3月26日(火)の早朝6時20分頃のバス停。これから私はバスで大学に向かうところ。バス停にはヘルメットを被った数人の女性たちの姿も。彼女たちは地方から都市部に働きに来ている農民工たち。仲間たちと工事現場に向かうところだが、故郷の家に帰るのは春節時期など、年に数回程度のようだ。同じ地方を故郷にもつ人たちが共同してアパートなどを借り生活している。
バスを乗り継いで7時30分頃に大学に着き、バス停近くでレンタル自転車に乗り研究室のある建物に向かう。途中、大学構内の鐘楼が見える水辺には、レンゲの花が咲き、柳の若葉が青めいている。7時40分頃に研究室に入り一服する。
8時頃には研究室を出て、午前中の授業を行う教学楼群に向かう。途中、この季節、卯の花(うのはな)のような白い花が咲いている。匂いも日本で咲く卯の花と同じ。レンゲも満開で大学構内の野原を彩る。藤の花も開花し始めた。
8時15分頃、教学楼群の建物に着く。バウヒニア(別名:香港蘭)という樹木の花が咲いている。この樹木の花は、香港のシンボルの花で、香港旗にも描かれている。遠目から見たら、桜の花が咲いているような感じもする。
授業の休み時間、可愛らしいマスクをしている学生の写真を撮る。キティちゃんのプリントが入ったマスクだ。日本発のキャラクターとしては、おそらく世界的には最も愛されているキャラクターかと思われる。(1974年にKKサンリオによって誕生した。今年は50周年となる。中国では、ドラえもんとウルトラマンも長く愛され続けている。)
午後12時30分頃、第一食堂に行き昼食を摂る。ごはんと4品のおかずで12元(240円)ほどの学食。
食事後、1時頃に食堂前からレンタル自転車に乗って大学正門(南門)に向かう。正門近くの大学のホテル「閩院酒店」のそばにこの季節、黄色い花を咲かせる木々がある。
正門近くのバス停でバス待ち。おばさんが女竹(メダケ)の筍(たけのこ)とワラビを持ちバス待ちをしていた。聞くと、この近くの山で採ってきたそうだ。
そして、このバス停からバスを乗り継いで1時間30分ほどをかけてアパート近くのバス停に3時15分頃に降りる。アパートの部屋に戻る途中、朝食のパンや牛乳などの、日々暮らしに必要な食品などの買い物をしながら帰宅すると午後4時前になる。(坐骨神経痛や閉塞性血管症による足や腰の痛みもあるので、途中何度も腰かけて休み休みしながらアパートに到着する。) アパートに着くと、一日の疲れ体をまずは休める。けっこう疲れきるが、昨年の9月から11月の3か月間の足腰の痛みと比べれば、かなり痛みの発症の度合いが軽減されているのが幸いだ。
今学期(後期)は、水曜日の授業担当はない。週の真ん中に一日休みがあるのでとてもたすかる。その水曜日の午前中はほぼ授業準備となるが‥。3月27日(水)の午後4時頃、アパートから1kmほどの距離にある学生街に出かけた。3人の孫たちの土産も探す。
この学生街の周辺は、昔から「文教地区」となっていて、福建師範大学の大学や専門職大学、専門学校、高校などがとても多い。たくさんの店が立ち並ぶ学生街には、特に週末となると、10代・20代の若い人たちで賑わう。
その学生街の一角に、1本の桐(きり)の木があり、この季節に花が満開になっていた。日本の桐の花は5月中旬ころから紫っぽい花が咲く。ここ福州の桐の花は白い花が咲く。
※3月下旬になり、気温は(最低気温15度前後、最高気温27度前後)春らしくなってきた。でも、亜熱帯地方の福州はこの季節には、最高気温が35度を超す真夏のような気温の日も週に1度くらいある。4月になると30度を超す日々が多くもなり、5月上旬からは日々30度以上の完全な半年間にわたる夏の季節となる。