京都の景観を彩る建造物 京都ハリトリス正教会、京都芸術センター 2020-12-20 18:19:24 | 京都の町 町屋・建造物 京都の景観を彩る建造物です。 京都ハリトリス正教会(1901 明治35年) 京都御苑の南にあります。 木造平屋建のロシア・ビザンチン様式の現役の教会、設計は京都府庁舎旧館と同じ、松室重光の設計です。 東京御茶ノ水のハリトリス教会も美しい建築物です。在職中、東京出張時は何度か訪れました。 京都芸術センター 中京区 旧京都市立明倫小学校は1931年竣工の小学校で、欧風意匠など豊かなデザインは、建築史的な観点から高い評価を得、新たに芸術センターとして再生されました。
京都花街通り 京都五花街『先斗町』 2020-12-20 06:47:59 | 京都の町 町屋・建造物 撮影は昨年夏、コロナ前です 先斗町は中京区の四条通から三条通一筋南まで通じる南北500メートルほどの鴨川右岸に沿った細い通りです。 紅殻格子のお茶屋や置屋、多くの飲食店などが並んでいます。 近年来日観光客が増え、また全国チェーンの店が進出するなど花街の風情ますます薄れています。 正徳2(1712)年頃から、鴨川大普請で鴨川と高瀬川の間に作られた新河原町通に、高瀬舟の船頭や旅客目当ての旅籠屋などができたことが始まりとされ、幕末から現在のような花街となって繁栄してきました。 舞踊は尾上流。春(5月)に「鴨川をどり」、秋には「水明会」が開かれます。 紋章は鴨川に接する花街らしく舞い飛ぶ千鳥。 京都を代表する花街ですが、京都町屋が並ぶ貴重な場所でもあります。 京都の夏の風物詩鴨川の床 この床の入口は先斗町の狭い通りです。 先斗町の通りを北上します。 黒の千本格子ですが、祇園新橋より格子間隔が広い。 山とみの看板がありますが、閉店しました。 名物女将さんがいるお店でした。 お茶屋 公園 舞妓さん 先斗町歌舞練場 四条まで戻ります。 舞妓さん 四条通り 現在先斗町の通りは無電柱化工事の途中です。 京町屋外観の特徴 屋根 一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。 横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。 格子 格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。 家の商いや家主の好みでデザインが異なります。 上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。 ばったり床几 元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。 店の間の外観 軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。 虫籠窓 表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。 防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。 犬矢来 竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。 直線的な町屋の表情を和らげてくれます。