昨日は月曜日なので、月見で一杯、いや卵かけごはんから始まる。
昨日は八郷の「暮らしの実験室」からおくられてきた無農薬野菜の里芋と
えのきと熊本の玉名名物の乾燥おあげ。芋煮会のような滋味たっぷりな秋の土味。
一汁三菜、とかいうけど、一汁というのは味噌汁のことだ。
お膳の手前の左にご飯、右手に味噌汁。それと正三角形の向うの位置に
鎮座するのが「向附け」だ。昨日卵かけごはんにきた人の中に2人も、炎色野
さんの久保さんの陶展にいってくれたことを知る。ふたりとも「織部の向附け」に
くぎずけになったらしい。
昼過ぎに池袋時代に天真庵でときどきやっていた「ワインの会」にきてくれていた友人
が、「昼酒」を飲みにきた。今日はタイムドメインなので、彼は毎回参加するので、酒をもってきた。
その時「ついに念願の久保さんの黄瀬戸の六角杯を買いました」とのたまわれた。
長い付き合いなので、「では次は備前の徳利か斑の徳利を買うことになりそうだね」というと、
「織部の向附けを買うかどうかまよった」とのこと。そんな話をしていたら、押上文庫ちゃん
がやってきて「器は、迷った時はまず買う。そして使う。反省したり失敗ながら、器も育つし、人も育つ」
と断言した。そのとおり。しかも「自腹」で買う、というのが必須条件である。
夜は「福の会」。先生が福田先生。生徒にも福がつくHさんがいる。旦那さまの病気看病のため、一年ちょっと
ぶりに復帰。思わずみんあでハグをしあった。そして、彼女が大好きな賀茂鶴があったので、それを志野の燗鍋
に入れて昨日は再会を祝した。あまりにうますぎて、すぐに一升瓶が空になった。
今回の久保さんの燗鍋は、二種類ある。「うわつき、したつき」なんていうと朝からなあに、になるけど。
うわつきと後手がある。後手のは、蓋が落ちないようにうまく知恵の土?がついてある。
オーソドックスで酒席に会うのは、うわつき。昨日は最初がそれでやっていたが、遠くの友に注ぐには後ろ手がいい。
それと酔いがまわりすぎると、蓋をおとす心配があるので、その時も後ろ手のほうがいい。
できたら、二本あるともっといい。押上文庫ちゃんにも注文をいただいた。秋の「押上文庫」は、お店で素敵な独酌を楽しめる。
もちろん相手がいてもいい。
先週青山の古本屋で銀花の古いのを見つけた。坂東三津五郎さんの「独酌」の記事が紹介されてある。今年ガンで亡くなられた
10代目のじいちゃん、つまり8代目三津五郎さん。
「酒、こんなにうまいものはないといつも思います。そしてまた、酒は独りでやるにかぎると、これも確信に近い・・・」
から始まった名文である。鳴海織部の向附けに、塩鮭の焼いたん」がのっていて、杯は縄文。
なかなか粋人の独酌である。昭和43年の記事。独酌を楽しまれた翁は毒で逝く。50年の南座公演中に、
ふぐの毒にあたって昇華された。
今日は「タイムドメイン」
明日は「かっぽれ」
明後日が「気骨の鮨会」 2か月先まで満席になってしまった。来年は常連さんも3ケ月に一度でお願いしたい。感謝。