長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

どこへ行くのだろう?

2011-01-08 08:06:54 | Weblog
昨日の朝、焙煎した珈琲豆でコーヒーをいれ、
それをガラスのポットに入れて、いつものように
家に帰っていると、近所のゆきちゃんとあって、
「どこへいくんですか?」と聞かれた。
「?」と思ったけど、天然のゆきちゃんの質問だから
「いいや」とうっちゃっていた。でも朝日に向かって
反芻していたら、「どこへ行くのだろう?」と哲を
をする自分がいた。

「どのように生きたらいいか」をつきつめて考えていると、
人間は「死」に向かうそうだ。少し減ったみたいだけど、
13年連続で3万人以上の人が、自分の命を断つ、という異常な日常。
「どのように生きたらいいか?」
自分的には
「ちゃんと生きればいい」と思っている。昔から会社に勤めた
経験が皆無に等しいし、社会人度は低く、人付き合いも悪いけど、
「人に迷惑をかけない程度にちゃんと生きているか」を問うように
している。

お昼に一人の女子がカウンターに座った。少し社会から隔離されたところに
籠っていたけど、今年から毎朝コーヒーを自分で入れようと決心して、かっぱ橋
でミルを買ったらしい。彼女にとって、新しい1ページになるに違いない。
「毎朝おいしい珈琲を飲む」 簡単なようだけど、そんな毎日毎日を繰返して
いくところが、人生の醍醐味でもある。肩肘張ってがんばることはない。
一杯一杯気持ちをこめて自分のためにおいしいコーヒーを飲んでください、だ。

ちょうど、そばもんのHくんもカウンターに座っていた。
長いこと「石臼挽きの蕎麦」にこだわりがあり、名門の蕎麦屋で修行をしている。
そろそろ卒啄(そったく」の時を迎えているように思う。思うとおり
に「自分の蕎麦」を打てる人だと思うので、自分のために蕎麦を
元気に打てる環境に身をおくと、なんとかなるのではなかろうか。
卒啄同時。鳥はえらいね。生まれる前から悟っているようなもんだ。
今年はうさぎ、ぴょんと跳ねて、巣立ちしたいものだ。

明日は「薩摩琵琶とピアノのライブ」
ちょっと人数がオーバーしてしまったけど、寒い日が続くので、
おしくらまんじゅうみたいに、みんなで体や膝をよせあって、
ひとときを共に楽しもうと思う。

明日は森下文化センターで「深川 ニューイヤージャズパーティ 2011」
がある。ジャズのフェスティバル。
そこに参加されるピアニストの深澤芳美さんが、17日(月)に
天真庵でジャズをやってくれる。秋に第二回「JAZZ十間橋」
の開催にむけてのプロローグみたいなイベント。
毎朝一杯のおいしい珈琲を飲むときには、いい音楽を聴きながら
飲むと、ひと味違う。昔インスタントコーヒーを飲みながら
「違いがわかる」とかいう、よくわからないCMがあったけど、
もっと簡単に生活していると、いろいろな「違い」がわかってくる。

今日から「もなか屋」も事始め。