今日は1月31日(水)、日本列島は太平洋側全域でもかなりの降雪があるとの報道だが、私が住む中国・福建省福州も例年にも増して寒い。中国全土も、今年は例年にも増して北からの寒波が南まで襲来しているようで、降雪に関するテレビ報道をよく目にする。中国では、「海南省・広東省・福建省」は雪が降らない。(「台湾省」も雪が降らない)➡[台湾とだけ書いたりすると、最近は中国共産党政府が問題視をしてくる。] 中国の「雲南省や貴州省、広西チワン族自治区」なども中国南方にあるのだが、標高が1000m〜2000mぐらいのところなので、そこの出身の学生たちに昨日聞いたら、この季節は零下5度〜10度くらいの最低気温だそうだ。だから、降雪量はそう多くはないが雪が降るのだという。パンダの故郷の地方だ。
最近の福州は氷雨がよく降る天候で、芯から底冷えのする日々が続いている。小さな電動バイクに3人が乗っている。中国特有のバイク用雨合羽の中に子供が2人いるようで、足だけが見える。私はこの雨合羽の中に入ったことはないが、全然周りが見えない暗闇の中でバイクに乗っている気持ちはどんなんだろう。けっこう怖いのではないだろうか。
雪が降らない福建省でもこの時期の最低気温は4度〜7度くらいになるので、室内でもけっこう底冷えの寒さを感じる。中国では「灯油ストーブ」というものがほとんど売られていないので、大小2台の「電気ストーブ」で暖をとらざるをえない。ストーブの足元や30cm以内なら少し暖かいが、室内全体はしんしんと冷えている。だから、毎日、「日本からたくさん持ってきているホカホカカイロ」を背中に2枚貼り付けて生活している。ホカホカカイロは中国でも売られているが、「貼ったらすぐに剥がれる」。製品的に使う気になれないものがほとんどだ。
大学の前期(1学期)日程は2月2日(金)までで、3日から約1カ月間の冬休みに入る。大学構内の木々はほとんどが常緑樹木なのだが、針葉樹林のある森は「冬らしい景色」となっている。森の中に一昨日入って行って写真を撮った。ババ糞を両足ともに思い切り踏んでしまって、研究室のある建物の便所の水道で靴を洗った。
構内にある「木瓜(ぼけ)」の木の花芽が少し膨らんできている。3月に入ると開花するだろう。気の早い「桃の花」が数輪開花していた。ここ福州は、京都などに比べて1カ月間ほど早く春が訪れてくる。
椿が開花し始めている。バナナの実はこの寒い時期は、ほとんど大きくならないが、3月〜4月にかけて大きくなっていく。
胃潰瘍や前歯の診察と治療を受けるために、1月7日から21日までの2週間、日本に緊急帰国していた。この時、立命館大学大学院に留学していた林さんから、大学の後輩たちへの年賀状を預かった。1年ほど前に、大学同僚の鈴木先生が担当した「作文」の授業で、学生たちに立命館大学大学院に留学している林さんたちに向けて「年賀状」を書かせたことがあった。それを私が預かって日本に帰国した際に留学生たちに渡した。そして、1年後の今年の1月、林さんが後輩たちに年賀状を書いて、渡すという成り行きとなった。林さんから預かった24枚の年賀状を見て少し驚いた。1枚1枚の絵は全て手書きで彩色されていた。まるで印刷された年賀状の絵柄のようで、その丁寧さに驚いたしだいだ。
1月26日(金)の午後、4回生の「日本文化名編選読」の期末試験の際に、24人の学生たちにこの年賀状を渡した。「印刷ではありません、全て一枚一枚の絵は、手書きです」と伝えたら、学生たちも驚き喜んでいた。
◆前期(1学期)に担当した授業の教科の期末試験が昨日(30日)に全て終了した。昨日は夕方まで、大学の研究室で記述試験の採点などをしていた。ここも小さな電気ストーブが1台だけなので、しんしんと体が冷えた。今日・明日中で成績に関する諸資料を作成して大学側に提出し、2月2日(金)には日本に1月間の帰国予定をしている。