tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本国連安保理で「法の支配」の公開討論会

2022年12月05日 12時15分44秒 | 国際関係
日本は来年と再来年の2年間、国連「安全保障理事会」の非常任理事国を務め、来年1月は議長を務めることになっています。

日本政府は、この機を「世界の安全保障」のために役立てるという事でしょう「法の支配」をテーマにして公開討論会を開催するという方針を決めたとのことです。

このタイミングで、日本がこうした公開討論会を決めたことは、世界から最も歓迎されることではないでしょうか。
林外務大臣が議長を務めるとのことですが、日本としては、このタイミングは、いわば「絶好のタイミング」でしょう。公開討論会が成功を収めることを強く願うところです。

今、世界は、ロシアのウクライナ侵攻問題を抱えて、混乱状態にあります。
一国の中においても、世界全体においても、「法の支配」が貫徹しなければ、安全保障理事会の任務である「平和と安全の保障」は実現しません。

恐らく、国連傘下の世界の国々のほとんどは「法の支配」の確立を希望しているでしょう。しかし現実は小数ですが、「法の支配」を逸脱した行動をとっている国があります。

その中の大国、ロシアと中国は安全保障理事会の常任理事国で、「拒否権」を持っています。
第二次世界大戦を集結させ、その後の世界の安全保障を確実なものにするために、常任理事国5か国を決め、常任理事国には「拒否権」を付与したのでしょう。

それが、現状の国連の機能不全を齎しているという皮肉な結果になっているのです。
今日の現実は、常任理事国のうちロシア、中国という2か国が、共産主義の専制国家となり、国際司法の判断を無視する行動を重ねることになっています。

この状況を正さない事には世界の安全保障はありません。日本が主催する「法の支配」をテーマとする「国連の公開討論会」は、この状態をいかにして正していくかの世界の意見を聞く事の出来る重要な機会でなないでしょうか。

日本は、世界に率先して戦争の放棄を決めた国です。「世界の平和を誠実に希求する」という日本が主催する「公開討論会」です。

戦争をしないと宣言した日本が主催するからこそ、重要な意味を持つという事が、十分に世界に示される、日本が主催したからこその成果が期待されます。

世界の希求にこたえる「公開討論会」になるための舵取りを政府に期待します。

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