tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

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日米首脳会談の結果はどうなるのか?

2018年09月27日 11時44分47秒 | 国際関係
日米首脳会談の結果はどうなるのか?
 日米首脳会談が終わり、記者会見もあって、TAGなどという聞きなれない言葉も出て来て、ニュースで知る所では結局はあまり問題ないのではないかといった感じですが、どうでしょうか。

 TAGというのは 「日米物品貿易協定」と訳されていますからtrade agreement on goods でしょうか。サービス収支はアメリカが黒字ですから「別」なのかなどと勘繰ります。

 会談の結果、TAG交渉の開始で一致、交渉の間は、自動車の関税引き上げについては言わない、農産物で日本の輸入品目については過去の貿易連携協定で決めたものに限定、関税はTPP交渉で決まったものを越えないという事のようです。 それなら、これで済めば大変結構という感じです。
 しかし、何故か、日経平均はあまり反応しないようです(何かあるのかな・・・?)。、

 日本はそれでいいのかもしれませんが、トランプさんはどうでしょうか。国連総会で誇示(失笑の対象だったようですが)したような中身はないように感じられますが、何かトランプさんにとっては国内向けに誇示できることがあるのでしょうか。今後の展開を見なければ、まだまだ解らないように思えます。

 北朝鮮問題については、安倍首相も多少前向きに姿勢に切り替えたようで、金正恩さんとの直接対話の用意があるとの意向を示しています。いよいよ他人に頼む段階を終えて、本人が乗り出すというと格好いいのですが、北朝鮮の方は日本に対して嫌がらせばかりを言っています。

 北朝鮮の事情から言えば、先ずは金王朝の存続(体制維持)そして、如何に外国からより多額のカネを引き出すかでしょう。日本はそのためには格好の相手でしょうから、今からその前哨戦を仕掛けているといった様相です。

 トランプさんは、その辺りの負担は「日本に任せる」といった類の発言が、これまでもみられてきていますから、この辺りで辻褄が合うのかなどと考えたりします。

 とはいえ、TAGの中身がどうなるのかも予断を許さないと思います。すべては、どう言えば(すれば)中間選挙に良い影響が出るがどうかでトランプさんが判断するのでしょう。
 独裁政権とポピュリズム民主主義双方の思惑の狭間で、日本は右往左往することになるんでしょうか。

 米朝も米中も、平穏であることが世界にとっても良いことでしょう。日本がそのあるべき主体性、世界の平和をあくまで希求するという理念を明確にしながら、こうしたトラブルメーカー達の狭間にあっても、確りとその役割を果たしていけるのかどうか、これから日本外交が問われていくのではないかと感じるところです。

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