京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

本物のインド菩提樹、月下美人、熱帯睡蓮、オウコチョウ、ペリカン花、ヘリコニア、サガリバナ、ハイビスカス、人字草、ハナアナナス

2019-10-28 22:08:51 | 2019 花


毎年6月京都の寺院に植えられている菩提樹が開花します。
小さな黄色い花がいっぱい咲き、一週間ほどで茶色になり落花します。
お釈迦さまがこの木の下で悟りを開いたとされています。
そして日本の菩提樹は建仁寺の開祖栄西が中国から持ち帰ったとされています。
本物の印度菩提樹はクワ科ですが、中国や日本では育たないため、葉の形が似ているシナノキ科の樹木を菩提樹としたのです。

日本の菩提樹 今年の真如堂の撮影です。










今回植物園の温室で、初めて本物のインド菩提樹を見ることができました。
花は日本の菩提樹と全く異なることがわかります。

インド菩提樹 
インド~東南アジア原産。高さ20m以上になる落葉高木で、温室内では常緑樹となります。
沙羅双樹、無憂樹とともに「仏教三霊樹」になっています。














無憂樹(ムユウジュ)は、お釈迦さまの母親のマーヤ夫人が出産のための里帰りの道中に、立ち寄ったルンビニ園でお釈迦さまを出産しましたが、それが無憂樹の木の下だったそうです。
阿輸迦の木(アソカのキ)」と呼ばれるインド原産のマメ科の植物で、黄色から橙色の花を咲かせます。
この木も日本では育ちません。
沙羅双樹は、お釈迦さまが80歳でクシナガラの地のヒランニャバッティ河のほとりで横たわり入滅(死去)されたとき、臥床の四辺にあった4双8本の沙羅の樹が花を咲かせたかと思えば、すぐに枯れて白く変化した様子が、まるで鶴の群れのようであったと言われています。
これも日本に植えられている沙羅の木とは全く違うものです。当然花も違います。
本物は日本で育てるには温室が必要です。
それで本物の代用として、ツバキ科の夏椿を沙羅の木としたのです。
インドの方からすると日本の菩提樹も沙羅もとても変なものでしょうね。

月下美人がちょうど咲いていました。
















熱帯睡蓮









オウコチョウ(マメ科)
西インド諸島原産と言われる常緑小高木で、高さ5mほどになります。
日本の西南暖地では戸外でも生育し、沖縄では県花です。
「デイゴ」や「サンダンカ」とともに、三大名花に数えられています。





ペリカン花
植物園で一番大きな花。
グアテマラなどの原産でウマノスズクサ科の植物





ヘリコニア





ヘリコニア ロストラウタ






サガリバナ





ハイビスカス










人字草










ハナアナナス









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2 コメント

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仏教 三霊樹のことなど (birugo)
2019-10-29 10:46:37
こんにちは
雨の一日になりました。
私達が寺院で目にしている菩提樹は栄西さんが伝えられたものなんですね。
もとはこれだとというのがよくわかりました。
菩提樹の念珠は花が咲いた後の実かなぁ…と思ったりしています。
ありがとうございます。
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birugoさまへ (京都で定年後生活)
2019-10-29 15:44:30
こんにちは
昨日と一変し、雨になりましたね。
でも明日からは晴れるようで、秋晴れの一日を期待したいでず。
菩提樹の念珠ですが、私は数珠は全く知識がないのですが、インドの菩提樹と日本の菩提樹が全く関係がないように、念珠も何かの実を菩提樹の数珠として商売にしたもののようにおもったりしています。
ありがとうございます。
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