彦四郎の中国生活

中国滞在記

日本滞在①―寒い! 冬景色、宇陀松山城―

2016-02-28 07:32:07 | 滞在記

 1月17日(日)、日本に1か月間あまり帰国するため、福州空港に向かう。前日の16日、日本の立命館大学大学院に留学中の林さんの父と兄が宿舎にやってきて、たくさんの荷物(食品関係や衣類など)を託された。林さんに届けてほしいという親心。このため、大量の荷物を持って日本に帰国した。帰国した翌日の18日(月)、福建師範大学3回生が書いた葉書き(※前年度まで師範大に赴任していた藤田先生あての葉書き)を郵送する。
 中国福州に比べて、日本はかなり寒い。19日ころから強い寒波が日本列島を覆い、京都市でも雪が積もった。東京はかなりの積雪。中国のインターネットサイトを見ていたら、「日本の女子高校生、厳寒も恐れず。雪の天気の中、短いスカートで太腿露わ。」という意味の写真入り記事が掲載されていた。寒い冬に、中学生・高校生がスカートをはいているというのは、中国人にとってはとんでもない習慣・規則だと思われているようだ。虐待的な服装規則だと中国人は感じていることを、3年前に中国の学生たちから教えられた。

 京都市内を流れる鴨川に久しぶりに行った。北山方面の丹波山地には、雪が積もっている山も見える。あの最も高い山を越えると、妻の故郷である京北町がある。20日、林さんに荷物を届ける。とても喜んでいた。22日の夜、祇園の日本料理店「やげんぼり」でYさんと初めて会う。彼の存在を知ったのは、つい最近だ。「娘さんとの結婚を前提とした付き合いをゆるしてほしい」と告げられた。父親としては、辛いな! 歌手・さだまさしの「親父の一番長い日」という歌の歌詞の心境だ。
 中国福州の気候に慣れていた身体は、日本の寒さに順応できず、風邪をひき多少の熱が出て、完治するまで2週間を要した。


 日本の城❶「宇陀松山城」
 中国にいると、ときどき無性に日本の山城に登りたくなる。24日(日)、妻と一緒に、奈良県東部の山間地にある「宇陀松山城」に行った。道路にも少し雪が積もっていた。山の麓にある「道の駅」に立ち寄り、店のおばさんたちに「これから松山城に行くつもりです。」と言ったら、「山は雪がけっこうあるから、やめた方がいいよ。」と言われた。まあ、大丈夫だろうということで、山に向かった。
 城址は、そんなにたくさんの積雪はなく、青空の天候のもと、「積雪の城跡」の美しさを実感できた。麓には、立派な神社がある。

 奈良県からの帰路、京都府南部の笠置山に行く。急な坂道を山上まで登ると、笠置寺の山門が見えた。山上には、大きな岩に彫られた仏が2か所。鎌倉時代末期、後醍醐天皇がこの山に立てこもり 数万の鎌倉幕府軍と戦いが行われた歴史がある山だ。麓の「笠置温泉」に行き湯に浸かった。

 京都府南部の里山に行く。冬枯れの景色の中、柿の木の赤、蠟梅の黄色、梅のピンクや白が見える。寒い中だが、少しずつ春が近づいているようだ。