鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1396回】 商いも営業も、飽きとの戦い

2014年10月27日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界の営業マンで多いパターンは、
自社が新商品を開発・販売したり、新しい素材を採用したりした際は
自社の家についてとても熱く語ることができるのに、
しばらく時が経つと飽きてしまい、お客様に感情移入することができなくなってしまいます。

で、あまりできないタイプの営業マンだと、
自分が飽きるのは会社が新商品を出さないから、というような
「自分が気分的にノレないのは、周囲のせい」的な考え方をしたりします。

経営者でも、新しいことにチャレンジする際はテンションが上がるのに、
これまでの自社の事業に関しては飽き気味で、
もうそれをスタッフさんに丸投げしたりする人もいます。

こういう方に共通するのは、飽きっぽい性格もそうなのですが、
「そもそも新鮮味があってやりがいが感じられる仕事が存在する」という
勝手な期待感が強い、ということなのではないか、と思うのです。

「この仕事、自分に合っていないと思うんです」
と何の成果も出さずに、ボケたことを言って辞めていく新人とあまり差が無いというか・・・。

理想が高いことは悪くは無いかと思いますが、
現実をしっかりと見る力が足りないような気がします。

大切なことは、
数ある住宅会社の中から1社を選ぶという決断をしようと思っているお客様に対し、
どこまでお役に立てたかということです。

それと今の仕事の中におもしろさを見出す力があるかどうか、です。

一流の料理人さんは常に探究心を持ち、
いろんなお店に行って自分の目や舌で確かめたりしながら、
新しい料理を研究開発し、よりお客様に喜んでいただけるよう、精進されています。

そういう姿勢には、多くの方は共感されるはずです。

でも自社の商品や自社のこれまでの事業に飽きてしまっている人を例えるなら、

「俺、もうこの料理作るの飽きたわ。
新しくてワクワクできる仕事、他に無いかな?」

と思っている料理人と同じレベルだということです。

そんな人に、共感します???

数ある住宅営業マンの中から、お客様に選んでいただこうと思うのであれば、
今の自分たちの商品に愛着と誇りを持ち、
更に商品やサービス、知識を向上させようと自己研鑽している姿勢で
日々の仕事に取り組むのが当たり前だと思うのです。

営業も仕事も、商いは飽きとの戦いなのです。

今ある仕事の中にやり甲斐や楽しみを見出し、
自己を研鑽することが、皆さんはできていますか?
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