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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3384回】 成長すれば、見え方が変わる

2020年04月05日 | 住宅コンサルタントとして

私は家内とは大学生の頃からお付き合いをしていたのですが、

家内は良家の長女で、父親は一級建築士でもあり、

更にはプロダクトデザイナーでもありました。

 

一方、私は大阪の庶民的な家庭で育ちました。

 

お付き合いをはじめて1か月で、この人と結婚しようと決めて、

社会時になってから一緒に住み始めました。

 

一緒に暮らし始めると、価値観が大きく異なることに気づきました。

 

友人の誕生日や記念日に、いろんなものをプレゼントする。

 

人と会う時には、必ず何か事前に購入してお渡しする。

 

とにかく、お金を使うのです。

 

私、庶民的な家庭で育ちましたので、

お金も無いのにお金を使うという意味が理解できず、

金銭感覚の違いで、しょっちゅう喧嘩をしていたと思います。

 

私の両親は、コツコツと貯蓄をすることが如何に大切か、

ということを教えてくれていました。

 

一緒に住んでから、家計は家内に任せていましたが、

共に暮らして5年くらい経過して、

実際の貯蓄額を家内に聞くと、実質ゼロだったのですね。

 

この時は、滅茶滅茶喧嘩をしたと思います。

 

そこで、家計は全て私が管理するようにし、

毎月、決まった生活費を渡してやりくりしてもらうようにしました。

 

そしてコツコツとお金を貯金し、

最低限の貯金ができました。

 

ところが、私が転職をしたいと思うようになり、

当時北海道に住んでいましたが、

面接の度に東京や大阪に飛行機で移動するのに

何万円もお金を使おうが、家内は文句ひとつ言わないのです。

 

お金がそんなに無いのに、です。

 

そして貯金をかなり減らして、何とか前職の会社に転職が出来、

年収が大幅に下がった中で、日々、切り詰めて生活しておりました。

 

懸命に仕事の取組み、クライアント様も出来てきて、

収入が少しアップしたタイミングで、

お中元やお歳暮をクライアント様にお送りするようになりました。

 

前職ではそういう経費は一切、認めらていませんでしたので、

もちろん自腹で購入してクライアント様にお送りする訳です。

 

そこで、家内のすごさを私、実感することになります。

 

クライアント様にお送りするお中元、お歳暮のセンスが良いらしく、

いろんな方から、お褒めのお言葉を頂戴したのです。

 

お金だけ渡して、チョイスは全て家内に任せていたのですが、

限られた予算の中で見事に対応してくれていました。

 

また、直筆のお手紙も同封させていただいているのですが、

その文面や内容にもお褒めの言葉をいただくことがありました。

 

そしてクライアント様の業績が順調に推移し、

本社を新築されたり、ショールームをオープンしたりした際は、

お祝いのお花をお送りするのですが、

そのお花のセンスも、各社様からお褒めの言葉を頂戴することがありました。

 

クライアント様とのセミナーや食事会などに、

家内を連れて行っても、見事にその場に合わせて

楽しそうにふるまってくれたりします。

 

そして今は、本当に家内と一緒になってよかったと思うのです。

 

何が言いたいかというと、

我が家の家内は、貧しかった時には微妙でしたが、

経営者の奥さんとしては、優秀であるということです。

 

すなわち、身近な人の短所や欠点は、

自分が成長することで、その欠点は見えなくなり、

むしろ欠点の裏側にある長所が活きるようになる、ということです。

 

自分のパートナーや子どもさんなど、家族。

そして一緒に働いている仲間や部下のスタッフさん。

 

もし、身近な方の短所に目が行きがちだとしたら、

その解決方法は、自分が成長することなのかもしれませんね。

 

だから我々は日々、成長しなければならないのです。

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