彦四郎の中国生活

中国滞在記

「悶熱(メンロー)」の日々が始まっている福建省福州—中国も異常気象に見舞われている今年

2024-06-30 21:27:20 | 滞在記

 近年の世界的な異常気象、気候変動。今年度はエルニーニョ現象や偏西風の蛇行異常などの影響を受け、世界的に長期の大雨と洪水に見舞われている国・地域があれば、長期の異常高温と干ばつに見舞われている国・地域もある。この6月14日~6月19日にかけて中東のエルサレムなどを中心に行われたイスラム教大巡礼「ハッジ」の期間中、51.8℃もの異常高温ともなる日もあり、1500人余りもの高温による死者も出ていると報道されていた。

 中国でも異常気象が続いている。中国南部の広東省や広西チワン民族自治区などでは、4月頃から6月上旬までの2カ月間以上もの長期にわたり大雨と洪水が続いた。また、中国中部の山東省や北京や河北省、河南省北部、中国中西部の山西省や寧夏回族自治区などでは、5月から40℃前後の異常高温と干ばつが長期に続いている。こんな年は異例だ。(※50年に一度の異常気象の年とも中国では言われている。)

 中国南部にあたる福建省も広東省に隣接する省の南西部は、大雨と洪水が長期に続いてもいた。福建省北東部にある、私が暮らす福州市はどうかというと、例年は5月上旬に梅雨入りし6月上旬には梅雨明けする(5月上旬からは30℃前後の気温となる)のだが、今年は例年より気温が低く、27℃前後の日々が続いた。(※これは暑がりの私にはとても助かったが‥)

 スコールのような大雨もよく降り、道路排水設備の整っていない中国なので、道路は川のようにすぐになっていた。そして、ついに6月10日頃からは本格的な猛暑(35℃以上)の日々が始まっている。20日過ぎからはほぼ36℃~39℃の日々となり、41.7℃の日もあった。入道雲が発生し、上半身裸の男性の姿もよく見かけるようになっている。

 セミもよく鳴いている。福州市は別名「榕城(ロンチョング)」。カジュマル樹木の町という意味なのだが、町の街路樹にもガジュマルが多い街だ。強烈な日差しを遮ってくれるカジュマルの樹木の下でトランプに興じる高齢の人たちの姿も‥。

 明日から7月1日となるが、7月上旬の予報最高気温は39℃~41℃の日々となっている。中国4大火釜都市の一つ福州、悶絶(もんぜつ)しそうな猛暑と湿気の日々の福州での最近の挨拶言葉は、「今天他悶熱(ジンテン イエ メンロー/今日もまたものすごい蒸し暑さだな)」。

 


中国・蘇州、日本人学校スクールバス待ち日本人親子襲撃事件—身を挺して立ちはだってくれた中国人女性死去

2024-06-30 19:15:59 | 滞在記

 6月24日(月)の午後、中国江蘇省蘇州市のバス停で、日本人学校のスクールバスを出迎えていた日本人の母親と未就学児の男の子が、中国人の男(52歳)に刃物のようなもので切りつけられた。スクールバス内にいたバス添乗員の中国人女性の胡友平さん(54歳)が身を挺してその男の凶行を後ろから止めようした際に、胡さんも切りつけられたり刺されたりして意識不明の重体となった。(母親と男の子も病院で緊急治療を受け、母と男の子は命に別状はなかった。)

 もし、胡さんが男の犯行を阻止しなければ、日本人の母親と子供だけでなく、スクールバスに乗り込んで、男はバス内の小学生や中学生を殺傷した可能性もあったかもしれない。(※男は逮捕された。凶行の動機については明らかにされていない。)

 胡さんの意識不明重体が続く中、中国外交部報道局の毛寧報道官は25日の会見で、「このようなことが起きたのは遺憾だ」と表明した上で、「初歩的な判断では偶発的な事件」と説明、さらに「中国は、世界が認める最も安全な国の一つ」と強調し、「有効な措置を講じ外国人の安全を守る」と述べた。

 そして、胡さんは意識が戻らずに26日亡くなってしまった。(※28日に葬儀が行われた。)中国国営の新華社通信によると、胡さんは親子を襲った男を引っ張って止めようとし、背後から抱きかかえるようにもして制止して、数か所を刺されたという。蘇州市公安局は「勇気をもって正しい行いをした模範」の称号を贈ると報道、中国の主要メディアもこのことを報道していた。

 胡さんの遺族は、地元メディアを通じて、各方面から哀悼の言葉が寄せられ寄付の申し入れもあったことに感謝しつつ、「正義と思いやりのある人ならば同じ選択をしただろう。寄付は受け取らないことに決めた。静かに故人の冥福を祈りたい」とのコメントを発表した。

 この事件は日本のテレビなどでも大きく報道されていたようだ。(Yahoo Japan!のインターネットニュースで見た。)北京の日本大使館は胡さんを悼んで半旗を掲げた。

 そして、金杉憲治中国大使は「勇気ある行動にあらためて深い敬意を表すとともに、心からのお悔やみを申し上げます」と、哀悼の意を示した。

 中国でこの事件が公的に報道されると、中国国内のSNSウェボーでは、『日本人親子をかばった中国人女性が亡くなった』というキーワードがトレンドの1位にも上がった。次のような書き込みが書かれてもいた。「危険な場面で、勇敢にふるまうことは誰にでもできることではない。あなたはやり遂げました」「あなたは正義のために行動しました。ご冥福をお祈りします」など‥。

 事件のあったバス停に献花に訪れる人も多く、「胡さんに感謝します。バス1台の子供たちを全員助けてくれて‥‥うまく言えないけど本当に感謝です。"感謝"以外の言葉が見つかりません」と、日本人女性の言葉や、バス停の片隅に花を置き、深く頭を下げていた中国人女性の「愛情に国境はありません。私ならその場にいても、胡さんのように勇敢なことはできません‥」との言葉などが報じられていた。

 また、事件が起きたバス停近くには日本人駐在員とその家族が多く居住するようだが、日本人学校の保護者には、「子供を外に出したくない」「動機が分からない点に怖さが残る」などの声も報じられていた。

■中国の日本人学校(小学生と中学生の全日制)—現在11校が次の都市にある。(北京、上海[2校]、大連、天津、青島、蘇州、杭州、香港、広州、深圳) 日本の文科省が指定する授業内容を行っている「文科省認定の在外教育施設」だが、地元の日本商工会などが運営している私立学校という位置づけである。それを中国政府が設立を認可している形をとっている。他の国々の日本人学校も同じような形態だ。現在世界49か国1地域に94校の日本人学校がある。

■私立学校であるため、学費などもかなり高い。蘇州日本人学校の場合(児童・生徒数は200人~250人程度)、「①入学金1万元[約20万円]、②施設費1万元[約20万円]」の合計2万元[約40万円]を入学時に支払う。「➂学費は毎月3000元[約6万円]、④PTA会費は毎月25元[約500円]」、「⑤スクールバス費用は、毎月1000元ほど[約2万円]」。日本人駐在員の場合は、高給取りが多い(年齢や職位によるが平均して月給は3.5万元[約70万円]ほど)と聞く。また、住居費用や会社までの送迎は会社が毎日手配し、中国生活での通訳要員が配備されている駐在員も多い。)

■海外の日本人学校に派遣される教員は、➀日本で在籍している学校の給料と、②日本人学校での給料を合わせて支給されているので、とても大きな収入が得られることとなっている

■中国の補習授業校—全日制ではなく、土曜日などに開校する。普段は地元の学校やインターナショナルスクールなどに通学。このような特定の日に補習を行う学校も中国では次の都市にある。(南京、上海、無錫、寧波、瀋陽、深圳、珠海、成都、雲南、香港) このような補習校もまた世界各国にある。

■この6月10日、中国東北部の吉林省吉林市の公園で、アメリカ人の大学教員(吉林市の北華大学に派遣されていた)4人が男(55歳)に突然に刺され、それを止めに入ろうとした中国人旅行者も刺すという事件が起きていた。(凶行に及んだ男は逮捕された。) 刺された5人は緊急治療を受けて命に別状はなかった。

■この吉林の事件と蘇州の事件の犯人の犯行動機は明らかにされていない。日本でも近年、女性や子供などを無差別に殺傷する事件がよく起きている。中国の今回の事件の背景や動機などは明らかにされていない。しかし、近年の中国とアメリカや日本との政治的緊張関係、そして一部の中国国民のSNSなどでの日本やアメリカへの批判投稿など(※日本人学校への批判も一部ある。)も影響している可能性はあるかもしれない。さらに中国の経済状況の問題なども‥。日本でも中国でも社会の閉塞感の強まりはさまざまな凶行を生み出してしまうのだろうか。


「日本の国、日本の民族、そして日本文化とはどんな文化なのか」を学ぶ中国の学生たち❷授業感想より➁

2024-06-24 20:18:10 | 滞在記

■現在、閩江大学外国語学部日本語学科3回生には37人が在籍している。このうち、3回生の1年間、11人の学生が他大学に交換留学している。(日本の広島大学4人、神戸松蔭女学院大学2人、中国の集美大学など5人) そして4回生になると閩江大学に戻ってくる。

—学生たちの授業感想や学生たちの発表テーマより—

⑩「物の哀れ—源氏物語より—」、⑪「日本酒文化」、⑫「茶道—茶の湯」、⑬「宮崎駿のアニメ—映画の中の日本文化」、⑭「日本のアニメ文化」、⑮「本所七不思議」、⑯「料理集—日本料理—日式ラーメン」、⑰「神社」、⑱「和服」

〇呉桐茵—この授業の内容は先生の解説の下でとても面白くなって、授業の内容は豊富です。先生は授業の中で、日本の文化についての知識を示して、たくさんの写真を使って、私たちに日本の文化を普及して、日本の本を持ってきて私たちに読んで、この授業は私に更に深く日本の文化を理解させました。

 日本の美意識、民族性、地理、風景、日本人の生活‥‥。これらについても授業で、私たちの考えを発表し合いました。私はこの授業が好きです。ありがとうございました。

⑲「茶—日本と中国の茶文化比較」、⑳「ひな祭り」、21「日本の文化遺産」、22「日本の相撲文化」、23「華道」、24「日本の"村八分"文化」、25「日本の鎧と兜」、26「日本競馬」

〇周善華—今学期では、「日本文化名編選読」の授業を通して、いろいろな有名で意味深い文章を勉強しました。昔から今まで、日本人や外国人の研究者や作家などの文章から、豊かな日本のイメージが浮き彫りになってきました。言語の学習は、ある国の歴史と文化の第一歩でしかない。より重要なのは、その国の風土と民族性を理解することです。今後も日本文化を一生懸命に勉強します。中日文化交流に全力を尽くします。

〇張穎—日本文化名編選読の授業からいろいろな勉強になりました。たくさん有名な本を読んで、日本のことをもっと深く理解していきました。最初の授業は日本の風土、日本の自然です。その自然環境はどのようにして日本人の民族的性格に影響したのかということがわかりました。

 そのあとの授業は、日本人の目からみる日本、外国人からみる日本の比較の中で、日本人の民族性をより明らかにしました。その授業も、日本人の美意識、集団意識、タテ社会いとう文化性のなどの知識を通じて、多方面かつ全般的に、日本人や日本社会、日本文化の特徴を分析します。大変勉強になりました。

〇危波—この授業ではいろいろなことを勉強しました。日本に関する文章もじっくりと学習して、日本人の民族性とか、日本人の序列意識とか、美意識などがよりよく分かりました。それに、日本と中国の文化の共通点、相違点も習いました。これらのことはある日、日本人と付き合う時、役に立つかもしれないでしょうか。そして、この授業で勉強した一部の内容は、私が以前までぜんぜん知らないもので、勉強する過程で、日本のことをもっと知りたいとなりました。今後も頑張って日本語と日本のことを勉強します。

〇蔡潇杏—日本文化名編選読の授業で、今まで勉強していなかった知識をたくさん知ることができました。特に日本の国土や民族性・美意識などについて、以前よりもっと深く知りました。

 日本は国土が小さい国であるが、それに相応しくない豊かな文化を持っています。こういう素晴らしい文化は、これからきっと、社会と科学技術の発展とともに、更に高い境界に進歩していくでしょう。日本への理解をもっと深くさせるため、私はこれから、日本の文化についての知識をもっと身につけたいと思います。

 

 


「日本の国、日本の民族、そして日本の文化とはどんな文化なのか」を学ぶ3回生たち➊—「日本文化名編選読」の私の授業(講義)と、学生たちの感想➀

2024-06-24 11:25:05 | 滞在記

 今学期担当の3回生「日本文化名編選読」の授業(講義)は、1週間前の6月17日(月)に終了した。前学期の3回生「日本概論」に続いての日本学に関する授業(講義)で、ほぼ「日本の国とはどんな国なのか、日本民族とはどんな民族なのか、日本の文化とはどんな文化なのか」について学生たちは全般的に、かつ、より深く学ぶ一連の講義内容となっている。そして、4回生では、「日本文学名編選読」の授業(講義)を受けたり、卒業論文のテーマを選び論文を作成していくこととなる。

 そして、4回生になると、日本学関連では「日本文学名編選読」の授業(講義)を受けたり、卒業論文のテーマを選び論文を作成していくこととなる。

 私は、各国や地域の文化を理解するためには、「➀その国や地域の風土(自然環境など)について学習・理解し、②そこに暮らす民族について学習・理解する」ことが必要だと考えている。そして、その「風土」と「民族性」や➂「美意識」や④「言語の特徴」などを理解してはじめて、その国や地域の「文化」というものが深く理解できてくると考えている。

 だから私の「日本文化名編選読」の授業では、「風土」➡「民族性」➡「言語」➡「美意識」➡「文化の特徴」の文化理解のための基礎文献学習をまず行っている。次の11文献での基礎学習構成としている。➀『風土』(和辻哲郎著)、②『東洋の理想』(岡倉天心著)、③『水と緑の国、日本』(富山和子著)、④『武士道』(新渡戸稲造著)、⑤『菊と刀』(ルース・ベネディクト著)、⑥『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)、⑦『日本人の生活文化』(郁達夫著)、⑧『縮み志向の日本人』(李御寧著)、⑨『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎著)、⑩『"いき"の構造』(九鬼周造著)、⑪『ウチとソトの言語文化学—文法を文化で切る』(牧野成一著)。

 その基礎学習を終えてからは、日本の諸文化について学習を行う。次の文化について今学期は取り扱った。➀「日本の料理・食文化(和食文化)」、②「日本の住宅文化」、③「日本の衣服文化」、④「日本の短歌・俳句文学文化」、⑤「日本の宗教文化」、⑥「日本の化粧文化」、⑦「日本の妖怪・幽霊文化」、⑧「日本の入浴、温泉文化」、⑨「日本の伝統芸術・伝統芸能」、⑩「日本の居酒屋文化」、⑪「日本の花見文化」⑫「日本の漫画、アニメ文化」などについての学習を行った。そして、その学習では毎回、「なぜ、そのような文化が生まれたのか?」を「日本の風土、民族性」の基礎学習から学生たちは考察するという内容となっている。

■14回目と15回目(6月17日)の授業では、学生たちが一人一人、PPTを使っての学生発表を7分程度で説明を行いました。その際、なぜそのような文化が日本で生まれたのかについての考察を説明もしてもらっています。今回の学生たちの発表テーマは次のようなものでした。また、この15回の授業(講義)についての学生たちの感想も紹介しておきます。

①「中日両国の鬼文化の比較」②「日本の伝統的な美意識—物の哀れ—」➂「日本神道の神職の一つ巫女」④「日本酒の文化」⑤「日本の伝統芸能—能」⑥「日本式の味—納豆」⑦「日本刀・太刀」⑧「日本の国技—相撲」⑨「二十四節気—短歌や俳句がなぜ日本で生まれたのか」

〇林燕婷—この授業を通して、私は多くの日本の著作を読みました。これらの本から多くの日本文化を学びました。例えば『菊と刀』や『武士道』などの本が印象に残っています。特に、最後の2回の学生発表の授業も楽しかったです。クラスのみなさんの素晴らしい発表を通して、今まで聞いたことのない本の文化を知ることができて面白かったです。

〇丁浩萍—今学期の学習を通して、いろいろ勉強になりました。たくさんの日本文学関係の作品に触れ、日本語の本を読んだので、内容のすべてが理解できるわけではありませんが、先生の解説によって、それぞれの本が伝えていることはだいたい理解できました。

 同時に、私も日本のこの国に対して更に多くの理解があって、日本人の民族性の形成の原因、日本の文化の起源と発展、日本の環境の生態系‥‥、同時に日本文化と中国文化を対比させることもでき、授業に対する理解を深めることができます。学期中、先生にはお世話になり、ありがとうございました。

※次号に続く

 


日本語という言語も中国で教えて10年余り、すっかり高齢のおじいちゃん先生になったが➌—学生たちの授業に対する感想から思う‥➂

2024-06-19 18:27:08 | 滞在記

〇鄭钰才—私はこの授業がとても面白くて実用的だと思います。寺坂先生の授業を通じて、私はたくさん日本文化についてのの知識も知りました。日本についてことに限らず、授業中の自主練習も私の日本語でコミュニケーションのレベルを大きく進歩させました。そして、寺坂先生はとてもやさしい人です。中国語もよく上手でした。授業中、先生はよく中国語で私たちと話しました。それは楽しく分かりやすいでした。下学期も先生の授業が受けられることを願っています。

 〇陳坤—私はこの授業が面白いと思います。一年生の「日語会話」の授業がコロナで、オンラインで授業を受けていました。それで、Y先生と向かい合って交流したいと思います。二年生になると、それができるのが喜ばしいです。

 授業を受けている時、寺坂先生は私達に教科書の内容のみならず、先生の自分の生活や他の前歴も教えてくれました。また、先生もよく中国語をおっしゃってくださいまして、発音がおかしいこともあり、とても面白いです。先生もよく私達の故郷や家族などのことを問いましたし、とても親切です。先生と一緒に日本語で交流していた時に、私はさまざまなことが習えます。異国の言葉でその国の人が理解できてよかったと思います。それで、このじ授業は、面白くて、とてもいい授業だと思います。

〇劉偉翔—時間が経つのは早いものです。いつのまにか日本語会話の授業がだんだん終わります。この一年間、寺坂先生と一緒に楽しく過ごしました。自分の日本語能力も高まると思っています授業を通じて、もっと積極的に他人と日本語が話せる。

 この授業は内容のみならず、形式もきわめて豊富だと思っています。今学期は弁論とか、「ジャンケン」をもって質問を提出するとか、このようには授業を面白くさせています。みんなも楽しく勉強します。最後に先生に感謝させてもらいます。いつもお世話になります。来学期も先生の授業を受けることを楽しみにしております。先生もよい夏休みを!

〇陳秀婷—時間が経つのは早いものだ。もうすぐ3年生に近づいてなる。日本語勉強して以来、日本語が向上になっていると思う。でも、先生にスムーズなコミュニケーションはまだまだ隔たりがある。それで、日本語勉強する道に迷うことがあって、いろいろするの感じを持つ。

 寺坂先生のおもしろい授業からこそ、だんだん他人に日本語で話すの自信を持って、本当にありがとう。寺坂先生はいつも友達のようにいろいろなことを教えてくれる。おかげさまで貴重な経験になっている。日本語会話を通じて、想像力が伸びていて、日常はどのような会話の能力を持つ。そして、会話授業が大好き。また、先生の授業があるのを楽しみにしている。

〇王婧—寺坂先生の会話の授業はもう一年になり、たくさんの感想があります。

 最初は、授業内容が比較的簡単で、みんなは簡単にリズムに乗った。しかし、そのあと難度が上がって、私は答えが言えませんが、この時、寺坂先生は自分が考えている生活の実際に合った会話例で文法や文型を理解するのを助けてくれます。繰り返し練習して、私は最終的に新しい文法や文型を身につけた。

 寺坂先生から学んだのは、困難に直面した時の忍耐とこだわり、楽観的で面白い人になることです。これが一番大切だと思います。この一年間、お疲れ様でした! ありがとうございました!

■中国の定年は現在、男性60歳、女性は50歳(幹部は55歳)となっている。この定年年齢は大学の教員も同じだ。(※日本の大学教員の現在の定年年齢は、国公立が65歳、私立が68歳となっている。) 中国の大学教員でも外国人教員だけは、65歳までが一般的(省によっては60歳までのところも多くなってきている)なので、私も当初はその年齢まで中国の大学での教員をして、日本に帰国後は、日本語学校の講師をしようかと考えてもいた。

 でも、私は現在71歳で、この8月には72歳となる。この歳まで契約を継続してくれているのも不思議といえば、不思議なのだが‥。2024年9月からの新学期(※中国は9月始まりが新学年)からも1年間、現在勤めている閩江大学(国公立大学)の教員を継続することとなっている。来年8月には73歳だ。まあ、この年齢まで中国の大学で教員をしている日本人はおそらくいなく、日本人最高齢更新となるかと思う。

 1年間の「日語会話3・4」についての学生たちの授業感想を読み励まされもする。まあ、高齢者のおじいちゃん先生はおじいちゃん先生なりに、人生経験などのいろいろな積み重ね(恋愛経験と失敗などなど‥)と、授業研究、授業内容・方法のより良いものへの探求が衰えなければ、また、社会に対する感性の若さが70歳になっても続いていれば、若い学生たちとの年齢の50歳の違いでも、学生たちにとっては30歳・40歳代の教員と違った良さも感じるのかとも思う。