長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

役行者

2011-01-03 09:10:04 | Weblog
「えんのぎょうじゃ」という。日本古来から伝わる山岳修練者や山伏の祖、
みたいなもの。
昨年縁があって、役行者の流れをつぐお坊さんに不思議な水をいただいた。
クラスターが小さくて、お茶や珈琲に使うと、おいしい水はたくさん
あるけど、この水は、次元がまた違っていて、そのまま飲んだだけで、
体中の細胞が、自然と一体になって活性するような、「元気水」だ。

昨日は、新年の挨拶を兼ねて、その不思議なお坊さんにあいにいった。
「喫茶去」・・・ま、お茶でもどうぞ・・
禅林では昔から、お客さんがきたら、そんな感じの応対を大事にしてきた。
一服のお茶を飲む一瞬一瞬を大切にする「こころ」が、凝縮されている。
本尊にお参りした後、老師がにっこりと笑われて、
喫茶去よろしく、「珈琲を飲んでいってください」と関西訛りで
いわれたので、おもわず「おおきに」と答える。

山岳宗教に限らず、どの宗教も、この自然界の中に棲むよろずの神
たちと自分たちが、一如であることを原点にするようなところがある。
自然の神さまと霊的な繋がり、みたいなもの。
ぼくはあまり夢を見ないし、初夢というのは、あまり記憶にないけど、
昨日の朝の初夢に、役行者みたいな人があらわれて、「今年はサイフォンを
やってみたらどう」みたいな夢を見た。

その老師が、厨房の中に入り、「ぼくの珈琲の入れ方をご覧になりますか?
」というので、「はい」と答え、厨房の中に入ったら、アルコール
ランプの上に、ハリオのサイフォンが置いてあった、ので、ビックリした。
夢にでてきた場面とまったく同じだ。

サイフォンは、沸点になったフラスコのお湯が、フィルターを通して
上がってきて、それを、竹べらでまぜて一体化させ、火をとめ、温度
が下がったら、もう一度フィルターを通して、フラスコに落して抽出する
ものだ。往年の珈琲通が通った専門店には、必ずあったけど、最近は、
ドリップやエスプレッソにおされて、あまり見なくなった。
かならずといっていいくらい砂時計が横に置いてあって、蒸らす
時間をしらせていた。老師のまわりには砂時計が見当たらないので、
「時間はどうやってはかっているのですか?」と訪ねたら、
「般若心経を唱えながらやっていて、おわったら、火を消すんじゃ」
とのこと。「!(なるほど)」と合点して思わず合掌する。

珈琲をいただきながら、四方山話をしていたら、どんな縁で
この不思議な老師と縁がついたのかが、はっきりわかった。
「ねっこ」が繋がっている人たちが、静かに横にひろがっていく、
そんなイメージ。

明日の夕方は「ニューイヤーコンサート」
今年の「事始め」だ。朝焙煎をしに店にいったら、
spice cafeの女将さんにあって新年の挨拶をした。
spice cafeも明日から事始め。文花一丁目のカフェが
また始まり始まりだ。今年も、無駄のない不思議な縁
で繋がった人たちとが、あまたやってくる。天恩感謝。