tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

国会議員の定数を増やすのは合理的か

2018年07月03日 17時12分38秒 | 政治
国会議員の定数を増やすのは合理的か
 参議院の定数を「6増」しようという案が自民党から出ているようです。理由は一票の格差を3倍以内にするためには人口の多い埼玉県などで定数数を増やすのがいいという事のようで、それに比例代表などについても理屈をつけて、合計6増になるようです。

 一票の格差の問題は、民主主義の原則から言えば、衆議院では特に重要でしょう。しかし良識の府と言われる参議院では、一票の格差より日本人全体の良識を代表出来るかどうかが重要なのです。

 参議院を良識の府というのも何となく違和感がある状態ですが、定数を増やせば良識が発揮できるのでしょうか。
 最近の参議院の論議でも、確かに参議院だ、発言に良識が溢れている、というより、衆議院と同じ党利党略や忖度の世界のようです。6人増やせばよくなるとは思われません。

 人口は減少しますし、国家財政は危機状態です。本来なら、衆議院も参議院も、もっともっと定数削減をして、少数精鋭にしてほしいところです(特に参議院は)。
 確か安倍さんは野田さんから政権を受け取る際、衆議院の定数是正を条件にという事でした。

 野田さんは今でも定数削減は不十分と言っていますが、安倍さんは衆議院の定数削減はやりました。しかし約束は衆議院で、参議院は約束していません。という安倍流「ご飯論法」を、ここでもお使いという事でしょう。

 議員定数が減れば日本がつぶれるわけでもないでしょう。『少数主義は精鋭をつくる』という名著(榎本隆一郎)もあります。
 難しい時期の政権担当者には、そんな気概が欲しいですね。

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