せっかく縁あって我が社に入社して下さった社員さん。
できれば長く働いて欲しいですし、
お客様から信用され、感謝され、
やりがいを持って仕事に取り組んでもらいたいですよね?
ところが、中小企業において、
社員さんの退職率は結構高いです。
なぜ社員さんの定着率が低いのか?
私が思うに、社員さんが辞める理由は
大きく分けて5つあると思っています。
・社会人としての自覚がない、学生気分が抜けずに辞める
(←こういう奴を採用してはいけません)
・耐ストレス性が低すぎて、精神的に無理で辞める
(←こういう方も採用しないに限ります)
・社内の人間関係に馴染めずに辞める
・会社の方針や考え方が合わずに辞める
・この会社で仕事を続けても、将来の自分が想像できないので辞める
最も残念なのは、5番目の例です。
弊社のクライアント様でもたまに耳にするのですが、
新卒で入社してきて、最初は未経験なので
手取り足取り丁寧に教育していった。
そして着実に成長し、業務を一通りできるようになった。
自部署の業務を安心して任せられるようになった。
その状態が2~3年続く中で、ある日、
そのスタッフから退職の意思を告げられる。
これ、非常にもったいないですよね?
このケースですが、社員さんからすれば、
ここ数年、ずっと同じ業務をしているけれど、
10年後も自分はこの業務を
ただただやっているだけではないか?
このままでは、自分は成長が止まるのではないか?
一度きりの人生、これでいいのか?
というような気持ちになるのです。
ですから、上司や会社は、
「君には駿年後、こういう仕事をやってもらいたいと考えている」
「このエリアに店を出すので、そこの責任者をやってもらいたい」
「こういう事業を立ち上げるので、その時は任せたい」
など未来を語って、自社で仕事をする意義を
本人に見出してもらわないといけないのです。
放っておいても自分で勝手に目標を設定し、
その実現のために自走できる方も稀にいますが、
そういう方は稀で、大抵の場合、
スタッフさんの未来を一緒に考え、
動機づけをして差し上げことが必要です。
逆から見れば、未来を予測できない上司は、
こういうことが出来ないので、
優秀な方が辞めていく確率が高くなるとも言えます。
社員さんの気持ちを理解しておきたいものです。