京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

変貌するパリを描く ギュスターヴ・カイユボット

2013-12-19 06:16:57 | 美術・博物館

今回紹介する日曜美術館は、『変貌するパリを描く ギュスターヴ・カイユボット』です。
私はいままで、その画家を知りませんでした。

印象派コレクションで知られるパリのオルセー美術館。ルノワール、ドガ、モネなど巨匠たち の傑作が並ぶ展示室に、日本ではあまりなじみのない、ギュスターヴ・カイユボット(1848-1894)の絵が飾られています。これまで印象派の画家たちを支えた コレクターとして知られた人物でしたが、近年、画家としての評価が高まっているそうです。





資産家の家に生まれたカイユボットは、その豊富な財力で、まだ評価が低かった印象派の作品を次々と購入し、画家たちを経済的に支えました。その一方、みずからも印象派展に作品を発表します。
パリの人々の日常を描いたその作品は、19世紀末、大きな時代の転換点にあったパリの空気に 満ちていると評され、90年代半ば、欧米で没後100年を記念する回顧展が開かれたのをきっ かけに、再評価が始まったそうです。

印象派といえばこれまで、光や色彩を強調した斬新な表現が注目されてきました。カイユ ボットの作品にはもうひとつ、19世紀の「パリ大改造」のなかで、労働者や身近な家族の日常を、大胆な構図や独特の視点で描いていることだと言います。
淡々と 床を削る職人、町を行き交う人々、街角のペンキ塗り、人々の物憂い表情や後姿からかいまみ える倦怠感は、現代人の孤独を先取りしたものとして、深い共感を呼んでいるそうです。


「建物のペンキ塗り」1877





「ヨーロッパ橋」1876
代表作の一枚、19世紀、鉄道の上に建てられた巨大な橋の風景
橋と行き交う人々を描く





現在のヨーロッパ橋





「夏帽子の自画像」





「床削り」1875





「パリの通り、雨」1877





「見下ろした大通り」1880





「ピアノを弾く若い男」1876





「昼食」1876





「シルクハットの漕手」1877





「マルシャル・カイユボット夫人の肖像」1877





「室内ー窓辺の女性」1880





「室内ー読む女性」1880





「ヨーロッパ橋にて」1876ー77



























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