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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

酒は静かに独酌で飲むべかりけり

2015-10-20 08:55:04 | Weblog

昨日は月曜日なので、月見で一杯、いや卵かけごはんから始まる。

昨日は八郷の「暮らしの実験室」からおくられてきた無農薬野菜の里芋と

えのきと熊本の玉名名物の乾燥おあげ。芋煮会のような滋味たっぷりな秋の土味。

一汁三菜、とかいうけど、一汁というのは味噌汁のことだ。

お膳の手前の左にご飯、右手に味噌汁。それと正三角形の向うの位置に

鎮座するのが「向附け」だ。昨日卵かけごはんにきた人の中に2人も、炎色野

さんの久保さんの陶展にいってくれたことを知る。ふたりとも「織部の向附け」に

くぎずけになったらしい。

昼過ぎに池袋時代に天真庵でときどきやっていた「ワインの会」にきてくれていた友人

が、「昼酒」を飲みにきた。今日はタイムドメインなので、彼は毎回参加するので、酒をもってきた。

その時「ついに念願の久保さんの黄瀬戸の六角杯を買いました」とのたまわれた。

長い付き合いなので、「では次は備前の徳利か斑の徳利を買うことになりそうだね」というと、

「織部の向附けを買うかどうかまよった」とのこと。そんな話をしていたら、押上文庫ちゃん

がやってきて「器は、迷った時はまず買う。そして使う。反省したり失敗ながら、器も育つし、人も育つ」

と断言した。そのとおり。しかも「自腹」で買う、というのが必須条件である。

夜は「福の会」。先生が福田先生。生徒にも福がつくHさんがいる。旦那さまの病気看病のため、一年ちょっと

ぶりに復帰。思わずみんあでハグをしあった。そして、彼女が大好きな賀茂鶴があったので、それを志野の燗鍋

に入れて昨日は再会を祝した。あまりにうますぎて、すぐに一升瓶が空になった。

今回の久保さんの燗鍋は、二種類ある。「うわつき、したつき」なんていうと朝からなあに、になるけど。

うわつきと後手がある。後手のは、蓋が落ちないようにうまく知恵の土?がついてある。

オーソドックスで酒席に会うのは、うわつき。昨日は最初がそれでやっていたが、遠くの友に注ぐには後ろ手がいい。

それと酔いがまわりすぎると、蓋をおとす心配があるので、その時も後ろ手のほうがいい。

できたら、二本あるともっといい。押上文庫ちゃんにも注文をいただいた。秋の「押上文庫」は、お店で素敵な独酌を楽しめる。

もちろん相手がいてもいい。

先週青山の古本屋で銀花の古いのを見つけた。坂東三津五郎さんの「独酌」の記事が紹介されてある。今年ガンで亡くなられた

10代目のじいちゃん、つまり8代目三津五郎さん。

「酒、こんなにうまいものはないといつも思います。そしてまた、酒は独りでやるにかぎると、これも確信に近い・・・」

から始まった名文である。鳴海織部の向附けに、塩鮭の焼いたん」がのっていて、杯は縄文。

なかなか粋人の独酌である。昭和43年の記事。独酌を楽しまれた翁は毒で逝く。50年の南座公演中に、

ふぐの毒にあたって昇華された。

今日は「タイムドメイン」

明日は「かっぽれ」

明後日が「気骨の鮨会」  2か月先まで満席になってしまった。来年は常連さんも3ケ月に一度でお願いしたい。感謝。