1月19日(土)の夕刻より、京都市伏見桃山の大手筋商店街の酒場「伏水酒蔵小路」で、鈴木・朝倉・小林さんの3人とともに3時間あまり、飲みながらさまざまなことについて語り合った。お互いの近況だけでなく、日本がとるべき外交政策や憲法問題等についてもお互いが率直な意見を述べ合う貴重な機会でもある。年に1度は、この3人と会って意見の交換をしている。午後9時ころに3人とまたの再会を約して別れを告げ、近くの近鉄伏見桃山駅のカード下にある飲み屋小路にある一軒のスナックに立ち寄った。
翌日の20日(日)、宇治市内のコミュニティセンターを会場にしての「新年学習会」を主催していた友人の野村治君に誘われて、学習会に参加をした。野村君は現在、京都大学の大学院でも学んでいるが、理科教育のエキスパートとして全国的にも有名な人だ。1時間ほどの時間をもらって「私の目に映った中国の実像―中国人、中国社会、そして中国という国」と題して、報告をおこなった。
22日(火)の午後、京都駅構内にある居酒屋にて、鈴木さんと長谷川さんと会って話をした。前号のブログでも書いたが、長谷川さんは全国退職教職員の会の会長でもある。日本国内の政治、日本の外交問題、憲法問題などについて、それぞれの立場での意見交換をしながら2時間あまりを共に過ごした。長谷川さんは、現憲法9条改正に反対している日本の政党などに一定の影響力をもつ人でもある。6年目に入る中国滞在で、「中国という国をどうみるか」について、機会あれば、さまざまな人々に 伝えて意見交換をしておきたいと、今の私は思っている。小さいことだが これは自分の責務かなとも思っている。もちろん、人によってその伝え方は形をかえてだが。
長谷川さん鈴木さんとの飲み会食・話し合いを終えて、京都地下鉄に乗り四条烏丸に向かう。隣に座っていた小学生が読書をしていてので、「何の本を読んでいるのですか?」と話しかけてみた。日本でも電車内で読書をする小学生は珍しい。制服・制帽をかぶっていたがどこの小学校なのだろうか。
四条烏丸にて下車し、京都の台所「錦市場」に行った。平日のこの日、この市場はとても賑わっていたが、お客の大半は外国からの観光客。アジア・欧米系などさまざまな人々。
錦天満宮近くにある漬物店「大倉屋」のとなりに、「SAKE PABU 酒賀花籠」という立ち飲み屋が営業していたので、立ち寄った。神戸から来ているという大学教員たちやオーストラリアから来ている家族連れの観光客とともに ここで1時間あまり 話しながら飲む。
夕方近くになった四条大橋、冷たい風が酔いを覚ませてくれる。北山の山系には、少し雪が残っていた。
1月27日(日)の昼頃に息子夫婦が自宅にやってきたので、鍋を久しぶりに囲んで遅い新年会をした。夕方に息子たちは帰って行った。
1月30日(水)の夕方、自宅に近い家の人で、妻と顔見知りの熊田さんという女性が家にきてくれた。私が中国から持ち帰っていた「火鍋(ひなべ)」の素スープで鍋料理を作って一緒に食べた。とても辛いが美味しい。唐辛子や山椒の実などがふんだんに入ったスープの素だ。食べていると辛くて体が熱くなり、私は一枚二枚と衣服を脱いでいく。ビールなどの冷たい物といっしょに食べないと舌がもたない。妻と熊田さんは、水で薄めて、鍋の具を食べていた。
この熊田さんからいろいろと話を聞いたが、中国の北京や上海で20年間ほど働いていたとのこと。上海の法律事務所勤務などで、中国語と日本語の翻訳や通訳などを業務としていたという。若い頃にはバックパーカーとして一人で、中国のシルクロード、国境を越えての中央アジアやパキスタンなどにも行ったという。新疆ウイグル自治区のカシュガルには8回行きましたとのことだった。その人生の軌跡には ちょっとおどろかされた。また機会があれば、中国のことなどを教えてほしいと思った。