彦四郎の中国生活

中国滞在記

伏見稲荷神社と狐❶—三川合流地域(木津川・宇治川・桂川)や京都市周辺の山々の狐

2017-07-21 09:07:34 | 滞在記

 私の自宅がある京都府八幡市は、京都市(伏見区)に隣接し、三重県から流れ来る「木津川」と、滋賀県の琵琶湖から流れ来る「宇治川」と、京都府の丹波山系から流れ来る「桂川(大堰川)」の3つの川が合流して「淀川」となる、「三川合流」の地である。自宅から4〜5分ほどの河川の堤防に早朝に散歩に行くと、「狐の家族」を見ることができる。明るくなった明け方(午前5時〜6時ころ)の時間帯、夜に活動した(狐は主に夜行性)狐の家族の、夕餉の団らんという感じが見て取れる。

 明け方の堤防からは、京都市内が望め、右手(東)に東山36峰や比叡山、正面(北)に北山連山と丹波山地、左手(西)に西山連山や愛宕山や天王山・男山(石清水八幡宮がある)がなどが うっすらと望める。

 3日に一度くらい、早朝に この堤防周辺を散歩する。今年の夏に見られる狐は3匹。子供の狐と親(おそらく母ギツネ)かと思う。子供同士はかけっこをしたり、お互いに戯れたりし合っている。狐は主に夜行性で、ネズミを主食としているようで、他に昆虫やミミズなども食べる。堤防下の運動公園の芝生の土を盛んに掘ってミミズを探したりしている。

 ここ、三川合流地域は、河川敷の草原や森がけっこう豊かだ。ここに巣穴を作り生活しているようだ。午前6時前に朝日が登り太陽が出るころに、狐の家族は森の中に姿を消す。キツネは群れというものを作らないとされる。3匹から6匹くらいの家族単位で生活し行動するようだ。向こうの天王山の山頂には、明智光秀との天王山の戦いの後、羽柴秀吉が築き居城とした「山崎城」の石垣が残る。山頂近くには「酒解(さけとけ)神社」の鳥居が見える。

 上記の一番左の写真は、東山36峰の一つ「大文字山」で撮影された狐である。京都市の東に連なる、これらの峰々には「狐」がけっこう生息しているようだ。伏見稲荷神社のある「稲荷山」でも目撃されている。おそらく、京都を取り囲む「東山・北山・西山」の各連山には狐が生息しているものと思われる。

◆上記の写真5枚は、小学校の教科書(4年生)にも掲載されている、新実南吉作『ごんぎつね』。私はこの作品が大好きだ。

◆「狐の嫁入り」というと、太陽が出ているのに小雨が降っているときの天気言葉だが、この「狐の嫁入り」行列をやっている町があるという。新潟県阿賀町津川という福島県に隣接した町で、毎年5月3日に行われるようだ。ここは、昔から山に「狐火」がよく見られた町として有名らしい。

◆私は、動物の中では、「オオカミ」と「キツネ」が好きだ。少しは『ごんぎつね』の影響があるかもしれない。オオカミは、1996年~2003年までの間の5回、モンゴルゴビ砂漠恐竜発掘調査団の一員として行ったときに、オオカミの遠吠えの声をモンゴルの草原で何度か聞いたことがある。実際に見たのは、北海道の「旭山動物園」の黒いオオカミだった。

◆なぜ、稲荷神社には狛犬ではなく狛「狐」がいるのか。なぜ「狐」なのか。それを知りたくなった。近日中に、稲荷神社の総神宮である「京都・伏見稲荷神社」に行ってみて調べてみようと思った。先日、インターネツトで次のような記事があった。

 ―先日 京都にあります伏見稲荷神社に観光で訪れ----―

 先日京都にあります伏見稲荷神社に観光で訪れました。雨の降る中 朝6時くらいに到着して鳥居のたくさんある通りを歩いていますと本物のキツネと遭遇しました。このあたりは今もキツネが生息しているのでしょうか?夢でも見た感じで不思議な気分です。見たことのある方や地元の人教えて下さい。

 ※これに対する読者の回答

 〇今でもかなり生息しています。でもキツネは神のお使いで、危害を加えないから御安心ください。なお、近くに、狸、イノシシ、猿、ウサギもいて、時々見かけますよ。

 〇貴方の話が本当なら、その通りです。サルも出ますよ。鹿もいます。東山は山が深いところ。

 朝の散歩、京都市内方面が見渡せる堤防の内側に、息子や娘が通った八幡東小学校跡地がある。運動場のメタセコイヤがとても大きくなっている。初めて話す近くの畑のおばさんから「なす」などの野菜を頂き自宅にもどる。一日の始まり。

 

 

 

 

 

 

 


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