鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4721回】 見抜く力

2023年12月03日 | 住宅コンサルタントとして

「変態」と呼ばれる料理人さんが、個人的に好きです。

 

良い食材を仕入れるために圧倒的な努力を継続したり、

味の追求のために誰もしていない科学的なアプローチをしたり、

仕込みにあり得ないくらいの時間を使うような、

プロの料理人から見てもあり得ないレベルで

仕事に没頭している料理人を

敬意を込めて「変態」と呼ぶのです。

 

個人的に通わせていただいて13年になる、

鮨屋さん業界で大将がキングオブ変態のお店。

 

このお店で大将が他のお客様から、

市場で良いカニを購入するための目利きのポイントを

教えて欲しい、という質問をされ、

次のように回答されていました。

 

「これまでカニの仕入れに、2億以上かけてきた僕でも、

当たりは80%くらいで、20%は外します。

素人の方が仕入れで良いカニを当てることは難しいんです」

 

「素人の方が、カニを見て目利きするのは難しい。

それよりは、売っている人の人間性を見た方が、

きっとハズレは少ないでしょう」

 

「誠実かどうか?

どんな思いでこの仕事をしているのか?

口先だけの人かどうか?

こういう部分をチェックして、

人として良い人から買うのが、ハズレが少ない買い方かと・・・」

 

この大将のお話を横で聞かせていただいて、

それって食材の仕入れだけでなく、

ビジネスでのお付き合いすべき人かどうかの見分け方と

全く同じやん、と思いました。

 

結局、どの世界でもお付き合いすべきかどうか、

その方の考え方、生き方、人間性で決定すべき、

ということをこの大将から教えていただきました。

 

一流の方はおそらく、皆同じで、

良いお客様や良い仕入れ先に恵まれていないとすれば、

それは自分自身の人間性が原因なのかもしれませんね。

コメント
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