鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3337回】 住環境のレベルをあげたくて・・・

2020年02月18日 | 住宅コンサルタントとして

社会人になって、これまで8回、住まいを変えてきました。

 

そのうちの6回は、前々職時代の転勤で、ですが・・・。

 

住宅のありとあらゆる資材を製造販売している会社で

勤めさせていただいていたにも関わらず。

良い家に住むということは出来ていなかったと思います。

 

全て賃貸アパート、賃貸戸建てに住んでおりましたが、

賃貸物件の場合、オーナーはどうしても投資と回収のことを考えますから、

デザインや性能にこだわったりできないのですね。

 

だからガス業界とズブズブに付き合っている建設会社なんて、

絶対にプロパンガス給湯器やプロパンガス暖房を使っていて、

ユニットバスやストーブ、給湯器を全部無料で納品させるんです。

 

何百万という商材を無料で納材した業者は、

アパート入居者から多額に設定したガス代金で回収をする。

 

私が住んでいたのは北海道でしたが、

家賃4万台のアパートのガス料金が3万超えなんてざらでした。

 

結局は入居者が損をするということを見てきました。

 

そして関西に帰ってきたタイミングで転職をしたのですが、

金額的、時間的に建売住宅しか購入できず、

そこで10年間過ごしました。

 

その建売住宅、間取りは非常に良かったのですが、

収納量は足りず、更には夏暑く、冬寒い家でした。

 

まあ、日本の家の90%以上は、まだこのレベルの性能。

大手ハウスメーカーも2社を除いて

基本、非常に低いのが現実ですけどね。

 

もちろん建売ですので、デザイン的には特徴もなく、

愛着が湧くということもありませんでした。

 

そしてようやく10度目で、自分の理想の家を建てることができました。

 

最近、寒くなってきましたが、夜暖房を停めて寝ても、

朝、室温は余裕で18℃を維持しています。

 

冬でも朝からスムーズに動けますし、

夏も寝るときはエアコンつけないで寝ています。

 

もちろん、寝苦しくありません。

 

漆喰の壁は、前日、焼肉や鍋をした後でも

ダイニングのにおいを全て分解してくれていますし、

無垢の床は裸足で歩いても気持ち良いです。

 

何よりデザインと窓から見える眺望も気に入っているので、

朝、琵琶湖の日の出を見ながらコーヒーを入れたり、

休日の昼、琵琶湖を眺めながら、ワインを飲んで気持ちよくなったりと、

家で過ごす時間が本当に快適で心が満たされるんです。

 

ここ最近、長男次男ともにしょっちゅう家に帰ってきてくれることを

家内はメッチャ喜んでいます(←メチャ分かりやすいんです)。

 

私、大学時代に実家に帰ることなんて、年に1回しか無かったんですけど。

 

良い家、お気に入りの家に住むと、

そこに住む人の人生が変わります。

 

幸せを感じ、家族みんなが自然に集まり、

何物にも代えがたい時間が流れるのです。

 

自分自身、それを実感しているからこそ、

住宅を扱う人、特にご縁を頂戴しているクライアント様のスタッフさんには、

是非ともお気に入りの家に住んでいただきたいと

個人的に思っています。

 

自分が体感していることだから、熱量マックスでお客様にお伝えできるのです。

 

そして良い家を少しでも多く広めていって、

日本の住環境のレベルを高めていきましょう!


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