鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4225回】 入口のつくり方を間違えない

2022年07月25日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界を見ると、

お客様から見て分かりやすい入口を

つくれていない会社が多いと感じます。

 

この分かりやすい入口を

つくることができていない会社が、

来場に苦戦しているのです。

 

ファッションの世界での入口は、

ブランドであり、デザインテイストです。

 

私の場合、ブラックレーベルやエポカといった、

ちょっとカッチリしたブランド、デザインが好きで、

そういうブランドを選び、足を運びます。

 

カジュアルが好きな方は、別のブランドに足を運ぶでしょうし、

もっとイタリア風のファッションに振りたい方は、

Dolce&Gabbanaなどのブランドを選ばれることでしょう。

 

もしくは、 Tシャツ専門店とか、

パンツ専門店といった入口の作り方も

消費者からすれば、分かりやすいでしょう。

 

ところが、ファッションの入り口が、

例えば材料(綿とかポリエステルなど)になったり、

価格帯別(1万円~2万円のものなら何でも)になると、

一気に買い物がしにくくなると思いませんか?

 

これが、入口の作り方を間違った例になります。

 

こんな入口を作ったら、お客様が来場しづらいですよね?

 

では、住宅の場合の入口の作り方はどうあるべきか?

 

答えは、テイスト別が、

お客様からすれば、最も分かりやすいのです。

 

北欧風とか、アメリカ西海岸風とか、和モダン、

といったジャンル分けだとお客様はイメージしやすい。

 

ところが、これが構造別(木造在来か鉄骨か木造2X4か)とか、

断熱工法別(グラスウール断熱化外張り断熱か、など)とか、

価格帯別(坪45万・55万・65万)に入口を作ると、

お客様にとってみては、非常に分かりにくいのです。

 

ファッションの世界で言うと、

材料別や価格帯別で入口をつくるようなものなのです。

 

弊社では、住宅業界はファッション化するので、

多棟数を目指すのであれば、

2~3テイストの家づくりが得意である、

という発信をすべきで、

得意なテイストのモデルハウスを建てるべきである、

という提案をしております。

 

また激戦エリアにおいては、1つのテイストをとにかく深堀する、

という手法を提案させていただいております。

 

そうすることで、

お客様は自分が求める家を

建ててくれる会社かどうかが分かりやすくなり、

濃いお客様が来場してくれるようになるのです。

 

お客様にとって分かりやすい入口を

皆さんの会社はつくることができているでしょうか?


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