鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第599回】 商売の基本は「良い商品」

2012年08月21日 | 住宅コンサルタントとして
過去、業績は良かった。
でも、今は業績はイマイチ・・・。

こういう会社さんが、住宅業界には多いのです。

B to Bの場合は一概に言えませんが、B to Cの住宅会社の場合、
業績がイマイチの原因は、商品力にあることが圧倒的に多いです。

ここで言う商品力とは、「耐震性」「断熱性」といった、性能のことを言っているのではありません。

お客様が家を見て、「こんな家に住みたい」と思われることが、「商品力がある」ということですし、
「ふーん」と特に感動も無く見てしまう家を「商品力が無い」ということです。

要するにお客様が見て、「欲しい」「住みたい」と思われる家を建て、
それを見ていただく機会をつくっていくことが、住宅会社のマーケティングの王道な訳です。

こうしたことは、住宅業界で働いていない、
一般的な主婦の方からしたら当たり前に感じることなのですが、
業界に染まっている人からすると、こうした当たり前のことが感覚的に分かっていないケースが
非常に多い、と個人的に思っています。

もちろん、見た目だけ良くても、
例えば現場が汚かったり、契約後の対応がいい加減だったり、アフターが適当な会社は、
自社を応援してくれるお客様をつくれませんから、商売は行き詰ることになります。

だから、現場をきれいにする取り組みもした方が良いですし、
そもそもお客様に対して正しい考え方をマスターする必要もあります。

しかしながら、今のお客様は、地元で評判がどれだけ良くても、
実際にその会社が建てている家のセンスがイマイチであれば、
家づくりを依頼しないのです。

だから、紹介の話が割とあるのに、それが実を結ばない会社は、
家がイケてないか、それとも実際にお客様が感じる価値よりも高い価格になっている、ということです。

でも、業績がイマイチの会社の場合、
現場をキレイにしたり、紹介受注活動を強化したり、価格を下げたりすることが多いのですが、
それがいかにお客様が求めていることとズレているか、ということに気付かなくてはなりません。

商売の基本は、「良い商品」を開発し、その情報を発信していくことなのです。

皆さんの会社がつくっている家は、「良い商品」ですか?
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