長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

気にいらぬ風もあろうに柳かな

2010-07-12 07:09:53 | Weblog
仙崖和尚の有名な言葉。
柳が風にゆれる墨絵に、この詩が書かれてあり、
最後に「堪忍」と揮毫している。
今朝の新聞を読んだあと、散歩していたら、風が強くて、
ふと選挙で勝った人、敗れた人たちが、この風をどのように
感じているかを、思った。昨日は「竹細工の会」だった。
初めてだったこともあり、天真庵デビューの人たちが、あまたきた。
みんな爽やかで、まさに「青竹を割った」ような人たちだ。
政治家も、政治家になれなかった人たちも、「竹」のように
生きていってほしいものだ。スパッと・・・

ぼくの小学校からの親友で、末松義規くんという民主党の衆議院議員が
いる。ときどき珈琲を飲みにやってくる。
今回の選挙で、全国を奔放していた。結果は残念だったけど、
「負ける」ことも大事なことなので、またでなおせばいいと思う。
彼は一ツ橋を卒業した後、外交官になり、それから政治家に転身した。
その転機の時に、赤坂の「有薫」で、酒を飲んだ。その時に、末松くん
からこの詩を紹介された。いろいろな節目の時に読むと、味わいがかわって
いいものだ。こんど天真庵にきたら、この詩を朗読してあげようか、と
思う。 いろいろな天恩に感謝

「ニューヨーク州立大学病院の壁に書き残された詩」

 大きな事を成し遂げるために 力を与えてほしいと神に求めたのに
 謙虚を学ぶようにと弱さを授かった
 より偉大なことができるようにと健康を求めたのに
 より良きことができるようにと病弱をあたえられた
 幸せになろうとして富を求めたのに
 賢明であるようにと貧困を授かった
 世の人の称賛を得ようとして成功を求めたのに
 得意にならないようにと失敗を授かった

 求めた物は一つとして与えられなかったが
 願いはすべて聞き届けられた
 神の意に添わぬ物であるにかかわらず
 心の中で言い表せないものは全て叶えられた
 私はあらゆる人の中で
 最も豊かに祝福されていたのだ