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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3028回】 ディテールへのこだわり

2019年04月15日 | 住宅コンサルタントとして

イタリアの家具や建具、キッチンや収納などの箱物。

それらのデザインは、本当に洗練されていて美しいものです。

 

洗練されたデザインを生み出す上でポイントとなってくるのは、

ディテールのおさまり、デザインに対するこだわり。

 

とにかく薄く、スッキリ見せるためにはどうすれば良いのか、

ということをデザイナーは徹底的に考え、

更に薄くするということは強度が弱くなることにつながりますから、

薄くみせつつ強度を保つ、という矛盾する2つのことに

デザイナー、職人共にチャレンジしているのですね。

 

このディテールへのこだわりは、

デザイナーや職人さん、建築士、現場監督こそ見て触れた方が良いと思います。

 

例えばミラノのアップルストアは、

地下に向かって階段を降りていくのですが、

この階段の踏板、幅広でしかもタイルで仕上がっているのにも関わらず、

片側の壁面のみで支えているんですね。

 

スッキリとした収まりで、かつ強度を保つために

どのような収め方をしているのか、とても勉強になりました。

 

またいろんなメーカーの大きなテーブルも

とにかく天面の板の縁を薄く見せるように工夫している。

 

建具の枠、収納の棚板なども全て薄くてスッキリなんですね。

 

結果、非常に上質な見え方がするのです。

 

「神は細部に宿る」という言葉がありますが、

素晴らしいデザイン、意匠性はディテールへのこだわりの積み重ねで生まれるもの。

 

これはデザインだけでなく、ありとあらゆる仕事にも当てはまると思うのです。

 

細部まで徹底的にこだわる。

 

そういう仕事をしていきたいと思います。

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