京都では8月13日から16日の五山の送り火に終る盂蘭盆の前、8月7日から10日までの間に精霊を迎える風習があります。
古くよりお盆になると亡くなられた方々の精霊が帰ってくると言われているのです。
私は定年退職後は不信心ながら亡き両親の精霊迎えをしています。
東山の六道珍皇寺と妙心寺に行っていたのですが、今年はあまりの暑さで妙心寺だけにしました。
妙心寺では迎え鐘を撞き、塔婆供養し、灯籠をともして精霊を迎えます。
まだ少しでも涼しいうちにと昨日朝に行ってきました。
妙心寺は臨済宗妙心寺派の本山で私はときどき坐禅会などでお世話になっています。
山門、仏殿、法堂、大方丈、庫裏、浴室、経蔵の七堂伽藍がある大きな寺院です。
南総門から入ります。
まだ早い時間帯のために人出は少なかったです。
参道には露店もでています(朝早かったので店は閉まっています)。
迎え鐘です。この鐘をつき精霊を迎えるのです。
妙心寺のお坊様がテントの中で塔婆を書いてくれます。
私も両親の戒名を書いてもらいました。料金は300円です。
塔婆は法堂に持って行き、中のお坊様に渡して読み上げてもらいます。
法堂や仏殿は各家庭で用意した灯籠が吊るされています。
夜は灯籠がと灯され、伽藍がライトアップされます。
仏殿の仏様
赤い山門
鐘楼
放生池にはハスはなかったです。
塔頭寺院にハスが一輪咲いていました。
8月16日は精霊送りが妙心寺で行われます。
また夜8時には五山送り火が点火され、精霊をあの世とやらに送り帰すのです。
ときどき他県の方から「大文字焼き」と言われることがあります。
京都の人は面と向かっては言いませんが、どら焼じゃあるまいしと内心思っています。
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