鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3381回】 会社にしがみつくオッサンにだけはなりたくなかった・・・

2020年04月02日 | 住宅コンサルタントとして

社会人になって最初に働かせていただいた会社は、

全国に営業所があり、営業所長をリーダーとして、

営業マンが配属されている会社でした。

 

営業マンとして出世するには、営業マンから営業所長を目指し、

そして複数の営業所を統括する支店の支店長、

更にその支店を統括する統括支店長となり、

本社の役員になる、というコースが王道でした。

 

最初は皆、営業マンからスタートします。

 

結果を出して能力があると評価されれば主任、

更に組織をまとめられると評価されれば所長となる訳ですが、

ある一定の年齢になって、所長になれなかった人は、

統括支店所属の商品スタッフというポジションが

与えられていました。

 

この商品スタッフとは、

要は自分が担当する商品(住設や建具、パネルなど)が

たくさん売れるように、現場の営業マンのサポートをする役割なのですが、

真面目に仕事をしている方はほとんどいなくて、

要は統括支店から出張に来て、その日の夜、

どこに飲みに行くのかを考えているようなオッサンが

非常に多かったのです。

 

自分より10も20も若い営業マンに、

 

「頼むから、○○工務店さんにこの商品、売ってくれよ~」

 

と揉み手をして依頼してくるような、

会社にしがみついているオッサンがたくさん居た訳です。

 

20代でまだ血の気が多かった私は、

そういう会社に貢献せずに、しがみついているオッサンが

死ぬほど嫌いで、

 

「こういう40代、50代にはなりたくない!」

 

と20代半ばで決心することができました。

 

そうならないためには、自分が勉強し、成長を続け、

お客様に選ばれるようなビジネスパーソンにならないとダメだ、

と気づくことが出来、結果、20代の頃から

 

「そういうオッサンにならないために」

 

ということが契機となって、勉強するようになったのです。

 

そのためには、勉強して自らを成長させなくてはならない。

 

そのことに気付いた私は、本を読んで学ぶ、という習慣が身について、

読書を通じて学んだことを実践して、いろんな経験を積むことができました。

 

そして転職し、独立し、今があります。

 

今、40代後半になって、ありがたいことに

たくさんのクライアント様に恵まれ、

1年のスケジュールがパンパンの状況を

13年以上、継続することが出来ています。

 

これは本当に素晴らしいご縁があった、ということに加え、

やはり20代の頃に、見事な反面教師が身近にいて下さったことが

本当に大きいと思うのです。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、成果を出せるような実力が無ければ、

自分の居場所がなくなっていく。

 

このことに20代で気づくことができ、

そうならないために勉強したことで、今の環境が待っていたのです。

 

若い方にもし質問ができるとすれば、こう問いたいです。

 

「あなたはどんな40代、50代になりたいですか?」

「そのためには、どんなことに取り組みますか?」


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