天然居士の独り言

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鹿児島県警・・・

2024年06月09日 18時54分20秒 | 日記
 ここのところ鹿児島県警がゴタゴタしている感じです。
 鹿児島県警察本部の元生活安全部長が、
 今年3月下旬個人情報を含む内部文書を
 第三者に漏らしたとして逮捕された事件です。

 逮捕された元生活安全部長は、
 今月5日に裁判所で行われた勾留理由の開示手続きでは、
 盗撮事件について本部長の名前をあげた上で
 「職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが、許せなかった」などと
 主張したので、
 ニュースなどで大きく取り上げられているのだと思います。
 ところが、元部長が漏洩した文書に同封した書面には、
 警察官の盗撮事件について元刑事部長の指示で
 隠蔽されたという趣旨の内容が書かれていたと報じられています。
 当然の事ながら、本部長も元刑事部長も、否定していますが。

 警察組織は、キャリア組と呼ばれる警察庁採用の警察官と、
 各都道府県採用のノンキャリア組とに分かれます。
 キャリア組は、各警察本部と本庁を異動して出世していきます。
 ノンキャリア組は、基本的には各警察本部内の異動で、
 特に法律的な決めはないですが、
 ノンキャリア組のトップは各警察本部の刑事部長とされています。
 生活安全部長は、県警のナンバー2か3と言う感じだと思います。

 そうした要職にあった人が、いかに退職後ではあっても、
 退職後の再就職などもあるでしょうから、
 内部告発に近いような機密漏洩をしたのかと考えると、
 全く虚偽とも思えないのですが。

 多くの警察小説などでは、警察の隠蔽体質が描かれますが、
 完全に虚構とも思えません。
 今後、捜査が進む中で、
 元生活安全部長の問題が明らかになるかも知れませんが、
 それが真実かどうか、簡単には信じられない気もします。

 日本の警察制度を作ったのは、薩摩藩出身の川路利良で、
 初代大警視(現・警視総監)を務め、欧米の近代警察制度を踏まえ、
 事実上日本の警察の創設者し、「日本警察の父」とも言われています。
 西南戦争では大警視と臨時に陸軍少将を兼任し、
 警視隊で組織された別働第三旅団を率いて抜刀隊を指揮し、
 西郷軍に大きな打撃を与えました。

 鹿児島県警と聞いて、川路大警視の故郷だなぁと思い浮かべましたが、
 この問題、今後どのように展開するでしょうね。


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