彦四郎の中国生活

中国滞在記

「逸空超空動漫遊戦嘉年華」(アニメ・コスプレ カーニバル)の会場に行ってみた①

2015-03-30 08:28:07 | 滞在記

 他の学部から、私の授業を常時聴講に来ている学生が3人いる。3月10日頃、その学生の一人から、「先生、3月21日・22日に、福州市内で漫画アニメとコスプレの会がありますが、先生も一緒に来ませんか。」との誘いがあった。「今週の土・日・月と北京に行くので、福州に帰ってきてから行くかどうか連絡するよ。」と返事をした。アニメ・コスプレの会には少し興味があったので、結局 行くことにした。
 3月22日(日)、宿舎からバスに乗って30分ほど、会場は「福州海峡国際会展示中心(センター)」という、巨大な展示会施設の中にあった。広大な敷地の中の巨大な施設なので、会場がどこかわからない。学生に連絡して会場場所を確認して向かった。会場付近に行くと、参加者たちが集まって来ている姿が見えてきた。参加者に飲食物を売る「移動販売式の三輪オトーバイトラック」が10数台目についた。

 閩江大学の「中文学部」から来場してきている学生4人と、会場前広場で合流した。聴講に来ている学生以外は「初次見面」だ。近くでは、様々なコスプレの準備をしている若者たちが多い。大きな「尻尾と角」を ちょっと借りて、記念撮影。聴講の学生は「南ことり(日本のアニメ)」のコスプレの準備を始めていた。彼女のボーイフレンド?が手伝う。35元(約700円)の入場チケットを買って、11時頃に会場に入った。

 会場に入ると、アニメに関するグッズの店がたくさん並んでいた。その関連グッズの種類は、Tシャツなどを初めとしてとても多いのに驚いた。日本のアニメの最近の動向などまったく知らない私は、どの商品が日本のアニメに関係しているものなのがが さっぱりわからない。「先生、これらの商品グッズは そのほとんどが日本のアニメのものですよ。」と説明してくれた。1時間あまり、店を物色して、おもしろそうなグッズを3点あまり買った。買った「面」を頭に付けながら会場内をぶらぶらし始めた。

 日本の祭会場の「櫓」みたいなものがあったり、大きな「落書きコーナー」などがあった。和服・着物姿のコスプレーヤーも多く見られる。確かに、日本のアニメのコスプレが多いと感じた。

 「ちびまる子」・「セーラームーン」などの小学生、「千と千尋の神隠しの顔無し」などもいる。日本のセーラー服などの制服姿の子もよく見かけられた。












北京の3日間②―北京「三大学(北京大学・清華大学・中国人民大学)」―

2015-03-28 14:15:44 | 滞在記

 中国の首都「北京市」には多くの大学が存在しているが、北京市の中心部付近には少なくても50以上の大学がある。北京市の中心は、天安門などがある「故宮(紫禁城)」である。そして、この故宮の北西方向に多くの大学(30大学あまり)が集中している。これだけの大学が集中しているのは世界的にも他にないだろうと思われる。主な大学をあげれば、北京大学・清華大学・中国人民大学・北京師範大学・北京理工大学・北京外国語大学などである。
 3月16日(日)、北京の「3大学」ともいわれる「北京大学・清華大学・中国人民大学」を見学した。まず、「北京大学」に行った。昨年も北京大学に行ったが、あまり時間がなかったので一部しか見れなかった。今回は時間も十分にとって大学を見学した。歴史的な「中国風」の建物が多く、大きな池や庭などが随所に配置されていた。

 ものすごく広大な大学敷地を誇る「中国No,1」の大学だ。建物の色的印象は、全体的に「灰色(グレー)」で、大学の歴史の重厚さを感じる大学だ。昨年も3月に来たので、樹木の葉が落ちてしまっていた。4月~5月になると、樹木も葉を繁らせて、もっと美しい大学になるだろうなと思う。

 次に、「清華大学」に行った。北京大学に大きな道路を挟んで隣接している。日本でいえば、「東京大学」と「京都大学」が隣り合っているようなものだ。この大学は、中国風の建物と西洋風の建物と近代的な建物が、ほどよいぐあいに配置されている。とても美しく、伝統を感じさせる大学だ。中国No,2のこの大学は、やや自由さを感じさせるキャンパスである。大きな池があり、その池の中の島からは、「二胡」の演奏が流れていた。

 この時期、福州では「桃」が満開だったが、北京は「蕾」だった。大学の売店に行き、「記念品」などを買った。

 この大学も広大だった。現在の国家主席「習近平」は、この大学の卒業生である。

 2つの大学を巡って歩き疲れたので、大通りに出て「喫茶店」を探した。書店と喫茶店がミックスされている所に入り、簡単な食事もとった。キオスクのような売店が、中国の都市には多くみられる。書店の少ない中国では、このような売店で「雑誌」や「新聞」が販売されている。

 地下鉄「北京大学東駅」から二つ目の駅付近に、「中国人民大学」がある。この大学のキャンパスは、日本の地方国立大学を大きくしたような大学だった。

 3つの大学の見学を終え、再び地下鉄を乗り継ぎながら「北京国際空港」に向かう。地下鉄のエスカレーターでよく見かける「マスク」の宣伝。空気のよくない北京では、いろいろなデザインのマスクは需要が高いのだろうな。

 午後4時20分発、「中国国際航空」福州行の飛行機の搭乗案内がアナウンスされたので、列に並んだ。列の真ん中ぐらいだった。飛行機に乗りこんだ。預け荷物はなく、機内持ち込みの小さなキャリーバックが一つだけ。自分の席に行き、荷物を上の棚に上げようと思ったが、場所には他の乗客の荷物がすでに入れられている。スチュワーデスに、「誰かが荷物を入れてしまっていて入れることができないから、移動させてほしい。」と頼むが、だれの荷物かわからない。中国人は、一般的に「ものすごくたくさんの荷物」を飛行機に持ち込む。預け荷物は重量制限があるので、機内持ち込み荷物がすごく多い。これらの乗客は、比較的前列に並び、飛行機に入った途端、あらゆる場所(棚)に自分たちの荷物を置くようだ。結局、私の荷物は「機内」から一旦出されてしまった。そして、預け入れ荷物と同じ場所(機内の格納庫)に運ばれてしまった。少し腹が立って抗議した。なぜ、スチュワーデスは荷物の搬入管理の業務をしないのだろうか。
 午後7時半すぎに福州空港に到着し、アパートに9時半頃帰った。翌日は、早朝から授業に大学に向かう。




北京の3日間①―北京の街と「中国各地の大学教員交流会」

2015-03-23 10:51:31 | 滞在記

 3月14日(土)から16日(月)の3日間、北京に行った。毎年この時期に開催される、「中国各地の大学に勤める日本人教員の教育実践・経験交流会」に、昨年度に引き続き出席するためだ。3月14日(土)、午前10時発の「福州➡北京」(厦門:アモイ航空)に乗った。席に置かれている厦門航空の季節本の裏表紙を見ると、「桜の時期の日本観光」が大きく描かれていた。3月下旬から4月も、中国からの観光客が多く日本を訪れるだろうなと思った。2時間半ほどで北京第二空港ターミナルに着いた。
 北京の地下鉄に乗って、北京の中心部に向かう。北京は、福州のように常緑樹が少なく、木々は落葉しているままだった。

 地下鉄を乗り換えて、「王府井(ワンフージン)」に行った。北京で最も大きな「王府井書店(東華書店)」に行くためだ。書店でいろいろな本を見た。5階の外国の本のコーナーに行くと、日本の本は多く置かれていた。「東野圭吾」や「村上春樹」、「渡辺淳一」の本などはコーナーとして陳列されていた。また。日本文学もかなり充実している。日本語学習に関する書籍は、英語についで多い。

 書店を出てから、タバコが吸いたくなった。飛行機に乗るのにライターは持ち込めないのでライターがない。道行く人にライターを使わせてもらい、タバコを何本か吸いながら天安門に向かって歩く。「北京飯店」などの国家一流のホテルや北京市政府の建物などが立ち並ぶ。「故宮(紫禁城)」のある「天安門」に向かう。天安門近くの公園には、ダンスを踊る人達やくつろぐ人々、水筆で文字を書く人など-----。紅い塀の続く道を歩き天安門に近づくにつれ、警備の警官が多くなる。荷物を検査されながら、天安門が見える場所に到着した。


 天安門から大きな道路の南側に「中国人民大会堂」や「天安門広場」がある。おりしも、第十二回全国人民会議(第3次)が開催されていた。警備が厳重なはずだ。この周辺の見学をもう少ししたかったが、「交流会・宿泊」の場所にあるホテルの受付時刻がせまってきたので、地下鉄を乗り継いで、ホテル方面に向かった。

 午後6時の受付終了時刻の少し前にホテルに到着。近くの公園では、欧米系の人達が太極拳の講習を受けていた。このホテルは「中国外家専ホテル」という名前で、外国人が多く宿泊する。部屋に入って窓から外を見ると、中度に汚染している空と渋滞してしている車の車列が続いていた。久しぶりに会う教員たちとホテルのレストランで夕食。部屋に戻ってからも深夜まで、飲みながら苦楽のいろいろな話をした。

 15日(日)は、一日中「実践・経験交流会」が行われた。主催は、中国政府側「中国外家専科局」と日本側「日中技能交流センター」である。参加者は20人ほど。今年の討論の中心は、「大学の日本語学科の学生の学習意欲を高めるための、卒業後の就職・大学院進学への環境づくり」などとなった。私もかなりの回数、発言させてもらった。

 夕方から、「晩餐会」。中国国家外家専科局のメンバーも多く参加した。中国の晩餐会の料理は、食べきれないほどの料理が出される。この夜も、晩餐会終了後に部屋に集まり、飲みながらしゃべりあった。

 翌日の16日(月)、ホテルで朝食をとりながら、仲間たちと「再見」の挨拶を交わしあった。再び会えるのは今度はいつになるだろうか。
 午後の4時10分の飛行機出発まで、北京の「三大学」に行くためにホテルを出発し、近くの地下鉄駅に向かう。途中、北京オリンピックスタジアム「鳥の巣」が見えた。連凧が上がっていたので、土産に一つ買った。午前9時半、太陽がかなり高く上っていたが、中度空気汚染のためボワーと太陽が見えた。

 



















バスの中、朝はマントウの臭い—夕方は満員と渋滞—

2015-03-22 07:09:09 | 滞在記

 毎朝7時5分と7時20分の時刻に、私の宿舎近くから「大学教職員用バス」が大学に向かって出発する。40分~50分くらいで、大学に到着する。途中、4箇所に停まって「教職員」を次々と乗車させていく。3箇所目あたりで満席になる。始発の場所から乗るから、必ず席に座れるので楽なのだが、「困る」こともある。それは車内の食べ物の臭いだ。
 中国は、農村の小さな村でも「食堂」がある。ちょっとした小さな町では、「食堂」の数がすごく多くなる。「食堂」や「レストラン」などの食べ物関連の店が非常に多い国だ。朝食を食堂で食べる家族や人の割合も多い(パジャマ姿で食べている女性もいる。)。朝食でよく食べられるのが、「お粥・マントウ・揚げパン」だ。そして「中国風スープ」「豆乳」。(中国人は、日本人のように食事の時にお茶を飲む習慣はない。) 
 この「マントウ(饅頭)」は、形や色も日本の「豚まん」を小さくしたものに似ている。中に肉などが入っているのも同じだが、かなり強烈な臭いがある。腐臭性のある臭いなのだ。この臭いは、中国人は大好きなのだろうが、おそらく私だけでなく、日本人のほとんどは慣れない臭いだと思う。これを「バス」の中で、何人もが食べるのだから、臭いが充満する。
 今週金曜日の朝の大学バス、前の席に「外国語学部英語学科」の40代~50代の女性教員2人が座った。窓側の女性が「マントウ」を食べ始めた。臭いの直撃を受ける。食べ終わって、ようやく臭いが薄まると、次のバス停で乗って来た若い女性職員が、近くに座ってマントウを食べ始めるからたまらない。
 金曜日の午後から夕方にかけては、大学北門のバス停は学生達でいっぱいだ。翌日は休みなので、市内中心部に遊びに行く学生達。市内に向かうバスが到着すると、そのバスに学生達が殺到する。乗車する学生が多すぎてバスに乗れないこともある。市内中心部でバスを乗り換える。渋滞と超満員のバスの中。体を動かすこともままならない。バスの前にある「乗車口」から乗車できなかった乗客は、後ろにある「降り口」から乗車してくる。(中国の公共バスは、乗車する時にお金を払う。) 身動きができないくらい満員状態。
 そうすると、「降り口」から乗車した人の「運賃のお金」や「バスカード」が、バスの後方から人づてにバトンリレーのように渡されていく。そして、運賃入れの金属ボックスに入れられたり、バスカードが使用される。そのバスカードは、また何人もの人にリレーされて本人のもとに戻されている。不思議なことに、途中でそのお金やバスカードを盗んだりする人がいないようだ(もしバスカードが本人に戻らなければ、中国の人だったら「私のバスカードが戻ってこない!!」と大騒ぎするだろうが、今までにその場面を経験したことがない)。特にお金は盗んでも誰がとったかも絶対わからないと思うのだが-----。この点は、大変に律儀である。
 大学のバス停から宿舎近くのバス停まで、夕方に利用すると、約1時間半ぐらいの時間がかかる痛勤となる。

 中国の人は、バスの中や電車の中で食べ物を食べたり食事をする人が、日本に比べて格段に多い。歩きながらの「食べぐい」はあたりまえの世界だ。バスの中や電車の中では、食べ物の容器や袋などのゴミは、さすがに捨てない。しかし、路上では「ポイ捨て」が多い。近くにゴミ箱があってもポイ捨てをする人が多い。このあたりの公共マナーや民度が低い。
 朝8時10分頃、大学の教室に向かう学生達。朝食のパンやマントウを頬張りながら歩く学生の姿がやたら目につくのも、中国の大学風景の一コマである。


亜熱帯気候「福州」、この季節の花々や樹木―季節感がちょっと狂う―

2015-03-21 19:03:33 | 滞在記

 あと一週間くらいで、日本の京都は桜が開花するのだろうか。「ああ、見たいなぁ京都の桜を。」と思う。福州の今日は、少し寒いのでストーブをつけた。2日前には30度を超した気温だったのだが、この時期は気温の変化が激しい。

 亜熱帯気候の福州は、季節的には京都よりも1か月あまり早く季節の花が咲く。梅雨の時期も1か月あまり早い。中国に戻って半月間が経ったが、この3月の上旬から中旬までの福州で咲く花々も日本より早く咲く。例えば、「菜の花」・「すみれ」・「われもこう」・「桃」・「小さな花びらの桜」・「スィートピー」などである。「れんげ」も咲き誇ってきている。

 大学の構内には今、様々な花が咲いている。「つつじ」の花もかなり咲いてきた。

 「つばき」の花も咲いている。日本のような一重の「つばき」は見かけられない。八重のつばきだ。

 ブーゲンビリアなど、亜熱帯特有の花も咲いている。

 この亜熱帯「福州」の樹木の多くは常緑樹である。秋に紅葉する樹木もあるが、なぜかこの時期に紅葉する樹木もけっこうある。季節がわからなくなってしまいそうな感覚になる。大学に通勤する途中にある「ある街路樹」は300m余り続いているが、黄色に紅葉している。秋のようだ。紅葉と言っても亜熱帯の紅葉は、日本の鮮やかな紅葉のように美しくはない。また、中国の福州市でも北京市でも、多くの樹木の幹の下部は白く塗られているものが多い。学生に聞いてみたら「虫よけ」の白いペンキのような薬だそうだ。

 3月中旬すぎの時期から、「桐の花」や「卯の花」が咲いてきた。日本では、夏前の5月下旬から6月上旬に咲く花だ。「紅葉」があったり、春の花が咲いていたり、夏前の花が咲いていたり------。日本人の私にとっては、季節感がちょっと狂う-----。「はっきりした四季」をもつ国で生まれ育った日本人の私にとって、「はっきりした四季」の季節感がもちにくい暮らしは、ちょっと馴染みにくいところがある。
 これから福州は、4月中旬になると「一気に夏の気温」になる。そして、一旦 夏が来た後、5月になると「梅雨」の季節もやってくる。