面目によく働く日本はもっと経済成長率が上がってもいいはずだと私などは思い、政府のやることがブレーキになっているように感じていますが、それでもIMFが上方修正したのは民間の力を評価したのでしょうか。
 
 確かに、日本の場合、経済政策はどこかに行ってしまっています。金融だけ緩めておけばというような様相で、財政再建の見通しもなく、アベノミクスなどはどこかに消え、国会は、ないはずの記録があったり、記憶がないが記録文書が出てきたり、まさに「藪の中」の様相で終わり、また閉会中の審査で、同じ「藪の中」をもう一度「より丁寧に」繰り返しています。

 これではいくら民間が頑張っても、限度があります。民間では企業も家計も、それぞれに将来計画を考え、それに沿って生産や消費を進めていこうと真剣ですが、国会がこんなことをしていたのでは、これから日本の国がどうなっていくのか見当がつかなくなってきます。

 国会論議がこんなことになってしまうのも、正確な記録をきちんとしておかないからでしょう。何でもかんでもきちんと記録は取る、そして確認しでキチンと保存する、国会論議で、重要な事なのに「記憶がない」「記録がない」では困ります。
 要職に就く人はもっと記憶力のある人に限るとか、記憶力の弱い人は確り記録を取る癖をつけるといった訓練をしてから仕事をさせるべきでしょう。

 こんなことで政権に対する不信が増すという事は、直接に、企業や家計の行動にブレーキを掛けることになるようです。
 家畜の群れに川を渡らせる時、霧で対岸が見えないと渡らないそうです。霧が晴れて対岸が見えると渡り始めると専門家が教えてくれました。
 今の日本国民には、進んでいく先が確り見えているのでしょうか。

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