鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4740回】 本心って伝わるもの

2023年12月22日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、仕事が終わった後、飛行機で移動し、

とあるエリアのとあるお鮨屋さんに行きました。

 

もともと、この地でミシュランの星を

獲得しているお鮨屋さんのお弟子さんのお店で、

予約時点でちょっと期待しておりました。

 

ただ、飛行機のダイヤが乱れていて、

直前で出発が1時間程度遅れることになったのです。

 

当然、予約していたお鮨屋さんにも遅れるので、

電話で事情を説明し、お詫びの気持ちを伝えました。

 

その電話、お店の大将が取られたのですが、

ぶっちゃけ、ちょっと感じが悪かったのですね。

 

でもご迷惑をおかけしているのがこちらなので、

丁重にお詫びし、電話を切りました。

 

そして当初の予定より60分遅れで空港に着き、

ホテルまで移動しチェックインし、

ダッシュでお鮨屋さんに向かいました。

 

お鮨屋さんに着いたのは、

当初の予約時間より30分遅れでした。

 

お店についてお詫びをし、

飲み物をオーダーしたのですが、

私が頼んだ岩手のお酒、赤武の価格が

メニュー表に掲載されていないので、

お店のスタッフさんに質問したところ

スタッフさんも価格が分からず、

大将に価格を質問していました。

 

すると、

 

「メニュー表に載っているだろ」

「(メニュー表を)ちょっと見せて」

 

とメニューに載っていないから質問した私を信じず、

大将自らメニューをチェックしてました。

 

で結局、価格が載っていなかったので、

 

「女将に価格を聞いてくれ」

 

と大将はお店のスタッフさんに言っておられました。

 

もうこの時点で、かなり私の大将に対する印象は悪かったのですが、

まあこちらが遅れたので、黙っておりました。

 

私が頼んでいたのが、鮨10貫コースで、

最初のタコに柔らか煮から始まって、

お鮨がドンドン出てきました。

 

私、お鮨屋さんでは、

大将がお鮨を握って置いた瞬間に

すぐに食べるようにしております。

 

それが大将への礼儀だと思っていますので。

 

ところが、私がまだ前のお鮨を口に入れて

味わっているタイミングですぐ次のお鮨を出すのですね。

 

しかもお鮨を置くとき、かなり荒っぽいのです。

 

それでもお鮨自体は美味しかったので、

黙々といただいておりました。

 

で最後の一貫が出るまで、着座後、わずか30分。

 

「追加は?」

 

と大将に言われましたが、味が良くとも感じが悪いお店で

追加は絶対に頼まないので遠慮させていただき、

お会計をお願いしました。

 

と同時に、今日、出されたお鮨を全て写真を撮っていましたので、

出していただいたお鮨の数をチェックしたのです。

 

すると、8貫しか出していただいておりませんでした。

 

お会計はもちろん、

10貫コース+日本酒2杯+サービス料がカウントされていたので、

大将に一言、

 

「10貫出していただいていないのですが・・・」

 

と言いました。

 

大将が「えっ、そうでした?」と言い、

「すぐに残り、お出しします」とおっしゃったのですが、

私は、

 

「結構です。ここまで出していただいた料金をお支払いしますので、

そのまま会計をお願いします」

 

と言いました。

 

大将はこの時点で、それまでの横柄な表情から、

申し訳なさそうな表情に変わったのですが、

時すでに遅し、ですよね。

 

押し問答の結果、8貫+日本酒の合計を払いたい私に対し、

大将は「お代は結構です」とおっしゃる始末。

 

それはダメです、という私の言葉に、結局、

お鮨はコースとして成立していないので、代金はいただけない。

飲み物代だけお願いします、とのことで決着しました。

 

接客で大切なことって、お客様お一人おひとりに気を配り、

感謝の気持ちで接することじゃないですか!

 

でもミシュランで星を獲得したお店で修業した方が、

お鮨の貫数を間違えるって、

こちらを全く見ていない、ってことですよね。

 

接客する側の本心が、間違いなくお客様に伝わる。

 

こういう接客をされると、お客様をがっかりさせ、

二度と行かないというお客様が増えていき、

衰退していくんだろうな、ととても良い勉強になりました。

 

悪い接客からも学ぶことが多々、ありますね。

コメント
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