京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋下京(16)吉*家、中*家、不明、京町屋イタリアン、若*不動産、松*家、雲町屋

2020-01-27 18:32:39 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋下京区、第16回です。

吉*家





中*家





不明





京町屋イタリアン





若*不動産





松*家





雲町屋










町屋外観の特徴
屋根
一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
店の間の外観
軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。










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2 コメント

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京町屋の色んな形態が素敵です (mainichi3916)
2020-01-28 14:08:52
 いつも楽しく拝見させて頂いてます。厨子二階や総二階の町屋を紹介いただき感謝。平屋や仕舞屋は既に取り壊されてしまったのか、少ないようですが。二階部分を今風に上手に近代的に改装された町屋は貴重で、周りとの景観もしっくりした感じですね。竹の犬矢来が見事に調和しています。
 有難うございました。
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mainichi3916さまへ (京都で定年後生活)
2020-01-28 18:47:28
こんばんは
平屋や仕舞屋はほとんど見かけないです。
まだ残っているようには思うのですが。
竹の犬矢来はちょくちょく見かけますが、痛みやすいので大変だと思います。ただ歩いていて見かけると嬉しくなります。
ありがとうございます。
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