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中国の旧正月である春節まで後10日間余り。大学の寮に住む学生達も、ほぼ全員が故郷に向けて帰って行った。学生のいない大学は、静寂につつまれている。18日(土)に、市内をぶらぶらしていたら、「習字」や「絵画」を学ぶ朱子書画院という場所があった。明の時代から続いている書院(塾)らしい。この日は、小学生達が書道の練習に励んでいた。墨の匂いが心地よい。
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市内は、春節に向けて食材を買い求める人々や、故郷へのお土産を買う人々でごつたがえしていた。市内の交通機関も大渋滞で、バスもなかなか前に進めない。バスの中は、それこそすし詰め状態で、次から次へと人々がぎゅうぎゅうのバスの中を乗り降りしてくる。
ある市場に行ってみた。豊富で大量な野菜や果物、そして魚や肉類。肉類は、毛や皮を剥がされた動物そのままのものも多い。30種類くらいの漬物。家族そろって食べるお菓子や酒や餅。それこそ、京都の錦市場や大阪の黒門市場の雰囲気とは違った、かざりけのないエネルギーに満ち満ちた生の情景が見られる。
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学生達の話によると、「中国の春節」は、大晦日の夜12時まで、日本の「紅白歌合戦」に匹敵するようなものを見ながら、食べ・飲みするそうだ。12時からは、市内のあちこちから一斉に爆竹が鳴り響き始め、町が間断なく大爆撃されているような音が早朝まで続き、とても眠ることなどできないという。
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19日(日)の午後2時半に、関西国際空港に到着した。京都の自宅に帰るため、大阪の地下鉄等を利用した。中国に渡る以前には、大阪の街が非常にうるさく、落ち着きのない街に感じられていた。今回中国から帰ってくると、ゴミのない静かな街に感じられるのが不思議な感覚。