京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『天皇の即位図』、『斉白石』 京都国立博物館

2019-03-10 21:36:00 | 美術・博物館


京都国立博物館で『天皇の即位図』(1/30ー3/10)、『斉白石』(1/30ー3/17)が開催されています。
私は最終ぎりぎり行ってきました。










天皇の即位図 初公開

寛文3年(1663)、後西天皇が譲位し、後水尾天皇の第十九皇子・識仁親王(さとひとしんのう)が受禅、霊元天皇として即位します。
近年この譲位と即位の儀式を描いた珍しい屏風絵が発見されました。
その屏風は、京狩野第三代の狩野永納(1631~97)が描いたもので、右隻に即位、左隻に譲位の様子が描かれています。
人物や建物には多くの注記が付されており、高い資料的価値を有する注目すべき作品です。

今年は平成から新元号に変わり、新天皇が即位されます。
江戸時代の譲位と即位の儀式とこれから行われる現代の即位式の変化も注視したいと思います。

右隻





左隻






礼冠(王冠)





礼冠(三山冠)






『斉白石』近代中国の巨匠

今年は日中平和友好条約の締結から40周年の節目にあたり、これを記念し、中国・北京画院が所蔵する、中国近代水墨画を代表する画家である斉白石(1864~1957)の名品が展示されています。
斉白石は、若き頃、故郷の湖南省湘潭での大工仕事で培った、華やかな色彩と簡潔で力強い墨線の画を得意とし、素朴な描写のなかに、かわいらしさとユーモアがあふれています。
晩年に「人民芸術家」の称号が授けられ、現代の中国では誰もが知っている大画家ですが、一方で造形美を追求した孤高の画家でもありました。
北京画院は1957年に成立した、中国で最も古く規模の大きな美術アカデミーの一つです。
初代名誉院長に斉白石を迎え、その名品を多く所蔵することでも知られています。
今日の中国で最も愛されている画家、斉白石の展示会です。














































次回特別展

国宝一遍聖絵と時宗の名宝です。





画像は案内パンフです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿