日経新聞の中にあった記事にちょっと考えさせられました。
「人間の育児はワンオペに向いていない」
という生物学者の高橋祥子氏の言葉について、
いろんな考察がなされたいたのです。
生物学的に言うと、人間の赤ちゃんは
おそらく全生物の中でも最弱レベルに弱いです。
泣く事しかできない。
移動すらできない。
首すら座っていない。
よほど頑張って育てなければ、
生物的には絶滅する種である、とのこと。
そんな中でも人間が人口を増やせたのは、
集団で育児をしてきたからだ、と記事にあったが、
まさしくその通りだと思いました。
子どもさんを生んでも、
自分たちだけでなく、
近所にどちらの親も住んでいて、
自分たち+ジジババ4名の計6人の大人で
子どもさんの面倒を見たり、見守ったりできたのです。
ところが核家族が多くなり、
自分たち2人だけで子どもさんの面倒を見なくてはならない。
そういうこともお子さんを1人産んで、
2人目をつくられない、ということにつながっているのかも、
と今更ながらに気づきました。
私自身、大阪生まれ大阪育ちですが、
社会に出て9年半、北海道に住んでいましたし、
その間、仕事ばかりしていたので、
家内はワンオペで子育てをよくやってくれたなぁ、と
今更ながら感謝の気持ちが湧いてきます。
しかも家事は一切やらない、
仕事しかしていなかったのですが、
文句ひとつ言われたことがありません。
少子化の解決のために、
日本はいろんな手を打っていかなければならないと感じますが、
一つは親元近くに住み、で大人4~6名で子どもを育てるか、
もしくは社会全体でお子さんの面倒を見るようなしくみがあると、
ちょっと変わってくるかもしれませんね。