



「中国の福州の季節がわからない。今は、どんな季節なのだろう?」と、ここ2~3週間思っていた。日本の京都ならば、3月の春が本格的に始まる季節。そして、半月後には桜の花が開花している季節なのだが----。ここ福州では、ぼぼ常緑。葉を落とす いくつかの種類の樹木は、2月上旬頃に紅葉し落葉していった。そして、梅の花の開花が始まった。3月に入り、桃の花が開花し始めた。日本の3月3日(桃の節句「雛祭り」)に合わせるように。
3月に入りほぼ毎日雨が降っている。降り始めると氷雨のような冷たい雨。そして、たまに晴天のポカポカした日が訪れる。「まるで、日本の梅雨のようだ---。」と思い始めた2日前に、同僚の張先生に「福州は毎日雨ばかりですが、今は春なのですか。どんな季節なのですか。」と聞いた。すると彼女は、「今は春ですが、梅雨の季節です。福州は、中国でも南方にあるので、梅雨の季節が日本より早く始まります。そして、4月中旬ころまで続きます。5月になると急に暑くなってきます。夏が始まります。」と。
10日前の水曜日の午後、福州市内の北にある「福建省国家森林公園」に行ってみた。かなり広い公園内を散策していたら、樹齢何百年のカジュマル(榕)の木や「ミツマタ」の黄色い花が咲き、桃の花が満開になっている場所もあった。





2月19日(水)に、初めて中国の病院で受診し、治療を始めた3か所の胃潰瘍。2月中旬頃、顔がかなり痩せこけていた。胸の肋骨も見えていた。あれからほぼ1か月。完治するまでの禁酒も続けている。今現在、かなり回復がすすんできていて、空腹時に感じる胃のようすでは完治率80%ぐらいかと思う。顔や胸の肉も回復してきている。あと、1週間ぐらいで酒を飲んでもいいかもしれない。先日の火曜日の午後、3回目の病院受診。受診順番が9番目のカードをもらった。電光掲示板に「9番寺坂義彦来診」が出たので、担当医の小さな部屋に入ると、そこにはもう10番目~13・4番目の人も来室していて、順番無視・我先にと「受信手帳やカード」を出している。まごまごしていると、受診できないので9番の番号を周りの人たちにかざしながら受診にこぎつけた。5~7人ぐらいの患者が、ぼくの治療状況などを目の前で聞いていることになる。ここは患者のプライバシーがほとんど無い。清潔で新しい大病院なのだが。
3月上旬に突然、大学内の「福万楼」という建物の7階の一室を「研究室」としてあてがわれた。いままでは、学生の寮の一室を使っていた。これで、大学本部キャンパスから1時間以上かかる「宿舎」と、大学内の「学生寮の部屋」と「研究室」の3つを使うことができるようになった。「研究室」は、ウナギの寝床のように細長く狭い部屋だ。しかし、景色がいい部屋。最近では、授業のない日にも半日ほどここに来て、仕事・授業準備・読書などをしている。窓の眼下に見える第一運動場(スタジアム)とその周辺の体育施設では、「サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニス」などの授業風景が見られる。さっそく、サッカーボールを購入し運動を始めてみた。今週の月曜日には、見知らぬ学生たちのバレーボールゲームにも参加させてもらった。




先週の日曜日に、1年生の男子学生たち10人がアパート(宿舎)に来た。小さな2室だけのアパートなので10人以上も入ると、すごく狭くて窮屈になった。椅子も全部で5つしかない----。スリッパも足りない。午後2時半頃に来て5時半に帰っていった。日本式のカレーライスを作ったり、ソーメンを作ったりしてあげた。日本式カレーライスは、全員が食べるのは初めてなのだが、「すごく美味しい。美味しい。」と言いながら食べていた。また、日本酒を飲むのも みんな初めてだか、結構いけるようだった。パソコン画面の映画を見たり、雑談したり、酒や料理を食べたりの3時間あまりだった。学生たちが沢山の果物を土産に持参してきたが、食べきれず---。大量のリンゴやミカンなどが冷蔵庫に残った。