長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

竹細工が始まる

2010-07-09 07:15:48 | Weblog
昨日は、八王子の東京造形大学附属横山記念マンズー美術館で
今月30日まで「SIRAI、いま」という、建築家の白井晟一の造形
の展覧会が開催されているので、それを見にいった。
山の中の緑に囲まれた学校で、当たり前だけど、まゆ若き学生たちが
青春を謳歌していた。横山記念マンズー美術館も、白井さんが構想した建物。
緑の森の溶け込むような存在感が、「SIRAI」そのものだ。
中に展示してあるものは、書、装丁、設計図などで、これまでも見たことが
あるものが多かったが、原爆ドームの構想の時に、つくった図面に、今の東京造形大学
の人たちが模型をつくったのが、たいへん感動した。戦争も知らない親から生まれ、
白井さんの生きた時代を知らない人たちが、つくったものだ。

少し遠い場所だったけど、いってみてよかった。
さきほどお店のドアをあけたら、白井晟一さんが旅たつときまで愛用
していた時計が、まだ動いている。その時間軸の流れ、みたいなものも
いい。

今日は「お仕覆の会」だ。
昔から大事にされてきた茶器とか花器などを「つつみこむ」ものを
つくる。とっても「和」らしく、こころ和む文化である。

あさって日曜日からは、いよいよ「竹細工」の教室が始まる。
新しい1ページになりそうな予感がする。
竹細工は、始めると、だいたい長く続く人が多いらしい。
節目節目を大切にしてきた日本人と、どこか共通するものがあるのかも。

なにが、大切か・・・って、「続ける」くらい大切なことはない。
「こんなに長くやっている」という自負が、ときどき、めげそうに
なったり、迷ったりしている自分を助けてくれるし、他から見て
一番の評価になる。すごく単純なことだけど、その「単純」な繰り返しを
いろいろなものが、邪魔するのだ。
柱時計のように、コツコツ、といきたいものだ。