長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

楓橋夜泊の週間

2015-10-27 08:23:23 | Weblog

昨日は順受の会、通称論語の会だった。

21年目に入る勉強会。最初は渋谷の商工会館みたいな公共の施設で勉強

した後にその近くの居酒屋で二次会、というパターンだった。

1995年ころ寒山拾得の絵をかく南條先生と知り合い、池袋に「天真庵」という

ギャラリーを始めた。少しづつ寒山拾得の絵が増えていった。3年目くらいに、

一双の屏風を買った。「楓橋夜泊」(ふうきょうやはく)」である。蘇州の寒山寺

が世界中の人がいくのは、この詩があったからであり、寒山拾得の世界を求めて

いるからである。日本人の「こころの原風景」もこの詩に含まれていると思う。

西條八十先生が「蘇州夜曲」をつくったのも、もちろんここが原点であり、日本人の原点でもある。

20年近く前の話だが、論語の会の日、松田先生がその屏風を見て、いきなり吟じた。

たぶん一升近く飲んだ後だったけど、まだ40代のはじめだったので、カラオケでおはこの「すばる」を歌う

気楽さで吟じた。昨日は久しぶりに「楓橋夜泊」を吟じてもらった。還暦を過ぎたけど、まるで寒山寺の鐘の音

が客船に届いたように、はらわたに沁みた。

木曜日は「ダメから始める中国語」 まいこ先生が中国語で「楓橋夜泊」をろうろうと読んでくれる予定だ。

意味がわからなくても、読んでいるだけで、ふるさとに帰るような気分になる。

「楓橋夜泊」(張継)

月落ち 烏(からす) 啼きて 霜 天に満つ

江楓(こうふう)漁火(ぎょか) 愁眠(しゅうみん)に対す

故蘇城外の寒山寺

夜半の鐘声(しょうせい)客船(かくせん)に到る    

 

今日は「書をしよう会」  きっと今日は、楓橋夜泊を書く人がいそうな予感がする。

明日は「誕生日にそば打ちかい」  同時に二階で「座敷でそば遊び」

木曜日が「ダメから始める中国語」

土曜日が「ジャズのライブ」   今月もいろいろ大盛りそばのごとく、もりだくさんだった。感謝。

31日(土) スタンダードジャズ

演奏:赤須翔(ギター)・篠原完治(トランペット)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)