昨日の午後、大学に行くと前期期末試験が行われていた。昨日で、大学の前期試験がほぼ終了したようだ。今日から、故郷に帰る学生が多くなってくるだろうと思う。来週末には、学生のほとんどが故郷に帰ることとなる。そして、2月8日からの「春節」(旧正月)を家族で迎えるのだろう。2月の始めころから何億人という中国人の民族大移動が始まる。また、日本に観光に来る中国人も多いと思われる。
4〜5日前の夕方、近くにある「永輝超市」というスーパーマーケットに行く。「春節」まではまだ3週間ほどあるのだが、「春節」に向けての飾りつけや商品展示が ど派手行われていた。「赤」と「金」、これが中国のめでたいときの色だ。
買い物をしてレジに並ぶと長蛇の列。一つの列に20〜30人は並んで待っている。私の番がくるまでに20分ほどかかった。中国のスーパーマーケットのレジ付近には、ガムやチョコレートなどと並んで、「家庭計画」「コンドーム」が販売されている場合が多い。お国柄だ。よく見ると「日本製造」と書かれていた。レジ係りもこれだけ人が多いと疲れるだろうな。
14日(木)の夕方、3年生の学生7人が 私の宿舎に「鍋料理」を作りに来た。3年生の学生は、この日の夕方4時半に試験が全て終了したようだ。スーパーマーケットで待ち合わせをして、一緒に鍋の食材を買った。「鍋のスープの素」も何種類か売られていた。宿舎で、その何種類かの「鍋」を作って食べたが美味しい。日本では、鍋料理の野菜の定番として「白菜」がよく使われるが、中国ではあまり使われないらしい。日本でよくサラダに使われる生野菜を学生たちは使っていた。日本酒があったので飲んでもらうと、「美味しい」という。
中国に再赴任して2か月半ほどが経ったが、ようやく師範大学の学生たちとも つながりができ始めたようだ。学生たちは、10時ごろに大学の寮に帰って行った。後始末も、きれいにできていたのには感心した。
宿舎の隣に「福州第十六中学」という「高校」がある。中国では、小学校は「小学」、中学校は「初級中学」、高校は「中学」、大学は「高校」または「大学」と称される。
この高校では、毎朝7時半ころに、名曲「エリーゼのために」が流された後、アナウンスが始まる。そしても10時ころに(中間休み)なると、運動場に全員の生徒が出て10分間ほとのジョキングが行われる。このジョキング全校体育がとてもとてもうるさい。曲は「軍艦マーチ」のような感じの曲が流され、教師の叱責する声が大音量で聞こえてくる。ジョキング終了後、体育系と生徒指導部を兼任しているような教師の叱責訓話が4分ほど続く。この雰囲気では、走り方をさぼれる生徒はいないのではないかと思われる。
生徒指導や担任教師による「学校生活の様子」「生活態度」などが毎年書かれ続けられる「手帳」の内容は、大学入試の参考資料とされる。また、就職試験の際も、この手帳の「叙述」が参考にされる。一生ついてくる「怖い手帳」のようだ。
そして、この中間休みの全校体育が終わると、突然「エリーゼのために」が流される。そのギャップが面白いといえば面白いのだが。
昨日の夜、3年の趙君と 日本料理店「古都」に行った。待ち合わせは「五一広場」。この広場の中に、福州大劇場がある。今上演しているのは「紅色娘子軍」だった。これは有名な「中国の革命歌劇」だ。1930年代に海南省で結成された中国共産党傘下の女性革命部隊の実話をもとにした「歌劇」だ。1964年に初上演されて以来、50周年の歴史をもつ上演目だが、世界各国でも上演され続けてきた歴史をもつらしい。一度見て見たいものだ。
「古都」には、久しぶりに行く。10月以来だ。出された「手巻きずし」「天ぷら」などを、趙君は「美味しい美味しい」といって食べていた。老板(ラオバン)[店の主人]とも久しぶりに再会した。福州日本企業会の斎藤会長も来ていたので挨拶し、2学期(後期)に担当する予定の「日本概況」の授業の特別講師の依頼をした。
バスに乗って、師範大学方面に帰る。宿舎の近くにある「パン屋」で食パンを買った。若い女性店員の「客対応」が大変 ぞんざいで悪い。というか、日本人としては「無礼!無礼者!」と感じる対応。このような店員が中国では大変多いのは なさけない。これが普通だから、このような対応に中国人は「あたりまえのこと。」と思っているので、不快感はあまり感じないようだ。
明日17日(日)の朝、2月21日までの約1か月間、日本に一時帰国する。日本人の店員対応などは、中国で生活していると 改めて「人間的」だと思う。中国社会と日本社会の大きな違いの一つだ。