円高の恐怖は変わらず
新内閣は、円高に対しては「事態は深刻」と強い関心を持っているようですが、この所の円の動きを見ていると、アメリカの量的緩和の話が出たりするたびに、じりじりと円高が進むといった様相で、円高への企業の恐怖感は、これまでと変わらない状況が続いています。
スイス中央銀行の決断については、このブログでも、3~4回前に触れましたが、その後の動きを見ると、その表現の強烈さに国際投機資本も恐れをなしたのか、宣言の通り、1ユーロ=1.20~1.22スイスフランで安定し、スイス中央銀行は長期的には、合理的な水準を目指してさらなるスイスフラン安を目指すと発言、意志の強さを強調しています。
わかり易く、円とスイスフランを比較すれば、1スイスフラン95円だったものが、85円に下がってそのまま安定しているのです。国際投機筋も手を出しにくくなっているのでしょうか。
日本時間では今夜から(9月22日)からワシントンでG20が開催されますが、政府・日銀は、円高阻止のために、どんな説明をするのでしょうか。
国内では、復興対策や景気対策のための第3次補正など、多くの資金需要があり、増税か国債発行かで揺れることでしょうが、これはあくまでも国内問題で、海外から見れば、日本は、大震災後の第2四半期(4~6月)でも、国際経常収支は、1.5兆円のプラス(黒字)で(昨年同期は3.6兆円)、問題を起こしている赤字国とは状況が違います。
相変わらず、経常黒字を続ける日本が、赤字国の救済が急務のG20で、円高阻止を訴えても、本気で聞いてもらえない可能性は高いような気がします。
因みに、スイスはどうかといえば、スイスも経常黒字国です、スイスに出来たことが日本にも出来るのかどうか、日本の力量が問われるところです。
スイスの取った方法、無制限な為替介入については、問題点も指摘されています。無限にユーロを買い続けるといっても、それは現実には不可能という指摘です。従来の経験でも、せいぜい1年ぐらいなどと言われます。
スイスのように、豊富な知識、経験、ノーハウの積み上げのない日本としては、先ず、震災復興のために、 経常黒字の分を使いきってしまうというのはどうでしょうか。
目一杯使ってしまって、黒字国でなくなれば、投機筋の日本を見る目も変わるでしょう、詭弁かもしれませんが、日本の黒字がなくなるという事は、その分だけ赤字国の赤字が減ること(世界の経常収支はゼロサム)ですから、これは、赤字国の赤字減らしへの貢献でもあります。
新内閣は、円高に対しては「事態は深刻」と強い関心を持っているようですが、この所の円の動きを見ていると、アメリカの量的緩和の話が出たりするたびに、じりじりと円高が進むといった様相で、円高への企業の恐怖感は、これまでと変わらない状況が続いています。
スイス中央銀行の決断については、このブログでも、3~4回前に触れましたが、その後の動きを見ると、その表現の強烈さに国際投機資本も恐れをなしたのか、宣言の通り、1ユーロ=1.20~1.22スイスフランで安定し、スイス中央銀行は長期的には、合理的な水準を目指してさらなるスイスフラン安を目指すと発言、意志の強さを強調しています。
わかり易く、円とスイスフランを比較すれば、1スイスフラン95円だったものが、85円に下がってそのまま安定しているのです。国際投機筋も手を出しにくくなっているのでしょうか。
日本時間では今夜から(9月22日)からワシントンでG20が開催されますが、政府・日銀は、円高阻止のために、どんな説明をするのでしょうか。
国内では、復興対策や景気対策のための第3次補正など、多くの資金需要があり、増税か国債発行かで揺れることでしょうが、これはあくまでも国内問題で、海外から見れば、日本は、大震災後の第2四半期(4~6月)でも、国際経常収支は、1.5兆円のプラス(黒字)で(昨年同期は3.6兆円)、問題を起こしている赤字国とは状況が違います。
相変わらず、経常黒字を続ける日本が、赤字国の救済が急務のG20で、円高阻止を訴えても、本気で聞いてもらえない可能性は高いような気がします。
因みに、スイスはどうかといえば、スイスも経常黒字国です、スイスに出来たことが日本にも出来るのかどうか、日本の力量が問われるところです。
スイスの取った方法、無制限な為替介入については、問題点も指摘されています。無限にユーロを買い続けるといっても、それは現実には不可能という指摘です。従来の経験でも、せいぜい1年ぐらいなどと言われます。
スイスのように、豊富な知識、経験、ノーハウの積み上げのない日本としては、先ず、震災復興のために、 経常黒字の分を使いきってしまうというのはどうでしょうか。
目一杯使ってしまって、黒字国でなくなれば、投機筋の日本を見る目も変わるでしょう、詭弁かもしれませんが、日本の黒字がなくなるという事は、その分だけ赤字国の赤字が減ること(世界の経常収支はゼロサム)ですから、これは、赤字国の赤字減らしへの貢献でもあります。