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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4642回】 安易に建売に逃げない

2023年09月15日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界も他の業界と同じように

景気の波をモロに受けます。

 

昨今の物価上昇により、

富裕層を除くエンドユーザーの消費マインドは低下し、

マイホームを建てようと前向きな気持ちの方は

非常に少ない状況が続いています。

 

その結果、業界全体の着工数も、

そして住宅会社への来場や問い合わせも低下傾向。

 

時代の流れに乗り遅れている会社は、

かなり業績を落としています。

 

そして苦しくなった住宅会社が陥り勝ちなのが、

注文住宅では目標を達成できないから

建売で不足分を補う、という方法。

 

昨年から仕込んで昨年末から今年にかけて

完成した建売の多くが売れ残っており、

さすがにもう新しい建売を仕込めなくなった、

という住宅会社も増えてきている様子。

 

更に売れ残っている物件は、

バナナのたたき売り状態となっていて

当然、当初の予想利益は確保できない会社も多い。

 

すなわち、今年から来年の決算は、

かなり厳しくなる住宅会社が増えることでしょう。

 

ここ最近、それなりの規模の住宅会社の倒産が

世間を賑わしているケースは無かったですが、

来年以降、以前の富士ハウスのような例が起こるかもしれません。

 

まあ実際に、建材業界では起こっておりますし・・・。

 

そして個人的に思うのは、

業績がしんどくなったとしても

苦しい状態の時に逃げるように手を打つと

裏目となることが非常に多いということ。

 

しかも安易に建売、というのがまずい。

 

日々、経営していると、苦しい時期も必ず来ますが、

そういう時は本業から目を背けず、

基本に立ち返ることが重要です。

 

デザインのレベルUP。

性能や施工品質の改善。

標準仕様の見直し。

紹介活動の強化。

OB様への情報発信の強化。

協力業者様とのコミュニケーション強化。

接客の見直し。

他社への視察。

などなど。

 

注文住宅事業でやるべきことをやり切っていないで、

安易な方法に逃げるのは愚の骨頂だと個人的に思っています。

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【4641回】 ようやく、実力通りの結果となってきた

2023年09月14日 | 住宅コンサルタントとして

日本全国のいろんな住宅会社の調査を

10年以上にわたり、コツコツとやっています。

 

そんな中、個人的に「この住宅会社、クソやん」と思っていた、

とある県のナンバー1会社。

 

営業マンの対応、見学会場のひどさ、

更には上司が部下の接客を監視していて、

こちらの接客中に担当営業マンを呼び、

お客様の目の前で注意するという、

もう最低な上司(おそらく営業の偉いさん)もいたりと、

まあ接客面は本当にひどかったのです。

 

更にHPに「全てコミコミ」と書かれているのに、

実際に見学会場に行って価格を訊くと

その金額では無理、という嘘八百の発信をしている、

というひどさ。

 

更にはいろんなルートから入ってくる情報は、

とにかく現場がひどすぎるというもの。

 

基礎断熱を採用し、基礎の中の空気を室内と循環させるのに、

防蟻剤を一般的な薬品系の防蟻剤を使っていた、ということも

耳にしたこともありますし、

とにかく施工がひどい、監督が定着しないなど、

住宅会社としてクズのレベル。

 

でもとある県内でナンバー1の棟数だったのです。

 

あんなひどい会社に家づくりを託す、

その県にお住いの人たちの感性を疑ってしまうくらい、

それはまあひどい会社でした。

 

でもその会社、ここに来てようやく大幅に業績を落としました。

 

あり得ないくらい、受注を下げていました。

 

こういう会社、一旦落ち目になると

おそらく這い上がるのは難しいでしょう。

 

家づくりは責任ある仕事です。

 

家とはお客様が人生の大半を過ごす場所であり、

住む人の人生を左右するのです。

 

その家づくりにおいて、しっかりと学び続け、

施工品質も高く、チェックもしっかりとしている、

誠実な会社もあれば、

目先のコストを下げるためにひどい施工をしたり、

価格を下げて無理な受注を繰り返す会社もあったりします。

 

ただ、不誠実な会社がここに来て

受注できなくなってきているのも見受けられます。

 

ようやく、実力通りの結果となる時代になったのかもしれません。

 

ひどい会社がドンドン退場し、

誠実で技術力の高い会社の比率が

着実に上昇していくことを願っています。

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【4640回】 何をしたら負け?

2023年09月13日 | 人として

先日、名古屋駅に着いて新幹線を降りる際、

Tシャツ姿の一人の男性が目に飛び込んできました。

 

その方のTシャツに書かれていた文字が、

かなり個性的だったからです。

 

何と書かれていたのか?

 

「働いたら 負け」

 

という文字がデカデカと書かれてあったのです。

 

海外の方なら、漢字の意味も分からずに着ているかも、

と思うのですが、どう見ても日本人でした。

 

仕事をせず、生活保護やいろんな懸賞に応募したり、

無料で利用できるサービスを駆使して生活すると勝ち、

ということなのでしょうか?

 

そして真面目に働いたら負け、ということなのでしょうか?

 

価値観は人それぞれですが、

金銭的にお得なのかもしれないですが、

そういう生き方をしていたら、

パートナーやお子さんに胸を張って背中で語れないよな、

と思うのです。

 

ひろゆきさんなどが動画配信サービスなどで

いろんなことを発信していますが、

自分の生き方は、自分でしっかりと考えて決めないと、

と思ってしまいました。

 

 

私自身、気づけば社会人となり27年目。

 

社会人になってから、自分なりに考えていたのは、

 

・仕事ができる人間となり、稼げるようになる

・子どもがやりたい、といったことを金銭的に応援できる親でありたい

・若い頃からコツコツ勉強してないと、

40代、50代で誰からも必要とされなくなり、悲惨なオッサンとなる

・才能もセンスもない自分は、量では人に負けてはならない

 

といったところでしょうか・・・。

 

私の場合、

 

「コツコツと量をこなせなくなったら、負け」

「学ぶことをしなくなったら、負け」

 

という感じです。

 

負けたくないので、

この部分は意識して日々、精進しているつもりです。

 

皆さんの人生では、何をしたら負けですか?

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【4639回】 出会ったお客様とほどよい距離感でつながっておく必要性

2023年09月12日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社に問合せしたり来場されるお客様は、

今すぐ家を建てる方ばかりではありません。

 

むしろ建てるのはまだ先なんだけど、

いろいろと情報を仕入れておこうと

SNSやYouTubeで検索する中で、

特に魅かれた会社に来場したり、資料請求するのです。

 

来場し、良い印象を持ったとしても、

まだ建てる訳では無いので、

次アポにつながらないケースもあったり、

次アポは取得するけれど、

情報収集をある程度、した段階で中断するケースもあります。

 

お客様が家を建てるスイッチがいつオンとなるのか?

 

それは、我々がコントロールできるものではないのです。

 

スマホを駆使し、事前にいろんな情報を収集分析するお客様。

 

家を自分たちが建てたいと思う時期が来るまでは、動きません。

 

こういうお客様と、ほどよくつながっておくことは、

営業マンにとって非常に重要かと思います。

 

そのために、どういうことに取り組めば良いか?

 

私であれば、やることはただ一つ。

 

それは、家づくりを検討しているお客様にとって

非常に有益な情報をまとめてお送りする、というもの。

 

例えばここ最近の人気エリアに関して、

土地の動きや相場をまとめたコンテンツ。

 

C値・UA値・換気システム・冷暖房システム・太陽光・蓄電池・V2Hなどの

最新の情報を分かりやすくまとめたコンテンツ。

 

各メーカーの最新商品(キッチン・バス・トイレ・外壁・サッシなど)のご紹介。

 

自社の今後の見学会情報とその見どころ紹介。

(こういう特徴があるので、こういうご家族におススメ、ということも添えて)

 

そして自分自身の最新の情報。

 

こうしたお客様に有益な情報をコツコツと送り続けておくことが、

信用につながるのでは、と思うのですね。

 

逆に日頃から何の連絡もないのに、

突然、自分の要件を満たすためだけに連絡をしてくる人って

私、信用できません。

 

自分がされたら嬉しいこと。

自分がされたらその相手に好感を持つこと。

自分がされたらその相手を信用すること。

 

こうしたことを愚直にコツコツやる人が、

お客様の来場が多い少ないに関わらず、

常に商談できるお客様を多数、保有できるのです。

 

そして長い目で見た時に。

より多くのお客様からご縁をいただけるだろう、

と個人的に思っています。

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【4638回】 鰹節工場でのインターン

2023年09月11日 | 親として

我が家の次男、来年春からスペインで働きます。

 

日本の会社で、スペインをはじめヨーロッパに

日本の鰹節や出汁、大豆系の食品などを

販売する会社に就職するのです。

 

 

ただ、正規の雇用だと日本で数年、

仕事をしなくてはならないのですが、

その時間がもったいないと感じた次男は、

社長に直談判し、ワーホリを活用し、

大学卒業後にすぐにスペインに行くので、

現地で雇って欲しい、と交渉し、了承してもらったそうです。

 

ただ、現地で仕事をするにしても、

自社のメイン商品の製造工程を勉強しておいた方が良い、

とのことでこの1か月ほど、鹿児島の枕崎市をはじめ、

九州の工場で魚をさばいたいり加工したりと

インターンに行っておりました。

 

で昨日、インターンが終わり、帰宅したのです。

 

私、いろいろと教えてもらいました。

 

まず次男は、アルバイトとしては

居酒屋やバル、後はホテルの清掃しかしたことがないのです。

 

魚をさばいて加工したりする工場で

働いたことがなかったので、

鰹節ひとつつくるのに、これだけの手間がかかっている、

ということを知ったり、

工場で仕事をするのですら、人と関わる必要があることを

体験できたことはとても良かったと思います。

 

鰹や鯖を1日中、捌いている方たちもいて、

実際次男も3日ほど、鯖をさばくラインで仕事をしたそうですが、

それが何年も続くのであれば、俺は無理、と言っていました。

 

魚を捌き続けてくれるスタッフさんのおかげで、

商品が出来上がり、販売できるということを知れば、

またいろんな思いを背負った営業ができると思います。

 

また、関西人やスペイン、オランダなどの國の人としか

これまで深く関わってこなかった訳ですが、

鹿児島や熊本の方と関われたことも、大きかったのではと思います。

 

鹿児島や熊本の方たち、皆、とてもやさしくて温かい人ばかり、

と言っていましたが、私に似て、人様とのご縁には恵まれているよう。

 

それも親としてとても嬉しかったです。

 

インターンを受け入れて下さった、会社の社長、

それから工場のスタッフさん、取引業者様たち、

次男が本当にお世話になりました。

 

ありがとうございました。

 

そしてスペインで働くということは、

次男本人が自分で選んだ道ですので、

それを家内と共に見守り、応援していきたいと思っています。

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【4637回】 新卒を採用し、育成して組織をつくっていく

2023年09月10日 | 住宅コンサルタントとして

私、これまで何度阪神タイガースのファンを

何度辞めようと思ったか、数えきれません。

 

でも、辞められない。

 

それくらい、阪神タイガースが好きなのです。

 

今年、岡田監督になって、その采配も絶賛され、

今年、「アレ」に向かってラストスパート中ですが、

過去の2003年、2005年の優勝時と何が違うかというと、

チームメンバーが全然、異なるのです。

 

2005年の優勝後、低迷が続きましたが、

2000年~2010年過ぎまでは、FAで他球団の選手を獲得したり、

外国人の力に頼ったチーム構成だったのですが、

2013年頃からのドラフト指名する選手が活躍するようになり、

しかもしっかりと育成をしているのですね。

 

今、一軍のレギュラーをも見ると、レフトのノイジー選手以外、

野手は2013年以降、入団したプロパー選手ばかりですし、

ローテーションを守っている投手も西勇輝投手と

今年の現役ドラフトで獲得した大竹耕太郎投手以外、

全てドラフトで獲得し、育成してきた投手なのです。

(ちなみにリリーフ陣も外国人以外、全員プロパー)

 

チーム最年長は、骨折離脱中の梅野選手と西勇輝投手で

いずれも30歳そこそこという若さ。

 

すなわちこれからますますチームとして油がのっていくのです。

 

住宅業界でも、ヘッドハント会社を使ったりして

中途社員を中心に組織をつくっている会社もあります。

 

こういう組織だと、お金好きな社員さんが集まってきがちです。

 

会社の商品やマーケティングが時代に合っている間は、

組織の問題は表面化しませんが、

業績が芳しくなくなってきて社内の空気感が悪くなると

組織内の問題は一気に表面化するのです。

 

スタッフさんの教育・育成に時間はかかりますが、

今年の阪神タイガースのように、新卒を採用し、

自社で育成していく会社が、厳しい競争を制すると思っています。

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【4636回】 たかだか1年間トップを取っただけで調子に乗らない

2023年09月09日 | 住宅コンサルタントとして

前期、トップクラスの成績を出したのに、

今期、業績が振るわない営業マンがいます。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり

負けに不思議の負けなし」

 

という言葉がありますが、

結果が出ていないという現実に関して言えば、

そういう結果につながる原因が確実に存在するのです。

 

先日、お伺いしていたクライアント様の中にも

このケースにピッタリと当てはまる営業マンがいました。

 

業界未経験で入社をしてきて、

見事にトップの成績を収めたある営業マン。

 

前期は見事な業績だった訳ですが、

今期は半年が経過して昨年の50%にも満たない感じなのです。

 

その要因はどこにあるのか?

 

私、研修中にその営業マンの方に

目線を何度がやったのですが、

結論から言うと人の話を聴く姿勢ができていないのです。

 

研修中、集中していないというか、

隣の若手スタッフと雑談したり、

自分自身の仕事をやっていたり、

まあご本人は気づかれていると思っていないのでしょうが、

こちらはプロなので全て気づいてしまうのですね。

 

しかも研修でお伝えしている内容が、

 

「スキルや知識よりも、人として基本ができていないと・・・」

 

という内容だったのです。

 

私からすれば、いわばその営業マンに対し、

 

「そういう態度の人がお客様から選ばれる訳もなく、

不動産会社さんや金融機関さんから応援される訳もなく、

上司や同僚からも鼻につく感じとなって応援されないですよ」

 

ということをお伝えしたかった訳ですが、

当のご本人が聴く姿勢になっていないので、

伝わらないまま終わってしまいました。

 

ご本人のプライドもおありでしょうから、

研修の場でご本人を名指しで注意することは

今回、しませんでしたが、

こういう姿勢を変えない限り、浮上は無いかな、と思います。

 

「たかだか1年、トップを取ったくらいで調子に乗るなよ」

 

と私も含め、そのクライアント様の上司たちも思っているでしょう。

 

どの世界でも、それなりに頑張れば、

1年くらい素晴らしいパフォーマンスを出すことは可能です。

 

でも、それはフロックかもしれないので、

本当にできる人はその業績を何年も続けるのです。

 

出来る人というのは、そもそもトップを取ったからと言って、

調子になんか乗りません。

 

「自分なんてまだまだだ・・・」という謙虚さを持ち合わせ、

高みを目指してコツコツとやり続けるのです。

 

そもそも研修とは、会社がお金をかけて、

スタッフさんが学ぶ機会、成長するきっかけを

提供して下さっている訳なのですが、

そういうありがたさを微塵も感じず、

自分の感情に任せ、斜に構えた態度を取る営業マンは、

メッキがはがれて終わるのです。

 

万が一調子に乗りたいのであれば、

少なくとも3年以上、トップを取ってからにしましょう。

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【4635回】 おすすめされるということはどういうことか?

2023年09月08日 | 住宅コンサルタントとして

前職時代に大変お世話になった、

私の師匠や先輩たちから本当にたくさんのことを

教えていただきました。

 

「すなお・プラス発想・勉強好き」という成功の三要素。

 

お客様に駅や空港までお送りいただいた際、

最後、見えなくなるまでお客様を見届けること。

 

感謝の気持ちをお伝えする際、合掌すること。

 

その他にもいろいろありますが、

私が最も影響を受けたのは、

すなおに通ずる部分でもあるのですが、

とにかくおススメされた本をその場で発注したり、

おススメのお店を教えていただいたら、最短で行く、

というように、おススメされたことに即行動する、という

社風というか、前職の習慣でした。

 

とにかく、素敵な方におススメされたら

目の前でアクションを起こす。

 

それは、紹介して下さった方がこちらのことを思って

おススメして下さっているので、

信じてまずは買ってみる、行ってみる、というように

行動することで、自身の経験につながり、

成長にもつながっていくと思うのです。

 

とにかく、師匠や先輩、同僚の方たちは、

その場でポチることを当たり前のようにやっていました。

 

そしてそのことが習慣化したおかげで、

私自身も成長できたのではないか、と思っています。

 

そして弊社のクライアント様のスタッフさんの中で、

本当に優秀な経営者や幹部・スタッフの皆様は、

とにかく同じように即行動されるのです。

 

この習慣が身についている方は、間違いなく伸びていきます。

 

ところが、結果が出ないビジネスパーソン、

すなおでないビジネスパーソンは、

この習慣が身につかないのですね

 

今、このタイミングで、おススメしていただいたのは、

神様のお導きだということを感じ取れないのか、

はたまた人を信じることができないのか、

とにかくせっかくの機会を逃しまくるのですね。

 

すなおさと即時処理ができないから、

成長しないし、行動量も不足しがちになるし、

そもそもスピード感も無いので、

結果が出ないのです。

 

おススメされるということは

本当にありがたいことで、

自分が成長する機会を与えていただいている、

という風に捉えるべきなのです。

 

ただし、それは人として信用できる方、

尊敬できる方におススメされた場合で、

詐欺師やペテン師もいますから、

受け入れる相手は選ばなくてはなりません、念のため。

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【4634回】 勉強会のメンバーとそれを主催して下さっている建材店様に感謝

2023年09月07日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、一昨日と2日続けて、建材店様主催の

取引先工務店様に集まっていただいての勉強会でした。

 

一昨日の勉強会は、もう15年近く続いていて、

昨日の勉強会も既に3年目となっています。

 

毎回、皆さんお忙しい中、集まって下さって

真剣にこちらの話を聴いて下さる。

 

特に昨日の勉強会のメンバーは、

片道3時間近くかけて参加して下さる会社さんもあるのですが、

毎回、全メンバー参加して下さるのです。

 

丸1日をこの勉強会のために使って参加して下さるので、

それに自分としては応えなければならない。

 

なので準備もしっかりと行います。

 

毎回、参加メンバーの皆様には感謝の気持ちを持って、

いろんなお話をさせていただくのですが、

メンバーの皆様も人間的に素晴らしい方ばかりなので

本当にあたたかくて良い空気感の3時間なのです。

 

参加メンバーの方にいつも思っているのは、

各社、お客様との商談がこういう空気感になっているか?

 

お客様に対し、感謝の気持ちを持って

商談をすることができているか?

 

そして商談の前に万全の準備をしてから

商談に挑むようにしているか?

 

ということです。

 

お客様もお忙しい中、時間を割いて、

ご自身の休日とかに来場して下さる訳です。

 

数ある住宅会社の中から、

わざわざ自社を見つけて下さり、興味を持って下さった。

 

そしてこちらの話を真剣に聴いて下さる。

 

こういうお客様に対し、感謝の気持ちを持って、

「家を売る」「契約を勝ち取る」という思想ではなく、

 

「お客様に家づくりで成功して欲しい」

「お客様のお役に立ちたい」

 

という気持ちが強ければ、

準備であったりトークの中に気が注入され、

お客様に何となく伝わると思うのですね。

 

そうすると、人間性の高いお客様は

自分たちを選んで下さる確率が高くなると思うのです。

 

そして商談前の準備であったり、

日頃からいろんなことを学ぶようになったりと、

自分の行動が変わっていくので、

よりお客様から選ばれるようになるのです。

 

住宅の営業だろうが、勉強会の講師だろうが、

結局、ファンになっていただけるかどうかは、

その人の人間性にかかっているのです。

 

自分自身はこれからも、

お忙しい中、時間をつくって参加して下さる勉強会のメンバー、

それから会場の予約やテキストの準備、

飲み物の手配や会場の後片付けなどを

いつもやって下さっている建材店様に感謝の気持ちを持って、

しっかりと準備をして挑みたい、と思っています。

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【4633回】 説明で売れない、「買ってください」とお願いしても売れない時代

2023年09月06日 | 住宅コンサルタントとして

良い家を建てる知識も技術もある。

 

人柄も悪くない。

むしろ、良い人。

 

でも、受注できない住宅会社・工務店は、多々います。

 

なぜ、受注できないのか?

 

プランニング能力も性能も価格も、

全て問題無い、という前提で考えてみましょう。

 

個人的に思うのは、こういう「良い工務店」さんタイプの

特に社長に多いのが、「説明ばかり」ということ。

 

建物の性能面や建築知識、

過去の実績などをお客様に伝えるのですが、

説明ばかりなんですね。

 

お客様に感想を訊くこともしなければ、

お客様に決断してもらうこともしていない。

 

単価が安い完成品を買うケースでは、

お客様は買う、買わないの決断1回で良いのですが、

家づくりの決断をするには何十回と

決断をお客様にしていただかなくてはなりません。

 

「事前審査を受けるかどうか?」

「当社の家づくりの信念は理解できたかどうか?」

「当社の家の性能や品質は理解できたかどうか?」

「こういう手順で家づくりを進めていくが、一歩進むかどうか?」

「条件が合えば、当社で家づくりを進めていただけるかどうか?」

 

などなど、いろんな決断をお客様にしていただき、

最終的に契約となる訳です。

 

この小さな決断をお客様にコツコツとしていただくことが

できていない工務店さんや営業マンが受注できないのです。

 

また、「買って下さい」とお願いしても

契約できるものでもありません。

 

お客様に選択肢を出して、小さなご決断をしていただく。

 

これの繰り返しの延長に、契約が待っているのです。

 

そして売れる営業マンは、

お客様に選択肢を出してご決断いただいていますが、

お客様がちゃんと「YES」を選択するように選択肢を提示し、

選んでいただいているのですね。

 

お客様と信頼関係を構築し、

その上でお客様にAかBかの選択肢を提示するのですが、

 

「私個人的には、絶対にAを選んでいただいた方が、

○○様にとって絶対に良いと思っています。

 

今回、Aにされますか?それともBにされますか?」

 

というような感じで・・・。

 

お客様からすれば、自分で決断していった結果、

契約をするわけなので、納得もしていて満足な訳です。

 

お客様に気持ち良く決断していただくことができているでしょうか?

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【4632回】 信用できない国とのビジネス

2023年09月05日 | 住宅コンサルタントとして

福島の処理水の放出に関して、

隣国が大騒ぎして、日本の海産物の輸入を禁止にしたり、

イタ電を日本にかけてくるなど、

まあまともな国、まともな人間であればしないことを

やっております。

 

トップの鶴の一声でコロコロ変わり、

何かあれば、日本不買運動を起こす。

 

こういう常識が通用しない国とは商売をしない、

と日本の農家や水産業者の方たちも決めれば良いのでは、

と個人的に思ってしまいます。

 

眼鏡のオンデーズは、

海外展開する際に隣国ではなく、

シンガポールにまず出店しました。

 

田中社長の真意は分かりませんが、

私がもし経営者なら、地政学リスクが低く、

かつ民主主義の國で商売をスタートするでしょう。

 

どんなことをやろうが、

自国に不都合なことがあると、

すぐに日本不買運動をしたり、

デモを起こしたり、銅像を立てたりする、

ちょっと頭がおかしい国と商売をするのであれば、

最初からそのリスクを考えていかないとダメなのでは、

と個人的に思っています。

 

オーストラリアが外交問題で、

隣国に主要輸出品の小麦に対し、

高い関税をかけられた際は、

隣国が他に輸入している国に販売することで、

損失額を最小限におさえました。

 

こういう賢くて素早い対応が重要だと思います。

 

トップの気分で政策がコロコロ変わり、

更に集団で非合理的なことをする国は、

信用できません。

 

信用はできないけれど、

人口が多く、市場規模も大きいからといって、

その国と商売をするのは、リスクが伴うということ、

そしてそれは自分たちで背負うべきなのでは、と

個人的に思います。

 

そして日本の三流メディアは左系が多く、

水産加工業者の方の不満を流したりしますが、

またそういう映像を見て、情弱の人が影響されるのです。

 

実際、処理水はしっかりと処理し、

かつ思いっきり薄めて害が無い状態にして流していますし、

そもそもその処理水は海流でアメリカやカナダの方に流れていくのです。

 

アメリカ、カナダ、この件に関して大騒ぎしていますか?

 

商売は信用できる方と、コツコツやっていくべきものだなぁ、と

今回の件で改めて思いました。

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【4631回】 繁盛店・売れっ子として長く活躍し続けるために・・・

2023年09月04日 | 住宅コンサルタントとして

飲食店でも弁護士でも会計士でも、

そして経営コンサルタントでも、

一時的にしか繁盛しないか、

それとも長い間、ずっと繁盛しつづけているか?

 

その差は、

 

「自社の商品やサービスを進化させ続けているかどうか」

 

だけです。

 

本当にその一点に尽きるのです。

 

例えば飲食店の場合、

繁盛し続けているお店に行くと

ただ料理がおいしいだけでは無いのです。

 

お店に飾っているお花も日々、変わるし、

もちろんメニューは毎月、新作が出ます。

 

「この食材をこう出すか!?」

 

と感動があるのですね。

 

更には他のお店とコラボしたり、

器を一新されたりと、

訪れるお客様にサプライズと感動を与え続けてくれるのです。

 

一方、人気が無くなってくるお店というのは、

メニューや食材がいつも同じ。

 

サービスも進化なく、しつらえも何も変わらない。

 

要するに新しいインプットをしていないし、

同業他社の研究もしていないのですね。

 

当然、お客様に飽きられて終わりです。

 

弁護士も会計士も、

そして経営コンサルタントも全く同じです。

 

新しいインプットをどれだけ継続できるか?

 

これをやり続けなくては、

コンサルタントとして必要とされ続けない、

と2007年頃から思ってきました。

 

当時、同じ業種のコンサルタントとして

通用するのは10年程度、と言われていて、

10年を迎える前に他の業種のコンサルに転身するか、

分野を変えるかが必要、という空気感でした。

 

個人的には、全くそうは思わず、

 

「そんなん、昔取った杵柄で

ご飯を食べようと考えている人の考えやろ」

 

と考え、自分はひたすら調査研究をやり続け、

新しいノウハウであったり業態を開発し続ける、

と決めました。

 

住宅会社の調査をやりまくって、

この業界に次の種は無いなぁ、と感じたのは、

ちょうど2015年頃でした。

 

そこからは、異業種をひたすら研究し、

住宅会社に展開できる部分を探し、

クライアント様と新しい形を模索してきました。

 

そんな中、スマホの普及により、

マーケティングが劇的に変わったり、

採用と育成がとにかく難しくなってきたりと

外部環境の変化により、

新しくお伝えすることが増えたのです。

 

2005年以来、今年で18年を迎えましたが、

ありがたいことに今年も来年も

年間スケジュールがパンパンの状態です。

 

今、繁盛しているからといって、慢心しない。

 

常に自社の商品・サービスを進化させ、

自ら成長し続けることが、

長く繁盛するための唯一のポイントなのです。

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【4630回】 「あなたは何者で他の企業やブランドとどこが違うのか?」

2023年09月03日 | 住宅コンサルタントとして

8月20日の日経MJで

ファストリの柳井正会長のインタビュー記事が掲載されていました。

 

柳井会長の経営に対する考え方が引き出されている、

非常に良い内容の記事でしたが、

その中で柳井会長がおっしゃっていたのが、

タイトルにもさせていただいた、次の言葉です。

 

以下、日経MJより引用。

 

「海外に出る時には3つの問いがある。

1つ目は

『あなたは何者で他の企業やブランドとどこが違うのか?』。

2番目は

『世界中でどんな良いことをしているのか』。

最後は

『その国でどんな良いことをしてくれるのか』という問いだ」

 

以上、引用終わり。

 

住宅会社として経営する上で、

自問自答すべき言葉ではないかと思います。

 

あなたの会社は何者なのか?

 

他の住宅会社と比較して、どこが違うのか?

 

地域社会でどんな良いことをしているのか?

 

お客様や取引業者様、自社スタッフさんに対し、

どんな良いことをしてあげたいのか?

 

こうした問いに明確に答えられる住宅会社となるためには、

経営者や役員が自分たちを定義づけするところから

スタートするのかな、と思います。

 

自分たちの都合で組織や商品、しくみをつくっていくと、

他社との違いを打ち出すことは、非常に難しくなります。

 

他社との差を打ち出せない会社が、

価格の安さに走ったりする訳ですが、

そういう会社が市場が縮小した際にどうなるかは、

皆さん、ご承知の通りです。

 

他社との違いをつくって、お客様に

 

「こういう点でお役に立てる会社です」

「ここが同業他社と違うんです」

 

ということを明確に伝えられるポイントをつくる。

 

中小の住宅会社の経営者は、

そこを徹底的に考える必要があると思っています。

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【4629回】 オーナーが人を大切にするかしないか?

2023年09月02日 | 住宅コンサルタントとして

いろんな住宅会社さんを拝見していて

自分なりに確信していることがあります。

 

それは、紹介が起こる会社に共通するのは、

オーナーがとにかく人(社員さん、お客様含む)を

大切にしている、ということ。

 

人に対して思いやりがあり、愛が強く、

人が喜んでくれること、人が成長することに

時間とお金を使うことをためらいません。

 

社員さんのことも我が子のように愛情をかけ、

仕事で取引がある方たちに対しても非常にやさしいのです。

 

一方、OB様や取引業者さんから紹介が少ない会社、

もしくは全くない会社というのは、

とにかくオーナーが自分のことしか考えていなかったり、

社員さんのことを子どものように見守るのではなく、

どちらかというとモノのように扱ったりと、

人に対する愛情や思いやりに欠けているのです。

 

こういう会社に共通するのは、

言いにくいことをメールやLINEで言ったりすること。

 

オーナーやオーナーの一族ですらそうなのです。

 

自分が言いたいことを一方的に言うときに

メールやLINEは非常に便利ですが、

そもそもその時点で相手に対する配慮であったり、

申し訳ない、という気持ちが欠けているのですね。

 

で、そういう部分に人としての本質があらわれます。

 

そういう会社には、なぜか紹介が生まれず、

社員さんの応募も少なく、

新規の来場も少ないのですね。

 

根本、人にやさしくないので、

応援して下さる方も少なく、

クチコミが発生しずらく、応援して下さる方もいないのです。

 

そしてこういう会社のオーナーに限って、

自分は人を大切にしている、と思っていること。

 

自己評価が大きくずれているのです。

 

2030年に644万人の労働者不足が見込まれる中、

2030年には組織を維持すらできなくなってくるでしょう。

 

採用に関してもクチコミで応募者が生まれることを知らず、

ひたすら広告に頼った採用活動をし、

採用に関してもうまくいかないでしょう。

 

人を大切にする会社でありたいものです。

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【4628回】 集客方法を学んでも、工程管理など基本ができていないと意味がない理由

2023年09月01日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様でここ最近、起こっていることは、

見学会における来場に関して、

HPやSNSで実際の見学会場の写真を用い、

発信した場合の来場は順調だということ。

 

逆に言うと、過去の施工写真を用いて

見学会の告知をしたり広告を配信しても

来場数は苦戦しがちだったりします。

 

お客様は告知で使われている写真が

見学会場のモノがどうかを見抜ける訳ではないでしょう。

 

ではなぜ、リアルな写真を用いて告知した場合に

来場数は順調に推移し、

過去物件の写真を用いて告知をした場合に

来場数は苦戦するのか?

 

個人的に思うのは、

実際の見学会場の写真を使って告知をしようとするのであれば、

見学会開催の1か月前に建物が完成し、

そこから家具や雑貨をディスプレイし、

更に外構も完成させ、プロのカメラマンを手配する、

という感じのスケジュールで工事を進める必要があるのです。

 

段取りが素晴らしく、前もってしっかりと発信をすることが

結局のところ集客で大切なことなのだと思います。

 

一方、来場が芳しくない会社の場合、

見学会開催2週間前になってもまだ工事をしていて、

しかも広告の準備をそれくらいからスタートするので、

告知期間が1週間しかなかったりとか、

見学会前にバタバタしていて

余裕を持って発信ができていなかったりするのです。

 

ということは、集客テクニックをいくら学ぼうが、

基本的な工期の管理や着工前の打合せがしっかりできていないと

集客の結果は良くなっていかないことを意味します。

 

小手先の手法をどれだけ知っていても、

根本の良い家を品質と工期を守って建てられなければ、

意味が全くない時代。

 

当たり前のことを当たり前にできる会社しか

生き残っていかないということです。

 

契約後の工程管理をしっかりとやっていきましょう。

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