goo blog サービス終了のお知らせ 

彦四郎の中国生活

中国滞在記

福建省泉州市恵安に行く①―中国の結婚披露宴というものに初めて出席―

2016-01-03 18:24:31 | 滞在記

 今日は1月3日、新年が明けてから3日目です。新年、明けましておめでとうございます。(新年快楽!)
 今日の午後になって、突然ですが、「ブログ」ができるようになりました。
 12月4日にブログを発信してから、1か月間あまりが経っています。この間、大学の授業準備や前期試験の作成などの多忙さもあったのですが、何らかの事情(理由)で「ブログ」が閉鎖されていたので、新しい記事が書けませんでした。書きたいブログ記事がたくさんあったのですが、この間 更新ができませんでした。少しずつ、この1か月間のことを記します。


 12月12日(土)に、結婚式の披露宴に参加するため、福建省泉州市の「恵安」に行った。泉州は、唐の時代から中国の「海外への窓口」として栄えてきた歴史のある街である。かのイタリア人マルコポーロもこの街に立ち寄っている。中国の結婚披露宴というものに、初めて出席することになった。「恵安」までは、福州市から新幹線で南に1時間10分ぐらいの距離があった。
 早朝に宿舎を出て、福州駅に着く。駅の周辺を歩いていると、「休息一下吧」(シュウシー・イシャーバ)と女性が声をかけてきた。「ちょつと休んでいきませんか。」という意味だ。何度もこの駅を利用しているが、このように話しかけられるのは、中国では初めての経験だ。周辺には同じような女性が数名いた。性産業には厳しいイメージがある中国なのだが----。
 布団を持って新幹線に向かう男性たちの姿もけっこう見られた。布団持参で出稼ぎ先に行くのだろうかと思う。「恵安駅」から、バスに乗って30分ほどすると、街の中心地に着いた。閩江大学4年の張婷婷さんが迎えに来てくれた。今日の結婚披露宴は婷婷さんの「お姉さん」の結婚披露宴。「お姉さん」といっても、彼女の叔父さんの娘。一人っ子の多い中国では、従妹同士が「兄弟姉妹」のように育ちあうようだ。

 「恵安」の街の中心の広場(公園)に行くと、大きな女性の像があった。石で造られている。この街は、「石造」産業が盛んらしい。子どもが「戦車」の乗り物に乗っていた。「日本では戦車はないなぁ。」----。中央公園近くに婷婷さんの「おじいさん・おばあさん」か゜住んでいるという。行ってみると、昼食を用意してくれて歓迎してくれた。料理はすべて美味しかった。彼女のお父さんの弟家族(奥さん・娘さんと息子さん)も同居していて、一緒に食事をする。
 昼食後、彼女の出身高校に行ってみた。「恵安高級中学」という名前の公立高校。正門を入ると、小平が描かれた壁ポスターがあった。遠方から来ている高校生のための寮も敷地内にあった。

 婷婷さんが高校3年生の時に在籍していた教室に行ってみると、受験勉強の自習をしている学生がいた。教室の机の横には段ボールが置かれ、中には教科書などが入っている。机の上は、教科書やノートなども、そのまま置かれている。受験日まて「178天」と書かれていた。中国の中学・高校は、クラブ活動もなく、毎日遅くまでの受験に向けた勉強ばかりの日々が続く。辛い6年間のようだ。宿題もものすごく多いらしい。最近、受験勉強での「過労死」が問題にもなっているという。
 運動場の方に行くと、教員らしい人達がサッカーをしていた。この中に、「学校で一番怖い」先生がいた。3年の学年主任だという。毎年、3年の学年主任をしている人のようで、とても厳しい先生だということだった。中国の高校では、「恋愛での男女交際は禁止」となっている。女子高校生の髪は長髪禁止。受験勉強に妨げになる、恋愛やおしゃれは、禁止ということらしい。「恋愛交際」が発覚すると、親は学校に呼び出されて、親子で指導を受けることになる。

 夕方6時ごろから、司会の挨拶で結婚披露宴が始まった。出席者は300人くらいだろうか。日本の結婚披露宴とかなり様子が違っていた。参加者の数がとても多いのだ。普段着で参加している人が多い。特に、仲人の挨拶や来賓の挨拶もなく、二人の紹介もない。新婦は、洋装ドレスから民族的な服装へのお色直しはあった。お色直し後、新郎新婦は各テーブルを周り、挨拶をする。参加者からの出し物というものもない。

 ひたすら食べて飲み、喋りあい、式は続く。婷婷さんのおじいちゃん・おばぁちゃんは、新郎新婦席の隣の席に座っていた。そして、3時間あまりで披露宴が終わった。



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1月3日の記事 (隆徳)
2016-01-03 21:35:31
久しぶりの記事を読んだよ。結婚式が日本の形式とはあまりにも異なるので驚き。さて、体に気をつけてがんばれ!2月に会える事を楽しみにしています。
返信する

コメントを投稿