京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

祇園祭鉾曳き初め(12日)

2016-07-13 05:42:15 | 2016祇園祭

昨日は長刀鉾、函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾の曳き初めが行われました。
曳き初めはいわば車の試運転で、本番さながらに飾り付けも行い、短い距離を動かします。
本番の巡行は一般の人は曳くことはできませんが、曳き初めだけは観光客も参加できます。
私は昨日は朝から用事があり、あきらめていましたが、用事が少し早く終わったので午後3時半過ぎにかけつけました。
前日の青空から一転して、朝から雨が降り続くあいにくの天気でした。
昼頃には雨は止みましたが、前懸や胴懸には雨よけのビニールが取りつけられています。

曳き初めが終わった直後の長刀鉾





お稚児さんもぎりぎり撮影です。





真横からの撮影と囃方です。





胴懸けです。





縄がらみ





函谷鉾





胴懸





菊水鉾です。





屋根裏に描かれた絵、龍図です。





鶏鉾





破風の飾りと幕





最後に月鉾です。





月と言えばウサギです。
破風飾りにウサギの彫刻が前後にあります。
なかなか粋です。










途中からまた雨が降り始めました。
撮影条件が良くなくお見苦しい写真になりました。








京都百景ー祇園会宵山

2016-07-12 18:16:10 | 2016祇園祭

今回の徳力富吉郎「版画京都百景」は「祇園会宵山」です。
祇園祭の宵山は14日から16日ですが、一足早く戦前の宵山の版画をお届けします。
時代でしょうか、現在よりも浴衣がけが多く、日本髪も見られます。
ちなみに、14日は宵々々山、15日は 宵々山、16日を宵山と区別もします。

作品 「祇園会宵山」 昭和8年(1933)





作品解説文
祇園祭の前夜二,三日を宵山という。
日暮から鉾の両側に提灯を吊るし、祇園囃を鳴らして技を競う。
浴衣がけの男女、老いも若きも皆々見物にでかけ、そのために四条通りは大混雑で車の通行止めも行われる。
祭の前日の夜遅く、囃方一同は青竹に鉦を釣り、笛を吹き囃ながら歩いて八坂神社に詣で、明日の祭の無事を祈る。

宗達の屏風ありやと見てありく
鉾町めぐりおもしろきかも 勇


私が撮影した昨年の祇園祭宵山です。
19時過ぎ四条通りもかなり混雑しています。











今年は宵山が土曜日です。かなり混雑しそうです。






作品

祇園祭鉾頭建つ(11日)

2016-07-12 05:26:47 | 2016祇園祭

祇園祭前祭の鉾建て二日目、昨日は暑い暑い一日でした。
京都は高温注意報がでましたが、昼過ぎに鉾町に出かけてきました。
昨日は長刀鉾、月鉾、鶏鉾、函谷鉾、菊水鉾の5基の鉾頭が建ちました。
鉾頭が建つと一気に山鉾らしくなります。あとは様々な飾りつけが行われます。
今回は縦画像が多いですが御容赦ください。

鉾頭が建った長刀鉾





鉾頭は長刀です。青空に鉾先が映えます。





真木に取り付けられた榊





函谷鉾





函谷鉾の鉾頭と大幡






天王台と角幡





今回初めて撮影した真木に取りつけられた鍾馗?





破風も取りつけられました。










あみ隠し取りつけ中です。





鶏鉾は鉾頭を建てている最中でした。





鉾に乗った人のかけ声でウィンチが巻かれていきます。









天王台にも鶏があります。





ゆっくり、慎重に鉾頭が上がります。










鶏鉾の鉾頭です。





月鉾です





月鉾の鉾頭





月鉾の作事方





最後は鉾建て直前の菊水鉾です。





菊水鉾の鉾頭






真木に取りつけられた天王台










大きな鉾車です。





最後に菊水鉾スタッフのユニホーム





本日(12日)は曳き初めです。
ただ私は用事があり、 曳き初めの撮影ができないのが残念です。

長刀鉾 15:30~
函谷鉾 14:00~
鶏 鉾 14:30~
菊水鉾 15:00~
月 鉾 15:00~



祇園祭鉾建て初日(10日)

2016-07-11 04:47:06 | 2016祇園祭

前日まで雨が降り気温が下がりましたが、昨日はまた真夏なみの暑さです。
そんな暑さのなか、今年も祇園祭の鉾建てが始まりました。
昨日初日は四条通りに面した長刀鉾、函谷鉾、月鉾、室町下ルの鶏鉾の4基だけです。
職人が釘を使わず荒縄だけで部材を組み建てます。この技法は「縄がらみ」と言います。

私は昼過ぎに行ってきました。
まずは前祭巡行の先頭となる長刀鉾です。

























次は函谷鉾です。





荒縄を締め上げていきます。










次は月鉾です。











大量の荒縄です。





最後は鶏鉾です。





荒縄だけですが、縄模様がきれいです。











鶏鉾の建て方のユニホームです。





今日は鉾頭が上がり、鉾の土台が出来上がります。
また4基以外の他の山鉾の鉾建てが始まります。
12日午後からは「曳き初め」が行われます。
14日の宵々々山まで に前祭の山鉾23基がそろい、祭り情緒を盛り上げます。

付録

四条通りはコンチキチンが鳴り、大丸京都では山鉾のミニチュアが店内に飾られています。





高島屋京都は永楽屋のてぬぐいアートです。
「甍」と「長刀鉾」。奈良時代に伝わった甍を12.5mのてぬぐいで表現しています。
14mのロングてぬぐいをほぼ原寸の長刀鉾に表現しています。